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世界レベルの試合が観られる機会は、めったにないので、

チケット代のことを考えずに、日産に向かった

 

 

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地球の裏側のアルゼンチンから大挙して押し寄せた

リーベルサポーターの熱を感じながら、三決を観戦した

(記憶が薄れているけど、感想は書こうと思っている)

 

 

カテ2のチケットを持っていたが、

2列目のセンターでかなりいい席だった

 

 

試合前に・・・

コンテクストだけを書いておきたい

 

 

自分はJリーグしか観ないので、リーベルもバルサも情報はないけど、

十年くらい前にスカパーで、アルゼンチンサッカーを観られた時は、

リーベルが好きだったので、リーベルを応援しながら観ていた

 

 

世界の潮流から見ても、

バルサに分があるのは、はっきりしている

 

 

たまたま後ろに座っていたバルセロニスタのおじさんは、

「バルサはベストメンバー」と騒いでいたので、

メンバーの実力差は、かなりあることが予想された

 

 

ただこの日の日産は、

リーベルサポーターがホームの雰囲気を作った

 

 

それ受けてリーベルが、どう自分たちのリズムに持ち込むか?

 

 

以前コリンチャンスが戦った時も同じ雰囲気で、

チェルシーを破ったので、その焼き写しできるか?

 

 

この1点がポイントだと思っていた

 

 

基本のフォーメーションは

リーベルはフラットな1-4-4-2、バルサは1-4-3-3でスタートした

 

 

90分を通して、同じ形だったので、

両チームともに、【いつもの】形だったかもしれない

 

 

赤をリーベル、青をバルサとして、両チームのフォーメーションを重ねる

 

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簡単に数合わせをすると、リーベルから見て、

バルサのアンカーが余って、-1

CBの所で2対1なので、+1

 

 

この図で見ていると、

あまり数的優位、数的不利は感じない

 

 

最終ラインで数的優位を作る代わりに、

前線は数的不利で、ボールを追うのは世界共通のスタイルだと思う

 

 

ただスタンドから90分観ると、

リーベルはどこか足りないように感じた

 

 

バルサボールのときは

リーベルは形を崩さず、1-4-4-2のブロックを作って守った

 

 

そうするとバルサのアンカーが余る形になるので、

それは2トップが分担して見ていた

 

 

簡単に書くと、バルサの2人のCB+アンカーの3人を、

リーベルの2トップが追っていた

 

 

リーベルのボランチは、

バルサのインサイドハーフを見ることを重視していた

 

 

もちろん90分の中では、前に出て前線に2対3を、

3対3にする動きも見られたが、

基本は前線で人が足りない形になっていた

 

 

普段Jリーグを見ていると、よくある光景だが、

バルサレベルになると、ここでフリーを作ると、

前線に鋭いボールが入ってしまう

 

 

人が付いているのだけど、

1歩分でもコースが空くとボールが入る

 

 

最たる例が前半10分くらいに、

メッシがフリーで放ったシュートだと思う

 

 

バックスタンドから観る限り、

イニエスタからメッシのパスコースは空いていたが、

コースは相当狭かったはずだ

 

 

それでも、とんでもないボールが入った

 

 

リーベルも、開始直後は前からプレスをかけて、

ボールを奪おうとしていた

 

 

南米の選手だからか?世界のレベルだからか?

詰める間合いが、かなり深い

 

 

かわそうとしても、足が伸びてくるくらいの感覚だった

 

 

しかしバルサの後ろでフリーを作って、

一つずつパスでマークを剥がす動きが素晴らしかった

 

 

間合いを詰められても、

ボールと相手の間に自分の体を入れるという超基本のレベルが高い

 

 

リーベルのプレスがプレスでなくなるくらい

落ち着きと技術の高さだった

 

 

パスを緩く出す時は緩く、早く出す時は早くという使い分けもできていて、

ボールを失う場所がはっきりしていた

 

 

自分たちが奪い返せる場所を把握して、

そこでチャレンジのパスを出していたように感じた

 

 

前述のリーベルの前の数的不利に加えて、

バルサの右WGのメッシが中盤の中央に下りてくる

 

 

リーベルの右SBは追っていくわけにいかないので、

中盤でも2対3の数的不利になる

 

 

これもリーベルの守備を機能不全に追いやった理由だと観ている

 

 

一時期、【偽9番】というワードが流行ったが、それをサイドでやっていた

 

 

前のビルドアップを許してしまい、中盤も数的不利だと、

後ろで数的優位の意味が薄れてくる

 

 

全体が押し込まれてしまい、

ゴール前のピンチが増えたように感じた

 

 

前述のようにパスの精度が、とても高いので、

フリーでパスを出すと、とんでもないボールが入っていた

 

 

4バックはピッチの横幅を4分割で守れば、

おおよそ安全という考えを基にしている

 

 

しかしバルサの攻撃を見ていると、

それでは足りないように感じた

 

 

ピッチの横幅を5人で守るか?

前からもっと激しいプレスをかけるか?

という究極の選択を迫られたと思う

 

 

結果的には、どちらも選ばずに、1-4-4-2で耐える選択をした

 

 

試合が決まってから、前に出てボールを追うことで、

ペースを握った時間もあったが、90分のうちの数分になってしまった

 

 

前半のうちに両ボランチにイエローカードが出てしまったのも、

プレスが効かなくなる要因だったかもしれない

 

 

リーベルを応援しながら観ていたので、

前半を0-0で耐えられれば、もっとおいしい展開になったので、

前半の1点が悔やまれる

 

 

リーベルサポーターのアルゼンチン人は、

ビジョンでゴールシーンを観て、

メッシのハンドを主張していたが、微妙は所だった

 

 

リーベルボールのときは

基本的には2トップに当てて、セカンド勝負だった

 

 

日産のビジョンは選手名が出なくて、

ずっと国際映像と思われる映像を流してた

 

 

それに加えて、リーベルのユニフォームは背番号が分かりにくい・・・

 

 

そのため選手名が分からなかった90分だった

 

 

2トップの組み合わせは、

前でターゲットになれる選手、裏で勝負できる選手だった

 

 

ただどちらの選手も、バルサのCBに潰されていた

 

 

それに加えて、バルサのアンカーが余っているので、

前線が2対3だった

 

 

そのためチャンスの芽を作ることはできていたが、

それがビッグチャンスにならない

 

 

バルサのGKが活躍したシーンは数回だったので、

完全にシャットアウトの域だったと観ている

 

 

前述のように、バルサがボールを失ってもいい所でしか失わないので、

すぐに囲まれて窮屈な攻撃になってしまった

 

 

これは戦術云々よりも、個人の能力差で生まれたと思う

 

 

なかなか解決策を見いだせずに90分が終わってしまった

 

 

最低でも0-1で推移すると、

幸運が舞い降りて得点できたかもしれないが、

点差がついてしまったので、幸運に期待することもできなかった

 

 

試合の感想は

個人の能力差が、はっきりと出てしまった

 

 

数年前にバルサvsサントスと観た時も同じ感想だった

 

 

局面でバルサの選手の方が優位なので、

全体も優位に進んでしまう

 

 

フィジカルで圧倒する選手、状況判断で圧倒する選手・・・

と特長は様々だけど、自分の間合いでサッカーをしていた

 

 

リーベルは1対1で勝てないので、数人で囲もうとするが、

それでもボールが取れない

 

 

数人で囲もうとすると、

どこかでフリーができて、そこに運ばれる

 

 

悪循環で、狙った所でボールが奪えたのは数回に観えた

 

 

止めて蹴る、ボールと相手の間に自分の体を入れる・・・

超基本が高いレベルでしっかりできている

 

 

プレスがかかった時に、それをどれだけ確実にできるか?

 

 

これはバルサの選手に限った話ではなく、

リーベルの選手も素晴らしかった

 

 

以前にアーセナル@浦和レッズを観に行ったときは、

体のフレームの大きさと体幹の強さが要因かな?と思っていたが、

この試合を観ると、そうでもなく、単にボール扱いが上手いだけ

 

 

そして局面の間合いが、かなり近い

 

 

ここに日本サッカーと世界のサッカーのレベルを感じた

 

 

これをどう埋めたらいいのか?という問いへの答えは

今のところ見つけられていない

 

 

両チームがどれだけ本気で戦っていたか?分からないが、

とてもいい勉強になった試合だった

 

 

チケット代は相当高かったが、相応の授業料だと思った

 

 

 

yas-miki

 

 

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