ページが見つかりませんでした - スタジアム散歩人 サッカーはスタジアムでみないと面白くない! https://football-mania.tokyo スタジアム散歩人 サッカーはスタジアムでみないと面白くない! Sun, 02 Jul 2023 11:41:11 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.3 サッカーとバスケットボールの共通点? ~NBAバスケ超分析~ https://football-mania.tokyo/archives/5569 https://football-mania.tokyo/archives/5569#respond Sat, 01 Jul 2023 13:21:22 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5569  

サッカーのプレー経験や観戦経験はあっても、バスケットボールのプレー経験は無く、戦術もほとんど分からない状態で読み始めました。

なんとなく「最近10年くらいのNBAは、全体的にスコアが高いな」と思っていました。

 

バスケットボールの本を読んでいても、サッカーとの共通点が多いと感じました。

特に現代戦術の方向性は、かなり近いでしょう。

 

ペース&スペースなどの用語で説明されていて、全ては理解できなくてもエッセンスは把握できる内容でした。

ピック&ロールを主な切り口として、オフェンスとディフェンスの戦術が解説されています。

 

自分は、本を読んだとしても、NBAの試合を観ても分からないことだらけです。

そのため、著者のような解説をしてくれる人が欲しくなりました。

 

 

購入のきっかけ

 

自分は、本屋でサッカー関連の棚を眺めることが好きです。

新たにどんな本が出版されたのか?、どんな種類の本が並べられているのか?を知ることができるからです。

 

本屋に行った際に、新刊書?コーナーで、たまたま見かけたのが本書です。

たまたまの出会いですが、本書の表紙を見て思ったことは次のとおりです。

 

  • サッカーの試合を自分の視点で観ることが好きなので、超分析』というタイトルが魅力
  • バスケットボールは、サッカーと同じように『流れ』があり、『セットプレー』もあるので、サッカーと共通点が多そう
  • 「バスケットボールは100点獲ればスゴイ」という考えでしたので、100点超えを連発している近年のスコアはなぜ?
  • 本書は、図やイラストが多く、分かりやすそう

 

これらの直感を解決?理解?するために購入しました。

 

対象読者

 

まず前提として、自分はバスケットボールの知識がほとんどありません

 

体育の授業でバスケットボールをやったことがあり、テレビ中継を見たこともある。

しかし、本書に書かれているバスケットボール用語や戦術に馴染みはなく、ルールが分かる程度です。

 

それでも最後まで楽しく読めたので、バスケットボールの知識は少なくても大丈夫だと思います。

 

類書については、『ボールマンがすべてではない』という本を読んだことがあります。

しかし、基礎知識が少なかったこともり、イメージが掴みにくかった記憶です。

 

 

反面、本書は図やイラストで知識不足を補完してくれるので、読みやすかったです。

 

流石に、本書を読んだからといって、NBAの試合を観ても分からないことだらけです。

しかし、バスケットボールのことを少し分かった気になれました

 

ポイント:バスケットボールとサッカーの共通した方向性

 

ペースアップ

 

近年NBAのスコアはなぜ上がっているのか?という疑問に対する答えは、いくつか提示されていました。

その中の1つにペースアップ』が紹介されていました。

 

ここ10年間で3ポイントショットの効果的な活用が爆発的に増加した。3ポイントショットと同じく、攻撃のもう1つの新常識、それはペースアップだ。守備を完結してから自らのショットを放つまでの時間が短縮されているため、現代のNBAは極めてアップテンポな展開が繰り広げられている。

 

  • 守備⇒攻撃の切り替えを速くして
  • 敵陣に早くボールを運び
  • 守備側の陣形が整う前にゴール(=リング)に迫る

という考え方だと理解しました。

サッカーでも同様の考え方をされていますし、現代サッカーのトレンドに非常に近いと言えると感じました。

 

  • 前線から激しくプレスして
  • 守備⇒攻撃の切り替えを速くして
  • 守備側の陣形が整う前にゴールに迫る

と書くと、よりサッカー感が増すと思います。

「ゲーゲンプレスの要約ですよ」と言われても、あまり違和感がないのではないでしょうか?

 

またペース&スペースという言葉で、スペースの重要性を説いています。

立ち位置でディフェンダーを困らせるという意味では、『ポジショナルプレー』とも似ているのかな?と思いました。

 

ユーティリティー性

 

ペースアップに伴って、求められる選手の変化についても紹介されています。

 

最も長く親しまれてきたポジションの区分けは、ポイントガード、シューティングガード、スモールフォワード、パワーフォワード、センターの5つだろう。しかし、現代のNBAではオールラウンダーが増えポジションごとの境界線が非常に曖昧だ。

(中略)しかし、NBA選手の役割で見るポジションの概念は、ピック&ロール で起点となり相手を崩すボールハンドラー、 3ポイントショットやカッティングプレーなどを得意とするウイング、主に献身的なスクリーナーとなりピック&ロールでボールハンドラーのパートナー役を担うビッグマンの大きく3つに分けられる。

 

これまでは5つのポジション表記が当たり前でしたが、3つに減ったとのことです。

 

最近のサッカー日本代表のポジションもMF/FW」と書いていて、区別が無くなっています

これらの方向性もサッカーとの共通点が多いと感じました。

 

ヨハン・クライフさんが活躍したトータルフットボールの時代にも選手の万能性は求められていました。

 

本当は戦術についての考えはあまり明かしたくないんだ。何といっても私の企業秘密だからね。しかし絶対に言えることはフィールドではどの選手もすべてのポジションでプレーできる力を身につけるべきだということだ。これは、頭で考えたわけじゃなくて、実戦から学んだことだ。

『美しく勝利せよ』より

フリーツ バーラント、ヘンク ファンドープ (著)/金子 達仁(訳)

 

しかし、当時は一芸に秀でる選手も重宝されてきた印象です。

現代に向かって「ポリバレント」、「マルチロール」と言葉を変えながら、万能な選手がより求められる傾向です。

 

現代サッカーでは、同じ論理がすべての事柄に当てはまるようになってきています。グッドプレイヤーを形成している種々の要素、スピード、フィジカル、テクニック、創造性、運動量、メンタリティなどを考えると、「どれかではなくどれも」が重要になってきているのです。しかも、そうした中で、とりわけ際立った武器を生かして、個人が輝くだけでなく、当然のようにチームの勝利に貢献することも求められる。それが、世界的な潮流なのです。

『サッカープレーヤーズレポート 超一流の選手分析術』より

 

それを端的に著したのが、フィリップ・トルシエさんの言葉8人の明神と3人の天才がいればチームは完成するだと思います。

万能で献身的なプレーが特長の明神智和さんを、非常に重宝していたことが伺えます。

 

バスケットボールでもサッカーでも万能な選手が求められている環境で、必要な能力として走るスタミナが挙げられるようになりました。

 

やはり「ペース&スペース」時代の戦いに順応した結果だろう。リーグがアップテンポになればなるほど、コート上の全員が素早いスプリントができること、そして走り続けられるスタミナが必要になってくる。長身でもこのスピードについていけない選手は淘汰されてしまう。

 

J1リーグでも、スプリント回数や走行距離が公開されるようになり、選手の評価の一部になっている節があります。

走れることアスリートであることが、より求められてきているとも感じます。

 

ゴールがあり、得点を競うという共通点はありますが、異なるスポーツでも方向性は同じであることに驚きました。

 

選手にスペースを与える考え方

 

前述したペース&スペースの考え方は、アメリカンフットボールから来たと書かれています。

 

2011年のNBAファイナルに破れるとNBA切っての知将でもあるスポールストラヘッドコーチは友人のNFLコーチが指揮するアメリカンフットボールの練習を見学に行く。そしてそこで伝えられたとされるのが一流のアスリートを解放するにはペースとスペースが必要なんだということ。

 

事実、アメリカンフットボールでは、スプレッドオフェンスというフィールドを幅広く使うオフェンス戦術=1人あたりのスペースを広げる戦術が主流になってきています。

アメリカンフットボールでは、「オフェンスの選手を広く配置すると、ディフェンスの選手も広く配置する」必要があります。

バスケットボールも同様の考え方で、スペースを作っていると思います。

 

同じ考え方がサッカーにも通用するか?は微妙かもしれません。

 

ディフェンス側は、オフェンス側にスペースと時間を与えないという考え方です。

 

一方で、オフェンス側は、選手を広く配置することが唯一の正解ではないと思います。

広く配置して攻撃する戦術もあれば、狭く配置して攻撃する戦術もあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

 

ただし、大きい距離で囲むサッカーには落とし穴があります。本来はパスコースを作るための陣形なのに、「ピッチを広く深く使う」こと自体が目的になってしまうと、選手同士が分断されてしまうんです。
足が止まってパスコースを作るための動き直しをやらないと、ただ開いて立っているだけの状態になります。そうするとボール保持者が孤立し、相手のプレッシングの餌食になる。パスコースも少ないので、カットされやすくなります。

『風間八宏の戦術バイブル  サッカーを「フォーメーション」で語るな』より

 

「オフェンス側の適切な距離感が異なる」ことは、サッカーの特徴なのかもしれません。

 

しかし、多くのスポーツ(球技)が同じ方向性で進んでいると理解しました。

他の球技がどのような方向性なのか?にも興味が出てきました。

 

ポイント:オブストラクションにならないピック&ロール?

 

バスケットボールでは数的優位を作り出す方法として、ピック&ロールが使われるようです。

本書の解説は、ピック&ロールの解説に多くのページを割いています。

 

サッカーではセットプレーで考え方を流用できる程度でしょうか?

セットプレー、特にコーナーキックをマンツーマンで守っている場合には、マーカーを引き剥がす方法になるのでしょうか?

 

セットプレーで、オフェンス側の選手がディフェンス側の選手の進路に入ると、高い確率でインピード(オブストラクション)の反則になると思います。

Jリーグ公式Youtubeでも取り上げられていました。

 

 

しかしながら、選手同士が混ざり合う中での接触は避けられない側面もあり、線引きが難しいグレーゾーンもあるように感じます。

 

バスケットボールだけでなく、他のスポーツからの知識が、新たなトレンドになるのかな?と思いました。

VAR導入で反則に厳しくなっていることもあるので、難しいかもしれません)

 

yas-miki(@yas-miki

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5569/feed 0
サッカー選手はメンタルが強い!という間違い ~うつ白~ https://football-mania.tokyo/archives/5553 https://football-mania.tokyo/archives/5553#respond Mon, 26 Jun 2023 12:31:06 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5553  

サッカー選手、それも日本代表クラスの有名選手によるメンタルの闘病記として読みました。

 

うつ病の苦しさや辛さの描写がリアルで、追体験をしているように感じました。

それ以上に、家族や医師、チームスタッフ、チームメイト、ファン・サポーターの温かみに感動する内容でした。

 

果たしてハッピーエンドなのか?分かりませんが、知らなかったサッカーの一面を垣間見える一冊でした。

 

「アスリートはメンタルが強い」と思い込んでいたのは大きな間違いでした。

我々と同じように、あるいは、我々以上に、精神的なプレッシャーと戦っていることが衝撃的なエピソードで綴られています。

 

ビジネスパーソンや学生であっても同じことは起こりえると、体調が悪くなる過程も、良くなる過程も、非常に身近な問題だと思いました。

 

 

購入のきっかけ

 

自分は、本屋でサッカー関連の棚を眺めることが好きです。

新たにどんな本が出版されたのか?、どんな種類の本が並べられているのか?を知ることができるからです。

 

いつもの通り本屋でサッカー関連の棚を眺めていた際に、本書「うつ白」に出会いました。

サッカー関連の棚であること」と「うつという言葉」がリンクせず、違和感があったことを覚えています。

 

著者の森崎和幸さん、森崎浩司さんのことは、現役で活躍されていた頃から知っていました。

そして、オーバートレーニング症候群慢性疲労症候群で戦線離脱していたことは知っていました。

 

しかし、それらの言葉が『うつ病』を指していたことは知りませんでした

 

自分自身が、うつに悩んだ時期もあったため、サッカーとどのような関係があるのか?興味がわきました。

サッカー選手は、どんな悩みを抱えていて、どう乗り越えたのか?を知りたかったのです。

 

 

対象読者

 

サッカー選手の闘病記として読める本ですので、サッカーの細かい知識は必要ありません

 

しかし、Jリーグのチーム名や所属選手名、指導者名が文中に登場します。

全く知らない方にとっては、具体的なシーンを思い浮かべることができない分、読みにくさを感じるかもしれません。

 

また、病状に関する記述も分かりやすい言葉にしている印象がありますので、メンタルヘルスの細かい知識も必要ありません

そのため、サッカーファンに限らず、多くの人に読みやすい本という印象です

 

『サッカー』と『メンタル』という言葉の組み合わせは、試合でパフォーマンスを発揮するメンタルを備える意味合いが多いはずです。

本書のように『メンタル』が、『メンタルヘルス』の意味合いで使われることは非常に稀です。

 

メンタルヘルスとサッカーを同時に取り上げた本は少ないのではないでしょうか?

他のスポーツに関する知識は持っていませんが、同様なのかな?と思います。

 

読んでみて、とても貴重なテーマを扱った名著だと思いました。

 

まだ読んでいませんが、『うつ病とサッカー 元ドイツ代表GKロベルト・エンケの隠された闘いの記録』という本は、類書になると思います。

 

 

 

ポイント:アスリートはメンタルが強いという誤解

 

スポーツでメンタルというと、試合でパフォーマンスを発揮するメンタルをイメージしやすいです。

そして、プロ選手、特に日本代表クラスの選手は、メンタルが強いというイメージを持っていました。

 

しかし、本書を読むと、プロ選手も1人の人間である」という当たり前のことが、自分の頭から抜け落ちていたことを痛感しました。

 

本書でも、心に刺さる文章が続きます。

 

日本では、まだまだアスリートは、強靭な精神力を備えていると思われがちだ。でも、僕らもみんなと何ひとつ変わらない。サッカー選手も他競技のスポーツ選手も、弱さもあれば、不安も抱えている。なかには心の病に苦しんでいるアスリートの人もいるだろう。

 

毎週のように、結果がすべての試合が続くスケジュールで、監督やフロントという評価者に評価され続ける環境です。

 

試合で活躍すればメディアやファンから賞賛され、神様のような扱いを受けることもあります。

一方で、活躍できなければ、罪人のように非難されます。

 

海外ではオウンゴールが殺人事件に発展した例もあります。

 

1994年7月2日。W杯米国大会で前評判の高かったコロンビアがグループリーグ敗退を喫して間もなく、国内で悲惨な事件が起きた。W杯のグループリーグ第2戦、米国戦でオウンゴールを献上した代表DFのアンドレス・エスコバル選手が、国内第2の都市メデジンの街中で暴漢の凶弾に倒れ、命を落としたのだ。(中略)複数の目撃者の証言では、男の一人が「“自殺点”をありがとう」と言っていたといい、同選手のオウンゴールのことで口論になったらしい。

オウンゴールが生んださらなる悲劇、コロンビア代表のエスコバル射殺…W杯狂騒曲

 

どちらに転ぶか分からない中でプレーすることは、想像を絶するプレッシャーと戦っていると予想できます

 

また、著者は双子で比較されやすく、生まれ育った広島のチームで2人ともプロになった唯一無二の環境で戦っていました。

 

さらに完璧を求めがちな性格他人からの評価を気にし過ぎる性格とも自己分析していました。

完璧主義」や「他人からの評価」は、一般社会で働いている私たちの職場でもイメージしやすいです。

 

 

つねに死にたいと思っていた。
この世からいなくなりたいと思っていた。
何より、朝が来るのが怖かった…。

 

プロ選手のものとは思えない言葉で苦しさを訴えています。

 

「プロ選手であっても、自分と似た考え方をするのか」と気づきました。

プロサッカーという夢の多い環境も、自分が生活している社会と地続きであるとも感じました。

 

 

ポイント:支援を引き出す能力・才能

 

本書では、どん底の状況から抜け出す過程も詳細に書かれています

 

体調はどんな推移をしていたのか?、どんなことを考えていたのか?、近くにいた家族やチームスタッフ、医師は何を感じていたのか?

自分でもイメージしやすく勉強になりました。

 

チームのファン・サポーターも含めて、とても多くの手厚い支援があったことが紹介されています。

 

ウォーミングアップをするために、ピッチに飛び出すと、スタンドに掲げられている横断幕に目が留まった 。そこにはこう書かれていた。
何度でも言うよ、カズおかえり

 

外で本書を読んでいたことを後悔するエピソードでした。

 

とても人間味を感じる描写が多く、感動的でした。

ノンフィクションのヒューマンドラマとしても読めるのかもしれません。

 

著者が在籍していた間に指揮をとった4人の監督とのエピソードも、それぞれの人柄が出ていて温かい気持ちになりました。

日本代表監督の森保さんには「気づかいの人」という印象を持っていますが、イメージ通りでした。

 

またミシャことミハイロ・ペトロヴィッチさんのエピソードに心を打たれました。

 

その足でチームメイトが待つレストランに向かうと、ミシャはみんなにこう言った。
「聞いてくれ。サンフレッチェ広島は、今日、最高の選手を補強したぞ。みんなに紹介しよう。カズと浩司のふたりだ」
チームメイトのみんなは僕らを笑顔で迎えてくれた。そこには、以前と変わらない仲間がいた。チームメイトは、僕らのことを特別な目で見ることもなければ、変に詮索することもなく、以前と変わらぬ態度で接してくれた。このときほど、チームメイトに感謝したことはない。そして、これが回復していく 兆しであり、きっかけになった

 

そういった支援を得られたのは、著者の人柄によるものが大きいと感じました。

それを強く感じたのは、著者の主治医の言葉でした。

 

人に恵まれているということはあったと思います。でも、それはその人の能力でもあるんです。たとえば、同じ監督でも、受容的に接してくれる場合もあれば、そうでない場合もあります。それはその人が醸しだすものによりますので、それも本人の力です

 

完璧を求めがちな性格他人からの評価を気にし過ぎる性格が調子を崩す要因と自己分析していました。

逆に、そういった性格だったから、周りの支援があったのではないか?と思いました。

 

支援を「引き出した」というと打算的に感じるかもしれませんが、周りの人を動かす力があるのは間違いないでしょう。

 

 

 

関連情報:双極性障害について

 

森崎浩司さんのパートで書かれている双極性障害は、馴染みの薄い言葉かもしれません。

 

うつ病のように気分や体調が低下することに悩む病気ですが、逆に気分や体調が高揚し過ぎることにも悩む病気です。

うつ病の人の10人に1人は双極性障害とも言われています。

 

私たちは、だれでも気分のいい日や悪い日があります。何か良いことがあると、ついうきうきして、おしゃべりになったり、逆に悲しいことがあると元気がなくなったりします。 しかし、この文で説明する 「双極性障害」(躁うつ病と呼ばれていましたが、アメリカ精神医学会による国際診断基準である DSM-5 では双極性障害と呼ばれており、我が国でも双極性障害という病名が一般的になりつつあります)は、そういった誰でもあるような気分の浮き沈みを越えて、自分ではコントロールできないほどの激しい躁状態や、苦しくて生きているのがつらいほどのうつ状態を繰り返す、病気のことです。

日本うつ病学会 双極性障害委員会 資料より

 

双極性障害については、下記の本が分かりやすかったです。

メンタルヘルスが身近になってきた一般社会を生きる上でも、役立つ知識が得られます。

 

 

yas-miki(@yas-miki

 

 

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5553/feed 0
【全クラブ比較】 シーズンシートはどのくらい安い? 割引率を調べると… https://football-mania.tokyo/archives/5519 https://football-mania.tokyo/archives/5519#respond Tue, 17 Jan 2023 16:11:16 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5519  

Jリーグ全クラブのシーズンシート(2023年シーズン)を比較した記事の続きです。

前回は、「調査方法」と「シーズンシートの呼び方」をテーマにしましたので、そちらも読んでください。

 

 

Jリーグ全体ではシーズンパス』と呼ぶことがが多いようですが、自分には馴染みがありません。

そのため、この記事ではシーズンシート』を使います。

 

今回は、シーズンシートの金額・割引率』がテーマです。

個人的には、一番知りたいお金の話です。

 

調査方法の概要

 

細かい調査方法は、前記事を読んでください。

 

2023年1月9日時点でシーズンシートを売ってなかった8クラブを除いた、52クラブの情報をまとめました

 

ざっくりとしたルールです。

  • 対象のクラブは、 2023年シーズンに Jリーグ所属の60クラブ(のうちデータのあった52クラブ)
  • 各クラブの公式サイトにアクセスして、シーズンシートの情報を調査
  • 調査した席種は、メインスタンド下段」、「バックスタンド上段」、「ホームゴール裏下段
  • シーズンシートとの比較は、一般前売りチケット」

 

全ての情報を拾えているとは思えないので、参考程度に読んで頂けると助かります。

 

シーズンシートとの比較は、「一般前売りチケット」

 

各クラブの公式サイトでシーズンシートを調査すると、価格表が出てきます。

 

大体は、「席種」と「シーズンシートの金額」、「通常チケットを買った場合との差額」が記載されていました。

「通常にチケットを買った場合との差額」は、シーズンシートを購入した方がお得ですよ」の根拠です。

 

しかし、この根拠は、「ファンクラブ価格 or 一般価格」、「前売り or 当日」で異なります。

「一般価格」かつ「当日」の価格であれば、シーズンシートとの差額が大きくなる仕組みです。

 

今回の調査では、価格表のデータを100%信用せず、一般」・「前売りの金額に揃えました。

 

 

隠れた費用: ファンクラブ、事務手数料

 

各クラブのシーズンシート価格表を見ると、チケット代以外の費用があることに気づきました。

 

ファンクラブ入会が、シーズンシート購入の条件になっているのです。

これまで、FC東京の『年間チケット』とジェフ千葉の『シーズンシート』しか買ったことがないので、その条件があることを知りませんでした。

 

今回調査のスタートは、全くゼロの状態である自分が購入したら、いくらかかるか?」を知りたいと思ったことです。

 

そのため、ファンクラブ入会費用もシーズンシートにかかる(隠れた)費用としてカウントしました。

 

シーズンシート 購入条件 ファンクラブ

 

ファンクラブ入会が必要なクラブは、18クラブ(52クラブ中18クラブ=約35%ありました。

昔から、この傾向なのか?分かりませんが、「多いな!」と思いました。

 

最高金額はベガルタ仙台の6,000円、最低金額はセレッソ大阪の1,500円です。

 

名古屋グランパスの公式サイトには、「シーズンシートは10%割引」という旨が記載されています。

しかし、ファンクラブ入会の2,500円が含まれていないため、自分のようにファンクラブ入会から始めた場合は、必ずしも10%割引とはなりません

 

また、「シーズンシート購入の際に、事務手数料必要である」と明記されていたクラブは、事務手数料もカウントしました。

 

 

シーズンシートのトータル金額比較

 

シーズンシート価格表の金額」に、必要であれば「ファンクラブ入会の金額」と「事務手数料」を加算した金額を、「シーズンシートのトータル金額」としています。

 

メインスタンド下段

 

まずはメインスタンド下段の席種で比較します。

メインスタンド(=スタジアム)で最も高いチケットとは異なる場合もあります

 

鹿島アントラーズはメインスタンド下段にシーズンシートがなかったので、「―(データなし)」です。

 

シーズンシート 金額 メインスタンド

 

最高金額は、アピスパ福岡『アビスパシート』の163,850円でした。

セレッソ大阪『エキサイティングシート』の161,500円、ヴィッセル神戸『ヴィッセルシート』の150,000円と続きます。

 

データのある51クラブの平均は、74,881円でした

 

「やっぱりメインスタンドのチケットって高いな…」が正直な感想でした。

 

メインスタンド中央に位置する席種ですので、最も高い席種となることが多いです。

豪華な特典を付いていて、シーズンシートの金額は上がっている傾向に感じました。

 

大きな席種の括りだと、指定席が46クラブ自由席が5クラブでした。

 

カテゴリーで分類して、プロットしました。

 

シーズンシート 金額比較 メインスタンド

 

 

例外はありますが、リーグ全体で見ると、上位カテゴリーの方がトータル金額も上がる傾向にあります(R^2=0.45)。

 

バックスタンド上段

 

次にバックスタンド上段の席種で比較します。

 

スタジアムのバックスタンド最上段に座ろうとした場合の席種ですので、より高い席種がある場合もあります。

バックスタンドを開放していない等の理由でシーズンシートの販売がない場合は、「―(データなし)」です。

 

シーズンシート 金額 バックスタンド

 

最高金額は、清水エスパルス『SS指定席』の116,000円でした。

メインスタンドと同じ席種(同じ金額)ですので、トータル金額が高くなるのは納得できます。

 

アビスパ福岡『センターシート』の91,850円、ベガルタ仙台『S指定席バック』の80,300円と続きます。

 

データのある47クラブの平均は、46,221円でした

 

毎年更新しているのがジェフ千葉『Sバック指定席』48,000円なので、「まぁ、そんなもんか、妥当だな」と感じました。

 

大きな席種の括りだと、指定席が27クラブ自由席が20クラブでした。

 

カテゴリーで分類して、プロットしてみました。

 

シーズンシート 金額比較 バックスタンド

 

 

リーグ全体で見ると、メインスタンド下段のシーズンシートと同様に、上位カテゴリーの方がトータル金額も上がる傾向にあります

しかし、R^2=0.26ですので、メインスタンド下段ほど強い傾向ではないようです。

 

ホームゴール裏下段

 

最後にホームゴール裏下段の席種で比較します。

 

ホームゴール裏スタンドを開放していないため、シーズンシートの販売がない場合は、「―(データなし)」です。

 

シーズンシート 金額 ホームゴール裏

 

最高金額は、アビスパ福岡『N1自由』の53,850円でした。

清水エスパルス『1F指定席』の91,850円、ベガルタ仙台『ゴール裏北・ホーム』の51,100円と続きます。

 

アビスパ福岡、清水エスパルス、ベガルタ仙台の顔ぶれは、バックスタンドと同じでした。

 

データのある50クラブの平均は、31,931円でした

 

ゴール裏で熱く観たいという観戦スタイルを持っている人が多いと思っているのですが、「なんとなく高いかな?」という印象でした。

 

大きな席種の括りだと、指定席が6クラブ自由席が44クラブでした。

 

カテゴリーで分類して、プロットしてみました。

 

シーズンシート 金額比較 ホームゴール裏

 

リーグ全体で見ると、メインスタンド下段のシーズンシートと同様に、上位カテゴリーの方がトータル金額も上がる傾向にあります

R^2=0.43ですので、メインスタンド下段と同じくらいの傾向です。

 

シーズンシートの1試合当たり金額比較

 

これまで紹介したトータル金額だと、カテゴリーやクラブによって対象試合数が異なります

 

多いパターンは、J120試合(リーグ戦17試合+ルヴァンカップ3試合)、J2はリーグ戦21試合J3はリーグ戦19試合です。

 

それ以外のパターンは、名古屋グランパスとヴィッセル神戸17試合、浦和レッズ16試合、横浜Fマリノス14試合です。

サガン鳥栖は公式サイトから対象試合数が分らなかったので、集計から外しました。

 

先程紹介したトータル金額を、対象試合数で割った比較です。

 

メインスタンド下段

 

まずはメインスタンド下段の席種で比較します。

 

シーズンシート 金額比較 メインスタンド

 

最高金額は、ヴィッセル神戸『ヴィッセルシート』の8,824円でした。

アビスパ福岡『アビスパシート』の8,193円、セレッソ大阪『エキサイティングシート』の8,075円と続きます。

 

トータル金額で比較した場合と、顔ぶれは同じですが、順位が変わりました。

 

データのある50クラブの平均は、3,785円でした

最高金額と最低金額の差は、7,402円でした。

 

順位の列は「1試合当たり金額の順位」、トータル金額の列は「トータル金額の順位」です。

 

大きく順位が変わったのは横浜Fマリノスで、「トータル金額の順位」では26位ですが、「1試合当たり金額の順位」は9位です。

 

バックスタンド上段

 

次にバックスタンド上段の席種で比較します。

 

シーズンシート 金額比較 バックスタンド

 

最高金額は、清水エスパルス『SS指定席』の5,524円でした。

アビスパ福岡『センターシート』の4,593円、ベガルタ仙台『S指定席バック』の3,824円と続きます。

 

トータル金額で比較した場合と、顔ぶれも順位も同じでした。

 

データのある46クラブの平均は、2,305円でした

最高金額と最低金額の差は、4,682円でした。

 

順位の列は「1試合当たり金額の順位」、トータル金額の列は「トータル金額の順位」です。

 

大きく順位が変わったのは横浜Fマリノスで、「トータル金額の順位」では23位ですが、「1試合当たり金額の順位」は9位です。

また浦和レッズも、「トータル金額の順位」32位ですが、「1試合当たり金額の順位」21位になりました。

 

ホームゴール裏下段

 

最後にホームゴール裏下段の席種で比較します。

 

シーズンシート 金額比較 ホームゴール裏

 

最高金額は、アビスパ福岡『N1自由』の2,693円でした。

名古屋グランパス『ゴール裏指定席』の2,483円、清水エスパルス『1F指定席』の2,476円と続きます。

 

1試合当たり金額で比較すると、名古屋グランパスが上位3クラブに入りました。

 

データのある49クラブの平均は、1,594円でした

最高金額と最低金額の差は、1,850円でした。

 

順位の列は「1試合当たり金額の順位」、トータル金額の列は「トータル金額の順位」です。

 

大きく順位が変わったクラブが増えました。

変動幅が最も大きいのは横浜Fマリノスで、「トータル金額の順位」では28位ですが、「1試合当たり金額の順位」は10位です。

 

浦和レッズ27位⇒18位、ヴィッセル神戸15位⇒7位、名古屋グランパス9位⇒2位、SC相模原35位⇒29位と、他の席種よりも変動が大きくなりました。

最高金額と最低金額の差が小さいことが理由なのかもしれません。

 

 

シーズンシートの割引率比較

 

この記事を書こうと思った本題です。

シーズンシートはどのくらい割り引いて販売されているのでしょうか?

 

ここでは、シーズンシートのトータル金額(一般価格前売りチケット)×(対象試合数)を比較します。

 

一般前売り金額が分からなかったクラブは、集計から外しました。

ダイナミックプライシングを導入しているクラブだと、割引率が過少に出る可能性があることは、ご注意ください。

 

メインスタンド下段

 

まずはメインスタンド下段の席種で比較します。

 

シーズンシート 割引率 メインスタンド

 

最も割引率が高かったのは、ギラヴァンツ北九州『G指定席』の47%でした。

 

ほぼ半額はスゴイの一言です。

しかもファンクラブに関わる費用も含めて割引率47%ですので、その費用を除くと52%と半額以下となります。

 

サンフレッチェ広島『メインSS指定席』の41%、愛媛FC『S指定席』の39%と続きます。

 

データのある44クラブの平均は、26%でした

30%以上割り引いたクラブが、17クラブありました。

 

メインスタンド下段は、最も金額が高く、特典が付いている席種であることが多いです。

そのため、「大きく割り引くものでもないよな」という印象も持ちました。

 

バックスタンド上段

 

次にバックスタンド上段の席種で比較します。

 

シーズンシート 割引率 比較 バックスタンド

 

最も割引率が高かったのは、ギラヴァンツ北九州『Bホーム自由席』の44%でした。

メインスタンド下段の席種でも高い割引率(47%)でしたが、この席種でもほぼ半額と言えるのではないでしょうか?

 

FC琉球『バック AS 自由』の43%、愛媛FC『B自由席』の42%と続きます。

 

データのある43クラブの平均は、28%でした

30%以上割り引いたクラブが、22クラブありました。

 

ホームゴール裏下段

 

最後にホームゴール裏下段の席種で比較します。

 

シーズンシート 金額比較 ホームゴール裏

 

最も割引率が高かったのは、鹿島アントラーズ『サポーターズシート』の45%でした。

鹿島アントラーズは、バックスタンド上段にある『イーストゾーン』の割合率が35%ですので、ゴール裏とバックスタンドの割合率が10%も異なることになります。

 

過去にDAZN年間視聴パスの特典で、Jリーグ全クラブの比較をした際に、鹿島アントラーズが一番ファンに優しい」と結論づけたことを思い出しました。

 

ギラヴァンツ北九州『Bホーム自由席』の44%、ジェフ千葉『ホーム自由席』の44%と続きます。

 

データのある47クラブの平均は、29%でした

30%以上割り引いたクラブが、23クラブありました。

 

 

シーズンシートのデータを調べて思ったこと

 

シーズンシートには、チケット代が安くなる以外にも先行入場ができる」や「グッズがもらえるといったメリットもあります。

それでも、チケット代が30%弱も割引となるのは大きな魅力であると感じました。

 

また、個人的に面白いと感じたのが、コンサドーレ札幌です。

 

割引率が、メインスタンド『カテゴリー1』14%バックスタンド『カテゴリー3』12%ホームゴール裏『カテゴリー5』5%と徐々に下がっています。

他のクラブを見ると、横ばい、または徐々に上がる傾向が強いと感じたので、珍しく映りました。

 

一律でかかるファンクラブ費用3,500円の影響もありますが、元々の値段設定も下がる傾向でした。

 

まとめ

 

ジェフ千葉のシーズンシートを更新した時に思った疑問、他クラブのシーズンシートってどんな感じ?からスタートした全クラブ比較です。

 

カテゴリーに応じてシーズンシートの値段に傾向がある」、「一般前売りでチケットを買うよりお得に買えるといった何となくのイメージがデータで分かって勉強になりました。

 

またファンクラブに入会しないとシーズンシートが買えない、というシステムは知らなかったので驚きました。

 

yas-miki(@yas-miki

 

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5519/feed 0
【全クラブ比較】 シーズンシート?シーズンチケット? どう呼ぶ? https://football-mania.tokyo/archives/5492 https://football-mania.tokyo/archives/5492#respond Sat, 14 Jan 2023 07:03:12 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5492  

2022年シーズンが終わり、2023年シーズンのシーズンシートを更新しました。

 

ジェフ千葉のシーズンシートは毎年更新しているので、深く考えていません。

しかし、他クラブのシーズンシートでは、席種金額(特に割引率!)がどうなっているのか?気になりました。

 

そこで、202319日時点で、Jリーグ全クラブの公式サイトから読み取れるシーズンシートの情報を調べてみました。

 

 

各クラブの仕組みを理解し切れていないので、超ざっくりとした目線でまとめたデータですが、特色が見える項目もあり、新たな発見がありました。

この記事は、調査方法』シーズンシートの呼び方』がメインテーマです。

 

 

シーズンシート情報の調査方法

 

対象のクラブは、2023年シーズンにJリーグ所属の60クラブです。

調べている本人が、バックスタンド上段で観戦することが好きなので、調べた席種は以下の3つです。

 

調査した席種
  • メインスタンド下段
  • バックスタンド上段
  • ホームゴール裏下段

 

 

また、該当するクラブのファンクラブには入っておらず、全くのゼロからシーズンシートを取得する場合を想定しています。

シーズンシートと比較するチケットは、一般前売りチケットです。

 

ダイナミックプライシングを導入しているクラブは、標準金額としています。

ダイナミックプライシングの標準金額が分からなかったモンテディオ山形、横浜FCは、中間グレードの「★★」を選びました。

 

 

シーズンシートを売っていないこともある

 

全クラブの公式サイトを比較して驚いたのは、シーズンシートを売っていないクラブがあることです。

ニュース(お知らせ)を202210月分まで確認しましたが、販売状況が分かりませんでした。

 

2023年19日時点で、シーズンシートを売っていないクラブは、以下の8クラブです。

今後、シーズンシートの情報を解禁する時期を明記しているクラブもあります。

何となく「シーズンシートは売っていて当たり前」と思っていましたが、そんなことはないようです。

 

過去に読んだ本を引用します。

ホームゲームの観戦を欠かせないサポーターにとってはありがたいシステムで、リーグ戦開幕前にまとまった金額が銀行口座に入ることは経営の安定化につながる。

低予算でもなぜ強い? 湘南ベルマーレと日本サッカーの現在地


 

クラブにとっては、冬場の大事な収入源ですので、その機会を逃してしまわないかな?と疑問に思いました。

8クラブの販売状況が分からないため、今回の記事では52クラブのデータを使用します

 

 

シーズンシートになっていない席種もある

 

席種を、メインスタンド、バックスタンド、ホームゴール裏、アウェーゴール裏と大まかに分類すると、アウェーゴール裏のシーズンシートは無いことは分かりますが、「それ以外はあるだろう」と思っていました。

 

しかし、そもそもスタンドを解放していなかったり、シーズンシートにしていなかったりする場合がありました。

 

個人的には、「鹿島アントラーズのメインスタンド」、「ガンバ大阪のバックスタンド上段」がシーズンシートの対象外であることが、大きな驚きでした。

 

 

シーズンシートをどう呼びますか?

 

この記事を読んでいるあなたは、どう呼んでいますか?

 

個人的には、シーズンシートと呼んでいます。

しかし、『シーチケ』という呼称も知っているので、シーズンチケットにも馴染みがあります。

 

そのため、リーグ全体を眺めても、『シーズンシート』、『シーズンチケット』が多いだろうと思っていました。

 

今回の調査では、クラブによっては独自の呼称があっても、より一般的な呼称が公式サイトに記載されていれば、そちらを採用しました

 

例えば、柏レイソルの公式サイトでは、『BIGアソシエイツ』と『年間シート』という呼称が使われています。

この場合は、『年間シート』を採用しました。

 

調査した結果は、こちらです。

シーズンシート 呼び方

次に、この調査結果を、少し分類していきます。

 

使われていた名称を分類すると、9通り

 

まずはグラフ化して集計した結果は、こちらです。

 

シーズンシート 呼び方

 

サガン鳥栖は『ドリームパスポート』としか書かれていないので、そのまま『ドリームパスポート』としました。

 

シーズンパス』が最も多く、19クラブが採用していました。

続いて、シーズンシート』は14クラブシーズンチケット』は11クラブでした。

 

少し大きな括りで分類します。

 

個人的には、『シーズンシート』、『シーズンチケット』が多いだろうと思っていたので、とても意外な結果でした。

なぜ意外に思ったのでしょうか?

 

シーズンシートの呼び方は、『カテゴリー』と『立地』で傾向アリ?

 

先程の結果を、さらにカテゴリー立地という2つの軸で、内訳を集計しました。

 

まずはカテゴリー』で分類します。

シーズンシート 呼び方

 

すると、J3クラブで圧倒的に『パス・パスポート』が多くなっています

2023年シーズン、J320クラブですので、少なくとも半数のJ3クラブが『パス・パスポート』と呼んでいることになります。

 

今後販売するであろう6クラブ次第では、この傾向は強くなります。

 

次に立地』で分類します。

Wikipediaを引用します。

日本における首都圏(しゅとけん)とは、主に首都圏整備法第2条第1項および同施行令第1条に基づいて「首都圏」と定義された、東京都およびその周辺地域である茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県神奈川県山梨県の1都7県を指す。

首都圏 (日本) Wikipediaより

 

今回は、首都圏首都圏以外という立地で区切りました。

シーズンシート 呼び方

 

すると、首都圏のクラブは『シート』や『チケット』の割合が多く、他地域のクラブは『パス・パスポート』の割合が多くなっています

 

『パス・パスポート』を呼んでいるのは、首都圏で3クラブ(約17%)、他地域で21クラブ(約62%です。

 

調べている本人が、FC東京(J1)の『年間チケット』とジェフ千葉(J2)の『シーズンシート』しか買ったことがないので、意外だと感じたようです。

 

 

まとめ

 

ジェフ千葉の2023年シーズンシートを更新した時に、他クラブのシーズンシートはどうなっているの?と疑問に思いました。

全クラブの公式サイトから、シーズンシートの情報を収集して、比較しました。

 

この記事は、調査方法シーズンシートの呼び方がメインテーマです。

 

「販売時期」や「対象にしている席種」、「呼び方」に違いが見られました。

特に呼び方は、各クラブのカテゴリーや立地の傾向があるように感じ、面白かったです。

 

「金額・割引率」をメインテーマにした記事は、後々まとめる予定です。

 

yas-miki(@yas-miki

 

 

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5492/feed 0
解説からオリジナルのサッカー観を育てる ~解説者のコトバを聴けばサッカーの観かたが解る~ https://football-mania.tokyo/archives/5484 https://football-mania.tokyo/archives/5484#respond Mon, 31 Oct 2022 21:57:45 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5484  

『解説者のコトバを聴けばサッカーの観かたが解る』という本を読みました。

 

サッカー中継の解説にスポットを当てる珍しい本です。

NHK-BSと民放地上波が中継した実際の試合について、実況、解説を書き起こした対比は、とても面白いです。

 

スポーツファンからは嫌われがちな地上波ですが、地上波の役割や狙いを整理すると、中継内容への感じ方が変わってきます

自分オリジナルのサッカー観を育てることに役立つと感じました。

 

 

購入の理由

 

本書を購入したのは数年前ですので、正確には覚えていません。

書店で本書を見たときに、タイトルが珍しく目次から読み取れる内容もオリジナリティーを感じました

 

解説者がサッカーの観方を紹介する観戦術を扱った本は多く発売されていますし、好きな分類の1つです。

 

しかし解説者の役割タイプを紹介する本はあまり無いように思います。

またNHK-BSと民放地上波の実況・解説を比較した章は、本書の大きな特長で、非常に面白い視点でした

 

 

対象読者

 

サッカーの解説を取り扱った本で、ある程度のサッカーの知識は必要になります。

特にNHK-BSと民放地上波の実況・解説を比較した章は、実際の放送の書き起こしがあります。

そのため詳細まで理解しようとすると、サッカー中継の内容・用語が理解できるくらいのサッカーの知識が必要です

 

サッカーの知識は必要と書きましたが、戦術書や技術書ではないので、平易なサッカー用語で書かれています

ジャーナリストの方が書いた本なので、非常に文章が読みやすいです

 

また、サッカー以外のスポーツファンにも刺さるとも思いました。

民放地上波とNHK-BSやNHK地上波、CSで中継スタイルが異なり、民放地上波に対してネガティブな意見が出るというのは、サッカーに限った話ではないと思います。

そういった競技のファンに対しても、本書の主張は、納得感の強いでしょう。

 

 

 

ポイント:サッカーにおける民放地上波の役目を知ると面白くなる

 

個人的には、NHK-BSと民放地上波の実況・解説を比較した章が一番興味深く、勉強になりました。

 

サッカーファンには、民放地上波を嫌う方もいるでしょうし、自身もその1人です。

 

代表のフレンドリーマッチを初め、民放地上波しか選択肢のない試合も多数あり、その度に「マジか…」と少し落胆します。

15年くらい前に、テレビ朝日の実況・解説にイライラして、無音で90分観戦したことがあります。

 

またアメリカンフットボールや野球、フィギュアスケートなどを観戦する際も、「民放地上波はうるさいから、やっぱりCSやNHKの方がいいな」と思います。

同じような思いをする方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

スポーツファンが民放地上波がうるさいと感じる要因を、本書では都並さんの言葉で、下記のように紹介しています。

 

地上波の場合は、一般の方がテレビをつけてくださった時に、「盛り上がってるな、面白そうだな」と感じてもらうことが、そのままフックになって数字を引っ張ることになる。大事なのは熱ですね。グワーっと。それを考え出して、体現したのが松木安太郎さん。盛り上がっていると人が観る。それが大事なことなんですよ。

 

とても納得感の強い言葉です。

 

サッカーファンは、最初からサッカーの試合を観る気でテレビの電源を入れています。

しかし、一般の視聴者には放送中の番組の中からサッカーの試合を選んでもらわなければいけません。

 

テレビ局も営利企業ですので、多くの人に観てもらう必要があります。

 

そしてサッカー中継を選んでもらうために、試合の盛り上がりを、言わば『演出しているのでしょう。

試合を盛り上げる『演出』を、サッカーファンは余計に感じるようです。

 

本書では、同じ試合の中継で、NHK-BSと民放地上波の実況・解説を書き起こして、それぞれの狙いを分かりやすく紹介されています。

 

文字にして見ると、民放地上波もマトモな指摘が多く、民放地上波って意外に悪くないなという感想を持ちました。

そして、オリンピックで自分がよく知らない競技を観る場合は、民放地上波ような実況・解説を受け入れていることを思い出しました。

 

民放地上波で『演出』がある理由を理解すると、実況・解説の狙いが見えるので、格段に中継が観やすくなります

個人的には、サッカーの試合で戦術に重きを置いて観ている場合に似ていると思います。

 

 

ポイント:解説によって自分オリジナルのサッカー観を育てる

 

NHK-BSと民放地上波の実況・解説を比較した章を読んでみて、どちらの放送(実況・解説)を観るか?は視聴者次第だなと思いました。

 

当たり前の考えですが、サッカーの視聴経験や視聴人数、その日の気分など、それぞれの視聴者が持っているサッカーの観方で左右されます。

本書でも、いろいろな解説の役割を紹介しています。

 

「解説」にはニーズに応じて様々な手法がある。まずは、1つひとつのプレーを説得力あるコトバで表現するプレー解説の手法がある。あるいは、試合の流れから先の展開や監督の交代カードを予測する俯瞰解説の手法もある。そのほかにも、観戦に役立つ試合の背景的エピソードや情報を伝える知識解説といった手法もある。注目度の高い代表戦などでは、現地のムードを日本に伝える応援解説の役割を期待されることもあるだろう。

 

どの種類の解説が好きか?を考えながらサッカー中継を観ていると、自分のサッカー観がはっきりしてくるでしょう

 

自らに当てはめると、俯瞰解説を好む傾向がとても強いです。

よく読むサッカー関連本のジャンルも、戦術に関する本の比率が多くなります。

 

本書で紹介されていた、俯瞰解説の言葉も面白かったです。

 

解説者は、基本的に90分のサッカーを解説するわけですが、指導者の場合は1週間・168時間という長い尺度で観ているという視点もありますよね。

 

他の種類の解説も楽しめますが、今の自分には俯瞰解説がハマります。

 

また、以前に、『アナリシス・アイ ~サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます~』という本を読んだときに、自分オリジナルのサッカー観を育てることが重要だと感じました。

 

 

本書を読んでいても、同じことを思いました。

オリジナルのサッカー観を育てるために、解説者の想い・狙いを知ることができる本書は役立つはずです。

 

yas-miki(@yas-miki

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5484/feed 0
ロシアの14秒から日本サッカーへの提言 ~ロストフの14秒~ https://football-mania.tokyo/archives/5475 https://football-mania.tokyo/archives/5475#respond Thu, 27 Oct 2022 11:21:01 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5475  

カタールワールドカップ前に、前回のロシアワールドカップを振り返る意味で、ベルギー戦を取り扱った本を読みました。

テレビ番組の書籍化であるため、一般層にも分かりやすい内容で、とても読みやすかったです。

 

14秒のプレーで、日本人の気質まで踏み込んだのは、興味深い指摘でした。

改めて振り返っても、今後似たような状況が起きた場合の正解を出せない難しいゲーム運びだったことを痛感します。

 

 

購入のきっかけ

 

本書は、2018年の年末にNHK総合とNHKーBSで放送された同タイトルのドキュメンタリーをベースに書かれています。

センセーショナルなゴールシーンの裏にある、それぞれの選手の思惑や文化的気質を取り上げていて、とても興味深い内容でした。

 

その放送を観ていましたが、2022年のワールドカップ直前ということで振り返りたくなり、購入しました。

 

惜しむらくは、同時期にNHKーBSで放送された西野さんと岡田さんの対談番組『激白!西野朗✕岡田武史〜サムライブルーの未来〜』について触れられていないことです。

そちらの対談も示唆に富んでいたので、本書に深みを与えられるのではないかと思いました。

 

対象読者

 

サッカーワールドカップは、世間の関心が比較的高いと思っています。

そしてロシアワールドカップのラウンド16、ベルギー戦も注目されていたと記憶しています。

 

【YouTube】Belgium v Japan | 2018 FIFA World Cup | Match Highlights

 

調べてみると、AM2:45からの放送にもかかわらず、平均視聴率は30.8%瞬間最高視聴率42.6%(ともに関東地区)で、とても高かったようです。

未明のベルギー戦、平均視聴率30.8% サッカーW杯

 

注目度の高い試合のラストプレーを深掘りした本ですので、サッカーファンでなくとも親近感を持って読めると思います。

ピッチでプレーした選手のインタビューがテンポよく進んでいます。

 

本書の終盤にも、

放送後、目の肥えたファンたちばかりでなく、ふだんあまりサッカーを見ない視聴者からも、大きな反響が寄せられた

と書かれていて、一般層にも分かりやすい放送内容だったと言えます。

 

映像であるテレビ番組を文字化していますので、テレビ放送より分かりやすさは落ちると思いますが、平易な言葉でサッカーが語られていて、とても読みやすい本です。

ワールドカップ前に、日本サッカー史の出来事を振り返っておくには、もってこいの本だと思いました。

 

ポイント: 2-0のリードを奪って聞かれる「これでいいですか?」

 

ベルギー戦の重要局面には、2-0でリードしたシーン試合最後のコーナーキックからの14秒が挙げられています。

本書では、『2-0でリードしたシーン』は、その後の時間経過とともに、序章に取り上げられています。

 

サッカーでは2点差のリードは危険なスコアという言葉が使われています。

 

前述の西野さんと岡田さんとの対談番組『激白!西野朗✕岡田武史〜サムライブルーの未来〜』の書き起こしで引用します。

 

それを立て続けにこう入って、(後半)10分で2-0になって。

これはね、自分もやっぱりこの時に、まぁ、選手たちも、ものスゴい興奮状態でベンチにみんな駆け寄ってきて

で、長谷部がやっぱり「どう?これでいいですか?

これでいいんだ、これでいいんだっていうね。

そういう指示しか自分が出してないのがね。今思えば、本当に中途半端な指示だったなと思うわけね。

 

後々、結果論も込みで、ああすべきだった、こうすべきだったと言うことは簡単です。

 

  • ワールドカップの決勝トーナメント
  • 対戦相手は格上と目されるベルギー
  • 前半から互角以上の内容
  • 残り時間40分ほどで予期せぬ2点リード
  • 現在とても良い雰囲気

 

この状態で長谷部キャプテンにこれでいいですか?と聞かれます。

 

西野監督の立場になった場合に、どう指示するでしょうか?

「そのまま行け」という指示は悪くなく、自分も同じように言うだろうなと思います。

 

本書でも、酒井選手、吉田選手の言葉で、判断は間違っていなかったのでは?という見方を紹介しています。

そのインタビュー内容を読んでいても、「そのまま行け」という指示は納得できる判断だったと感じます。

 

しかしながら、結果的にはベルギーに敗退してしまったので、正解の判断は「そのまま行け」ではなかったようです。

 

今回のベルギー戦は、将来も日本サッカー史の大きな出来事として語られるでしょう。

では次回強豪相手に2点差のリードを奪った場合(カタールワールドカップで訪れるかもしれません)、その時の監督は、チームはどのように試合を進めるのでしょうか?

 

 

ポイント: 後半ロスタイムのコーナーキックで勝負する?

 

『コーナーキックからの14秒』のゲームプランとして、コーナーキックで勝負をかけ過ぎたという批判があるようです。

本書でも、名将カペッロさんやルカク選手の言葉で、カウンターのリスクにより注意を払うべきだったと紹介しています。

 

日本は、過信していたと思います。

この試合に勝てると思ってしまったのだと思います。

残念なことに、この過信がすべてを台無しにしてしまったのです。

 

逆に日本は、試合終了の瞬間まで、満足してはならなかったのです。

リスクがあるのなら、前もってリスクの対応策を考えなければなりません

とくに監督が、カウンター攻撃されることのないようにしなければならなかったのです。

 

一方で、ピッチに立っていた選手やザッケローニさんは、ゴールを狙ったコーナーキックを支持しています。

 

自分も、延長戦に入ると負ける、なのでコーナーキックでサヨナラ勝ちを狙うべきと考えていました。

同時に「デザインされたセットプレーだと面白い」とも考えていました。

 

 

実際は、ある意味で「よくあるセットプレー」を選択した結果、GKにキャッチされ、高速カウンターに繋がってしまいました。

 

先ほどの2点差リードのゲームプランのように、次回同じ場面がきたらどうするのか?に興味があります。

 

ベルギー戦から学んでいないと言われるでしょうが、またサヨナラ勝ちを狙うのかもしれません。

或いは、延長戦に持ち込むプレーを選択するかもしれません。

 

ただロシアワールドカップでは、一か八かのコーナーキックを蹴らされたと言えるのではないでしょうか?

そしてコーナーキックのパターンを研究されていて、高速カウンターを受けてしまった…

 

カウンターを受けている場面の分析でも、長友選手や長谷部選手の対応には、やるべきことはやったベストな選択だったとしています。

 

本書のオシムさんの言葉を引用します。

 

もっとも多くの選手が関わり、しかも関わった選手全員が、自分のやるべきこと、理想的なプレーをしました。全員がしかるべきタイミングで走り出し、しかるべき場所にいたのです。あのカウンターは、日本には防ぎようがありません。

 

実際にプレーを見返しても、これ以上のプレーは難しいと感じています。

つまり将棋で詰まされるが如く、守備の動きが決められてしまい、その穴を突かれていったといった印象でした。

 

土壇場でミスなくプレーできることが、世界のトップとの差と言えるのかもしれません。

 

 

ポイント: 14秒が伝える日本人の気質

 

本書では、カウンターを故意にファウルで止める選択肢がありましたが、故意にファウルで止めるプレーは日本人の気質に合わないことを指摘しています。

再度、本書のオシムさんの言葉を引用します。

 

日本人は誇りが高いことで知られており、気質としてラフプレーを好みません

何しろサムライなのですから。

確かに、ああいう場面ではファウルをすることが賢いやり方でしょう。

失点せず、よって負けずに済んだでしょうから。

もし意図的にファウルを犯してしまえば、論争になったはずです。

(中略)

国民性や育ちからして、そういう対応は日本人には合わないと思います。

日本人の考え方や態度、人生観などに反するものだと思います。

 

各国のサッカーは、それぞれの国民性や文化に影響を受けているという主張は、よく見かけます。

この主張は、サッカー先進国を指して使われることが多いと思います。

 

しかし、日本に対しても、その主張が当てはまるとしていて、とても納得感の強いです。

 

前例のないポーランド戦の時間消費も、大きな議論を呼びました。

スポーツマンシップ教育というワードが使われていましたが、つまるところ日本人の気質に合わなかったのでしょう。

 

マリーシアプロフェッショナルファウルがサッカーの専門用語に感じるのは、高潔とも言える日本人の気質が理由だと思います。

 

前述のコーナーキックで点を取りに行った選択についても、自分は、潔く散るソメイヨシノに重ねて、良しとしてしまうのかなとも思います。

 

また日本人の気質として、悲観的な見通しの方が結果が出やすい(=楽観的な見通しの方が悪い結果になりやすい)ようです。

 

NHKーBSで放送されたロシアワールドカップ事前番組での記憶です。

メキシコワールドカップのアジア予選あたりからの日本代表の歴史を振り返る番組構成でした。

 

重要な試合、且つ勝てるのではないか?という楽観的な見通しの試合で結果が出ないことを振り返っていました。

 

  • アメリカワールドカップ予選のイラク戦 ← ドーハの悲劇
  • 日韓ワールドカップのトルコ戦
  • 南アフリカワールドカップのパラグアイ戦

 

個人的な印象では、近年のワールドカップでも、ドイツワールドカップ、ブラジルワールドカップは楽観的な見通しで予選リーグ敗退。

南アフリカワールドカップ、ロシアワールドカップは悲観的な見通しで決勝トーナメント進出で、同様の流れなのかな?と思っています。

 

まだサッカーの強豪国とは言えない立ち位置ですので、覚悟を決めて割り切った戦い方をしないと結果が出ないのかもしれません。

 

『アジア仕様のサッカー』と『世界仕様のサッカー』の使い分けの是非が問われる時期だと思いますが、それと同じか?それ以上に割り切り』というメンタルが重要だと感じました。

 

そしてワールドカップが終わると、「ここが上手くいった」という意見・記事よりも、ここが世界との差」という意見・記事の方が、よく目にする記憶があります。

 

本書も、ただ「ベルギーがすごかった」という話で終わらないので、そういった主張の一種と捉えることができます。

そういった主張が好まれるのは、反省点・改善点を見つけて、対策を実施するサイクルを回すことに、日本人は長けているからかもしれません。

 

また、以前、日本サッカーの強みは草の根の指導者だという意見を聞いたことがあります。

その時々の課題に対して、日本中の指導者が取り組むため、日本サッカーの成長に繋がるという論調で、非常に説得力がありました。

 

日本は、近年では急速に力をつけた国の1つだと思いますが、そういった日本人の気質も大きな理由だと思っています。

 

一方で、本書のリトバルスキーさんの言葉を借りると、ネガティブな一面もあるようです。

 

ヨーロッパ人と違い、自分のパフォーマンスを評価する際、日本人はあまりに自分に批判的すぎるのです。(中略)ヨーロッパ人はポジティブな自己評価をする。それは、より大きな自信につながるのです。

 

上記のように楽観的な見通しな見通しを立てると、良い結果に繋がらないことを考えると、自信の持ち方が次の課題なのかな?と感じます。

そういった意味では、本書の役割は大きいと思います。

 

本書を読んだのは、2022年10月で、カタールワールドカップ直前です。

日本中が、何となく悲観的な見通しを立てているように感じていますが、どういった結果、戦いぶりになるのか?楽しみです。

 

yas-miki(@yas-miki

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5475/feed 0
ゴールを奪うためのヒント集という戦術論! ~風間八宏の戦術バイブル~ https://football-mania.tokyo/archives/5427 https://football-mania.tokyo/archives/5427#respond Sat, 24 Sep 2022 21:40:47 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5427  

風間八宏さんの戦術本を読みました。

本書の帯に超画期的戦術論と書かれていますが、チーム全体のシステム論ではなく、ゴールを獲る・守るための概念的な考え方具体的なヒント集に感じられて、とても勉強になりました。

 

センターバックを攻撃するというワードも非常に分かりやすく、サッカーを観戦する際の視点が増えました。

川崎フロンターレや名古屋グランパスで創った形を観ていると、本書は解説本のようです。

 

購入の理由

 

著者である風間八宏さんの本は、数冊読んだことがあり、とても示唆に富んだ内容で勉強になりました。

また、昔からテレビ解説を聞いていて、共感する瞬間が多かったように思います。

 

そこで新たに発売した本書を書店で見つけ、購入しました。

 

本書のサブタイトルは、サッカーを「フォーメーション」で語るなです。

 

個人的には、戦術は大事だと思いますが、行き過ぎた戦術論には懐疑的なスタンスです。

数字に多くの意味を持たせ過ぎる戦術論に違和感を持っています。

 

そのため本書のサブタイトルは非常に納得できる主張ですので、その主張の意味を噛みしめることで、サッカーの知識を深め、サッカー観戦の楽しみを増やしたいと思いました。

 

 

対象読者

 

サッカーの戦術書に分類されますので、サッカーの知識は必要です

 

目次にも、センターバック、ビルドアップ、ピッチサイズといったサッカー用語が並んでいます。

また海外サッカーの例示も多く、カタカナの外国人名が並ぶ箇所もあります。

 

そのため、それらのサッカー用語が分かっているというのが前提にあると思います。(ただし例示のサッカー選手は知らなくても読み進められるでしょう)

 

本書を読んで、チーム全体のシステム論ではなく、概念的な点を獲るヒント集のように感じました。

実際にサッカーをプレーしている人がゴールを奪うために、ゴールを守るために使えるヒント集です。

 

一方で、自分のようにサッカー観戦を趣味にしている人にも刺さる内容でした。

実際にサッカーを観戦する人へ向けたメッセージに感じる箇所もありました。

 

また類書と比較して、図が見やすく、本書の主張を理解しやすいと感じました。

 

概念的な戦術論

 

本書の特徴として、戦術というタイトルは付いていますが、サッカーの戦術を扱った類書と異なり、フォーメーションや配置に関する記述が少ないことが挙げられます。

そういった考え方が帯に書かれている『従来の価値観をひっくり返す、目からウロコの超画期的戦術論』なのでしょうか?

 

ゴール前やビルドアップ時に、具体的なフォーメーション・配置についての記述は少なく、どういうプレーが相手を困らせるのか?どういうプレーがゴールを奪えるのか?のヒントが集められた本に感じました。

実際にJリーグを初め、様々なチームで指揮をとった著者が考えて、実践したサッカーが書かれています。

 

本質からずれてしまっていると感じるのは「チーム戦術」の話ばかりになっていることです。(中略) 「チーム戦術」だけを取り出して考えると、机上の空論になってしまいます。

 

この『机上の空論』という言葉は、とても大事だと思っています。

 

サッカーに於いて、試合に勝つ方法として体系立てた戦術は必要です。

事実、近年のサッカーでは、非常に重要視されています。

 

個人的に名著だと思っている本の言葉を引用します。

 

いわゆる再現性というものを作り出すためには、自分たちの立ち位置、個人の立ち位置と全体の配置について、しっかりと提示する必要があります。

ポジショナルフットボール実践論 すべては「相手を困らせる立ち位置」と取ることから始まる

 


 

こうした考えから、戦術や戦術を理解するためのスカウティングに関する本は、非常に人気のジャンルで、多くの本が出版されています。

日本代表などのテレビ中継を観ていても、当たり前のように扱われていて、サッカー界で市民権を得たように感じます。

 

ただフォーメーションや配置を意識し過ぎると、チェスや将棋のように考えてしまいます

自身も、そんな1人だと思いますが、フォーメーションや配置の戦術論だけでは、サッカーを理解できないとも感じています。

 

その疑問に対する本書の回答とも言える部分を引用します。

 

マグネット式の見方ばかりをしていると、気づかないうちに選手を「個性がない均質的なロボット」のように捉えてしまい、サッカーの本質である「駆け引き」を忘れてしまう恐れがあるからです。

 

本書だけでなく、ディフェンスに特化した本でも、似たような主張が書かれています。

 

僕がアビスパ福岡を率いていたときの右腕、コーチを務めていて後に FC 岐阜や栃木 SC の監督になった倉田安治がいつも繰り返して力説していたのですが、球際の強さ』『判断の速さ』『(攻守の)切り替えの速さこの三つの強さや速さをカバーできるシステムもフォーメーションもないと言うんです。その通りだと思います。

サッカーの守備戦術の教科書 超ゾーンディフェンス論

 


 

前述のように戦術は重要なピースですが、個人の技術やアイディア、身体能力、気持ちといった選手個人に依存する面も同様に大事なのは間違いないです。

組織的な決まり事を、「いつ」、「どうやって」裏切るのか?は、サッカーの醍醐味だと思うようになりました。

 

そのため、本書のような概念的な戦術論は大事にしたいと考えています。

 

サッカーの戦術を扱った類書でも、実際に監督などの指導者が書いた本は、本書と同様に、システム論でない部分の重要性も説いています

システム論でない部分を語ることは、話を難しくしてしまうとも感じますので、使い分けなのかな?と思います。

 

サッカーのなんとなくを言葉にする

 

著者が率いたチームを観ていて、相手ディフェンスの最終ライン裏への飛び出しが多いと思っていました。

ボールを持っている選手がパスを出せるタイミングでの駆け引き、飛び出しが非常に多いです。

 

本書では、そういったプレーをセンターバックを攻撃するという言葉にしています。

その効果について、以下の言葉にしています。

 

ようは、みんなの第一優先を敵センターバックに置こうということです。そうするとピッチで何が起きるのか?パスの受け手は敵センターバック近くでフリーになろうとし、パスの出し手はそこへパスを供給しようとする。つまり相手ゴールへの仕掛けがめちゃくちゃ速くなります敵センターバックからすると、常に自分が狙われ、頭をフル回転させなければならないと感じるでしょう。

 

最終ラインとの駆け引きという言葉は、サッカーでは頻繁に使われると思います。

その重要性は、別の本でも主張されていました。

 

フィールドの一番後ろにいるセンターバックにも注目してください。センターバックが右往左往している状況では、失点が生まれやすいですが、逆にどしっと構えているなら、いくらボールを回されても、それほど大事には至らない場合が多い。

解説者のコトバを聴けば サッカーの観かたが解る

 

当たり前ですが、そのプレーの目的は、ゴールを奪うことです。

漠然と『最終ラインとの駆け引き』と『ゴールを奪う』を繋げるには、もうワンクッションの言葉があるような気がしていました。

 

本書の『センターバックを攻撃する』は、ぴったりハマる言葉に感じました。

 

サッカー観戦をしていて、点が入りそうだと感じる瞬間があると思います。

決定機と呼ばれる瞬間は、サッカーに詳しい人でも、詳しくない人でも、点が入りそうだと感じます。

更にサッカーに詳しい人は、『決定機』になる数プレー前から決定機の匂いを感じ取っているでしょう。

 

自分は、そういった匂いを感じるプレーとは何?と聞かれると、答えに困っていました。

なんとなく決定機に繋がりそうとしか答えられません。

同じように感じる方もいると思います。

 

本書はそのなんとなくを次の言葉にしています。

 

「縦方向のパスやクロスを受けられる位置にいる選手のうち、何人が相手ゴールに向いているか

 

「前向きの選手」の数がきちんとそろっているほど、「センターバックを攻撃」できていることになります。

 

引用した言葉が正しいのか?という議論はあると思います。

しかし、なんとなく点が入りそうを明確な言葉にすることは、その言葉について議論するというステージに引き上げます

言語化が重要視される時代になりましたが、その意味を体感させられました。

 

先程、引用した本にも、同様の主張がありました。

 

スペイン語では、「抜くドリブル」と「運ぶドリブル」に、それぞれ違うコトバが使われます。僕はそういうサッカーのコトバを増やしていきたいし、スポーツのコトバも増やしていきたい。それによって、「あれってこういうことだよね」とみんなが1つ前に進むことができますね。

解説者のコトバを聴けば サッカーの観かたが解る

 

これまでに例示した言葉以外にも、「なるほどな」と納得させられる箇所が多く、著者の引き出しの多さや言葉の深みに感銘を受けました。

著者が率いたチームが面白い理由が分かった気がしました。

 

本書の最後は以下の言葉で締められています。

 

外来語を拝借して議論するだけでは、いつまでもW杯優勝に手が届かないでしょう。自分たちの言葉でサッカーを考える。自分たちの視点でサッカーを見る。日本から世界のどこにもないサッカーを創ろうじゃないですか。

 

非常に夢のある言葉で感動しました。

 

サッカーを観ていて感じるなんとなく』や『空気感』を言葉にして議論することが、日本サッカーの進化につながることを学びました。

 

本書を読み進めると、バスケットボールやアメリカンフットボールのエッセンスをサッカー取り込めるように、『なんとなく』思いました。

この考えは、以前にセットプレーに関する本を読んだ際にも浮かびました。

 

 

その際も『なんとなく』の結論はなかったのですが、本書を読んで、なぜそう思ったのか?を、言葉にしてみたいと感じました。

 

yas-miki@yas-miki

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5427/feed 0
サッカー観戦チケットのオススメはどこ? https://football-mania.tokyo/archives/5431 https://football-mania.tokyo/archives/5431#respond Sat, 17 Sep 2022 08:18:26 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5431  

サッカー観戦をする際に、どのチケット(=席種)を買えばよいのか?という疑問があると思います。

 

スタジアムによって、クラブによって様々な席のチケットが売られており、迷う方も多いでしょう。

自分も初めて行くスタジアムは、チケット(=席種)選びにかなり迷います。

 

売られている席種には、それぞれの特徴(メリット・デメリット)があり、観戦する方がサッカー観戦に求めていることも様々です。

 

そのため、ある人にとってメリットになることが、別の人にはデメリットになってしまいます。

人によってベストな席種が異なってしまうため、ご自身の要望にあった席種を選ぶ必要があります

 

そこで自分の考えを紹介します。

結論を先に書くと、屋根にカバーされた席、かつ指定席、かつバックスタンド、かつ上段がベストです。

 

サッカー チケット オススメ

 

スタジアムによっては、この条件を満たす席は無いかもしれません。

その場合は、より条件が重なる席種を選びます。

 

サッカーチケット(=席種)の概要

 

チケットの種類の多い場合、それぞれの違いが分からず、困るかもしれません。

2軸で考えると、基本は抑えられると思います。

 

チケットの基本
  1.  指定席 or 自由席
  2.  スタンドの位置

 

これらの違いについて紹介します。

 

指定席と自由席の違い

 

チケットには、指定席自由席の2つがあります。

自由席は、ゾーン指定席と書かれる場合があり、注意が必要です。

 

『指定席』と『自由席』の違いは、チケット買った時に自分の席が決まっているか?です。

新幹線や特急列車の『指定席』、『自由席』と同じと考えて下さい。

 

一般的な特徴を挙げます。

 

席が決まっているか?

 

  • 指定席:席が決まっている ⇒ キックオフ直前に来ても大丈夫
  • 自由席:席が決まっていない ⇒ (指定されたエリアの中で)良い席は早く来ないと座れない、稀に座れない

 

指定席は、決まった席で観る権利を買うため、チケットを買った時点で座る席が決まります。

そのため、スタジアムに早く来る必要がありませんし、スタジアムグルメやイベントに時間を費やしても席の確保という心配がありません

 

一方、自由席は、試合日にスタジアムに入場してから、自分で座る席を選びます。

そのため、指定されたエリアの中での良い席や観戦環境の良い席を確保しようと思うと、スタジアムに早く来る必要があります

 

一般的に、開場時の入場順はシーズンシートのお客さん⇒一般のお客さんですので、一般のチケットを買って入場すると、もうお目当ての席が埋まっている可能性はあります。

 

自分で決めた席を離れる場合には、タオルなどの荷物を置いて、「この席は取ってます」アピールをします。

「この席は取ってます」アピールをすれば、横取りされることは、ほぼないですが、暗黙の了解ですので、リスクは残ります。

 

また、たいていのお客さんは、1席以上空けて自分の確保する傾向があります。

すると、まれではありますが、歯抜けに座席が埋まってしまい、複数人のグループで観戦しようとしても、連続で席が確保できないということもあります。

そういった状況を防ぐために『席詰め』をする場合もありますが、自由席のリスクの1つに挙げられると思います。

 

席が決まっていることのデメリットは、周りのお客さんも決まってしまうことです。

 

サッカー観戦では、観戦スタイルが合わないお客さん、マナーが悪いお客さんがいることは事実で、観客同士のトラブルは起こりえることです。

トラブルを避けるために、自由席であれば、自分が席を移動すれば良いですが、指定席であれば、それが難しくなります。

 

実際に自分自身がトラブルに巻き込まれたことはありませんが、「あのお客さんとは合わないな…」と思ったことは何度もあります。

 

チケットの値段

 

  • 指定席:チケットの値段が高い
  • 自由席:チケットの値段が安い

 

後述しますが、試合が観やすいメインスタンドやバックスタンドが指定席になることが多いです。

そして座席が確保できるため、指定席の方が、チケットの値段が高くなります。

こういった事情は、新幹線と同じです。

 

スタンドの考え方

 

サッカー チケット オススメ

 

チケットを買う席を選ぶ際に、抑えておきたい知識として、4つのスタンドを挙げます。

サッカーをするスタジアムは、大まかにメインスタンドバックスタンドホームゴール裏スタンドアウェーゴール裏スタンドに分けられます。

簡単な図になってしまいますが、ご紹介します。

 

サッカー チケット オススメ

 

各スタンドが独立していないスタジアムも多く存在しますが、位置を表す意味でメインバックゴール裏という言葉を使います。

これらのスタンドをもっと簡単に考えると、メインスタンド・バックスタンドゴール裏スタンドになります。

 

視点の違い

 

  • メインスタンド・バックスタンド横位置で観る(テレビカメラに近い視点)
  • ゴール裏スタンド縦位置で観る

 

通常、テレビカメラはメインスタンドに設置されますので、テレビでサッカーを観ている方は『横位置で観る』ことに慣れていると思います。

Jリーグスタジアム基準には、テレビ中継カメラ/テレビニュース関連ENGカメラの設置スペースは、メインスタンド中央部と明記されています。)

メインスタンド・バックスタンドの上段で、テレビカメラに近い景色で観ることができるスタジアムもあります

 

自身がシーズンシートを持っているフクダ電子アリーナも、そういったスタジアムの1つだと思います。

自席からの写真を紹介します。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

 

自席はバックスタンドで、高度もテレビカメラほど高くもないため、テレビ中継と全く同じ景色ではありません。

しかし、テレビカメラに近い視点で、ピッチ全体が見渡しやすいので気に入っています。

 

また、ゴール裏スタンドは、片方のゴールが近く、もう片方のゴールが遠い視点になります。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

 

反面、メインスタンド・バックスタンドは、同じくらいの距離感の視点になります。

視点の違いから、メインスタンド・バックスタンドは、どちらのゴール前も同じくらい観やすいと言えます。

 

長野Uスタジアムで撮影した例(どちらも同じ画角です)を紹介します。

まずはゴール裏スタンドからの写真です。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

OLYMPUS E-PL8 28mm(35mm換算)

 

そしてバックスタンドからの写真です。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

OLYMPUS E-PL8 28mm(35mm換算)

 

サッカーの試合は、ピッチの中央(ミドルサード)で展開されることが多いので、ピッチ中央での攻防が観やすい特徴もあります。

また、サッカーの重要なルールの1つ、オフサイドを判断しやすい特徴もあります。

 

同じスタンドでも、高度によって視点は変わります。

 

高度が低いと、ピッチに近いですので、迫力のある視点になります。

ボールを蹴る音や選手の息づかいが聞こえますし、芝生の匂いがあり、五感でサッカー観戦を楽しめます

 

サッカー観戦 チケット オススメ

OLYMPUS E-PL8 28mm(35mm換算)

 

高度が高いと、ピッチを俯瞰で観られますので、ピッチ全体を把握しやすい視点になります。

試合を分析しながら観たい場合、高度が高い(=後ろの)席を確保した方が良いです。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

OLYMPUS E-PL8 28mm(35mm換算)

 

フクダ電子アリーナで撮影した例も紹介します。

階段を挟んで、下段スタンド上段スタンドから撮影した例です。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

 

まずは下段スタンドからの写真です。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

OLYMPUS E-M1MarkII 50mm(35mm換算)

 

そして上段スタンドからの写真です。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

OLYMPUS E-M1MarkII 50mm(35mm換算)

 

どちらの写真も同じ画角ですが、印象はかなり異なると思います。

観戦スタイルに合わせてチケットを選ぶと、より楽しめるのではないでしょうか。

 

観戦方法の違い

 

  • メインスタンド・バックスタンド座って冷静に観る
  • ゴール裏スタンド立ち上がって熱く観る

 

ゴール裏スタンドは、必ず立ち上がって観なければいけないことはありません

しかし、熱く応援したいファンが集まり、そのファンは立ち上がって応援しますので、自分も立って観ないと、試合が見えないということです。

 

以前、ゴール裏スタンドで観ていた時期もありましたが、前半45分立って、ハーフタイム15分休んで、後半45分立って観戦するのは、体力が要ります。

 

ゴール裏スタンドの特徴は、何と言っても、盛り上がりサッカー熱です。

周りは立ち上がって応援する熱いファンですから、盛り上がりはスゴイです。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

 

この記事を書いている2022年は、声出し応援が少しずつ解禁されてきています。

コロナ前のように声出し応援ができるようになれば、チャントと呼ばれる応援歌を歌い、さらに熱い雰囲気に包まれるはずです。

 

自分は、ゴール裏スタンドのファンは、選手と一緒にスタジアムの雰囲気を創っていると思っています。

スタジアムまでサッカーを観に来た感を強く感じることができます。

 

一方で、メインスタンド・バックスタンドは、座って観ることが基本です。

座って観ることを明文化しているスタジアムもあります。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

 

そのためファミリー層や年齢が高い層の落ち着いたファンが多く、ゴール裏スタンドと比較すると、ゆっくりとした空気感です。

手拍子で応援される方が多く、初心者向きなのかな?と思います。

 

観戦環境の違い

 

全てのスタジアムに該当することではありませんが、スタジアムには方角の基本的な考え方があります。

メインスタンドを西側に造るです。

 

以前にスタジアムの方角に決まりはあるのか?という記事を書きました。

 

 

調べてみると、様々な理由から、メインスタンドを西側に造るという原則が存在しました。

そして多くのスタジアムは、その原則に沿って造られていました。

(そうでないスタジアムも一定数ありますが…)

 

よく観戦しているフクダ電子アリーナは、メインスタンドを西側に造る原則に沿って建てられています。

そのバックスタンド(東側に建っているスタンド)で観戦して気づくことは、西日がありがたくも、悩みの種にもなるということです。

 

バックスタンドは最後まで日が残るため、寒い時期の観戦では、太陽の暖かみを感じるメリット暑い時期の観戦では、最後まで暑さを感じるデメリットがあります。

また、西日が目に入りやすいので眩しいという悩みがあります。

 

ゴール裏スタンドから撮影したバックスタンドです。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

 

同じゴール裏スタンドから撮影したメインスタンドです。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

 

バックスタンドと逆の方角に建てられているメインスタンドは、その逆、すぐに日陰になり、太陽光は気にならない特徴になります。

 

それぞれのスタジアムが建てられている方角を確認すると、観戦環境が予想しやすいと思います。

 

そして一般的にチケットの金額は、メインスタンド>バックスタンド>ゴール裏スタンドの順です。

ゴール裏スタンドと比較して、メインスタンドは数倍の値段になるスタジアムもあります。

 

観戦環境は異なりますが、観ている試合は同じです。

それでチケットの値段が数倍高いとなると、二の足を踏む人も多いと思います。

 

屋根にカバーされているか?は超重要

 

サッカーチケットは、2軸の組み合わせと紹介しました。

1.指定席 or 自由席

2.スタンドの位置

 

しかし、もう1点、重視したいと思っていることがあります。

それは、席が屋根にカバーされているか?です。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

 

自分は席が屋根にカバーされているか?を最も重視しています。

理由は、雨に濡れながらサッカー観戦することが嫌だからです。

 

野球と異なり、サッカーは雨が降ろうが、雪が降ろうが、基本的に天候に関わらず開催されます。

(台風や雷、豪雨であれば中止もあります)

そのため季節によっては高い確率で雨の中での観戦になります。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

 

そして傘をさしてしまうと、後ろの人が見えなくなってしまうため、観戦中に傘の使用はできません

雨をしのぐためには、雨合羽やポンチョを着る、または試合後に着替える、くらいの対策しかありません。

 

また荷物も雨ざらしになってしまうため、防水性のバッグ、バッグが入るビニール袋などの用意が必要です。

 

雨中のサッカー観戦は、上記の準備が面倒ですし、気温が低い日であれば体調悪化につながりますし、何より快適性が格段に落ちてしまいます

できるだけ避けたいと思っています。

多くの方が同じ思いを持っているようです。

 

同じ席種でも屋根にカバーされた席とそうでない席がある場合、雨が降っている日は、屋根にカバーされた席から埋まります

(屋根があってもピッチに近い席の方がカバーされていないことが、ほとんどです)

 

味の素スタジアムで撮影した例です。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

サッカー観戦 チケット オススメ

 

スタンドの下の方は屋根にカバーされていないため、明らかに空席が多いです。

 

試合前日、試合当日であれば、天気予報もかなり正確ですので、雨の降らない試合を選択できます。

しかし、試合の何週間も前にチケットを用意することも多いと思います。

その場合、かなり天気予報にブレがあり、試合日の天気は分からないでしょう

 

そのため屋根にカバーされた席種を買うようにしています。

屋根があれば、雨による観戦環境の変化が少なくできます。

 

Jリーグもスタジアムの屋根は重視していて、クラブライセンスの項目に挙げています。

(1)スタジアムの屋根は、観客席の3分の1以上が覆われていなければならない
(2)前項にかかわらず、スタジアムの屋根は、すべての観客席を覆うことが望ましい

J1クラブライセンス交付規則

 

この(2)について、Jリーグスタジアム規則を引用します。

新設及び大規模改修を行うスタジアムについては、原則としてすべての観客席を覆うこと

Jリーグスタジアム規則

 

この項目はJ1・J2基準では、『必ず具備しなければならない条件』となっています。

既設のスタジアムでは(1)と(2)を併せて、『具備が必要とされるののの、期限については今後検討を続けていく条件』となっていますので、屋根に覆われていなくても仕方ないというスタンスです。

 

初めて行くスタジアムの場合、まずスタジアム外観写真を検索し、どの位置に屋根があるのか?、そして屋根にカバーされた席の席種を確認(予想)しています。

 

ではオススメのチケットは?

 

これまでサッカー観戦のチケット(席種)について、長々と書いてきました。

では、オススメのチケットは?となります。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

 

身も蓋もありませんが、観戦する人によって、サッカー観戦に求めるものが異なりますので、全員に当てはまる正解はありません

 

分かりやすい例を挙げると、熱狂的に応援したい人にとってはゴール裏スタンドが正解ですが、試合を冷静に分析したい人にとってはメインスタンド・バックスタンドが正解です。

安く観戦したい人にとっては、メインスタンドの指定席は選択肢に入らないでしょう。

 

万人受けする答えが無いことを踏まえて、個人的なオススメが、屋根にカバーされた席、かつ指定席、かつバックスタンド、かつ上段です。

その結果が、フクダ電子アリーナの自席です。

 

サッカー観戦 チケット オススメ

 

  • 屋根にカバーされた席雨に濡れながら観戦したくない
  • 指定席:希望の席に座れるか?の心配をせずに、時間を気にせずにスタジアムに来たい
  • バックスタンド横位置で観たい、それでいてメインスタンドよりチケットが安い
  • 上段席俯瞰で観戦したい

 

スタジアムによって、全ての希望を満たすチケットがある場合も無い場合もあります。

希望を満たすチケットが無い場合は、出来る限り希望を満たせる席を探します。

 

試合時間に雨が降らないと確信できない試合は、次の優先度で席を探しています。

 

試合時間に雨が降らないと確信できない試合の優先度
  1. 屋根にカバーされた席
  2. バックスタンド
  3. 上段席
  4. 指定席

 

試合時間に雨が降らないと確信できる試合は、次の優先度で席を探しています。

 

試合時間に雨が降らないと確信できる試合の優先度
  1. バックスタンド
  2. 上段席
  3. 指定席
  4. 屋根にカバーされた席

 

何度も書きますが、全員にとっての正解はありません

結局は、理想のチケット(席種)は自分次第です。

 

それでも1つの例、考え方として紹介しましたので、参考にして下さい。

 

yas-miki@yas-miki

 

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5431/feed 0
神になって『しまった』スーパースターの素顔とは? ~ディエゴを探して~ https://football-mania.tokyo/archives/5399 https://football-mania.tokyo/archives/5399#respond Tue, 16 Aug 2022 12:26:42 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5399  

2020年11月25日、サッカー史に燦然と名を残したディエゴ・マラドーナさんが天へ旅立ってしまいました。

 

本書は、プロサッカー選手としての華やかな経歴や人気は、公の姿マラドーナ、私空間で見れる優しくて熱い部分をディエゴとして、複数の角度からディエゴ・マラドーナさんに迫った名著です。

タイトルからも分かるように、特にディエゴの部分をメインに扱っている点で、独自の内容です。

 

サッカー好きであっても新発見が多いと思います。

サッカー本大賞2022を受賞していて、非常に評価が高い本です。

 

 

購入の理由

 

マラドーナさんが亡くなって間もなく発売された本で、改めてマラドーナさんを知りたいなと思っていました。

 

マラドーナさんが出場したワールドカップは、後々の映像で観ましたが、リアルタイムでプレーを観た訳ではありません

ただどんな人だったのか?は、とても興味がありました。

 

また著者の記事は、過去にサッカー誌『ワールドサッカーダイジェスト』で楽しみにしていたことも購入の要因です。

 

 

対象読者

 

恐らくディエゴ・マラドーナという選手がいたことを知っていることは大前提にあります

サッカー史で一番有名な選手と言えるので、サッカーファンであれば一度は聞いたことのあるかと思います。

 

世界的に広く知られているのはあくまでも「マラドーナ」であり、「ディエゴ」は限られた者だけが知ることを許された、愛しくてたまらない存在だった

 

本書に書かれた言葉からも『ディエゴ』に絞っている本ですので、まずは『マラドーナ』はを知っていないとなかなか理解が進まないと思います。

一方で、サッカー史でも屈指のスター選手の物語と割り切れば楽しめるかもしれないとも思います。

 

藤坂ガルシア千鶴 (著)

 

 

ポイント1: ディエゴは優しく友達思いの『いい奴』

 

本書を読むまでは、悪い意味で奔放な性格だと思っていました。

ピッチ内のプレーはとてつもなく素晴らしい…しかしピッチ外では『お騒がせ者』…

 

似たようなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

 

1982年スペインワールドカップ

1986年メキシコワールドカップ

1990年イタリアワールドカップ

1994年アメリカワールドカップ

ワールドカップの歴史は、彼のストーリーとも言えると思います。

 

それは正しく本書で言う所の『マラドーナ』でした。

 

しかしディエゴ』は、実直で真面目、友達思いの熱い『いい奴でした。

特に困っている人に手を差し伸べるエピソードの数々には、心を打たれました。

 

本書のプロローグに書かれている

ディエゴが自分の人生で何をしたかなんて、俺には興味がない。重要なのは、彼が『俺の』人生をどうしてくれたのかってことだ

という言葉通りに、多くの人の人生に沢山の良い影響と数え切れないほどの思い出を残したのだと思います。

 

個人的に、著者のことは、アルゼンチンを初め南米サッカーを日本に伝える伝道師の第一人者だと思いますが、著者もまたマラドーナに多大な影響をもらったようです。

マラドーナに影響を受けた日本人が綴るからこそ、本書を読んでいる方も、『マラドーナ』に親近感を持つのかな?と感じました。

 

なぜそんなにも周りの人に寄り添ったアクションをするのでしょうか?

 

本書を読まなければ、その理由は、後述するマラドーナである責任からだと思うでしょう。

少なくとも私は、そう考えていました。

 

しかし、本書を読むうちに、マラドーナ自身のパーソナリティーが、そうさせていると思うようにもなりました。

外からの視線もあったかと思いますが、同時に『そうしたい』からという優しい本能で動いているように感じました。

 

多くの人に愛された理由がよく分かりました。

 

 

ポイント2: 神になって『しまった』責任・苦悩

 

前述した通り、ディエゴ』評マラドーナ』評には大きな開きがあると感じました。

 

その要因として、

それまでは『天才的なサッカー選手マラドーナ』だったのが、イングランドに勝ってマルビーナス紛争の仇をとってから国の正義のために戦ったマラドーナ』になっていて、顔つきも、立ち振舞いもすっかり変わっていたんだ。結局、いつまでもそのマラドーナ』の役割を果たさなければいけないと責任を背負い続けることになった。

という言葉を使っていました。

 

また別の箇所でも

イングランド戦でゴールを決めたマラドーナであり続けようとする責任

という表現もあります。

 

とても的を射た言葉だと感じました。

そして歴史的スーパースターの苦悩を垣間見た気がしました。

 

現在のスポーツ界は商業化が進み、当時よりも大きな資金が動いていると理解しています。

ですので現在のスーパースターもまた、大きなプレッシャーと戦っているでしょう。

 

しかし、アルゼンチンというサッカー大国で、国の英雄・神となってしまったマラドーナが背負ったプレッシャーは、想像を絶する大きさだったと思います。

彼自身が『ディエゴ』と『マラドーナ』の開きを一番感じていたのかな?と思ってしまいました。

 

特にアメリカワールドカップ前のエピソードに感動しました。

 

コカイン依存症を克服し、最高のコンデションで今一度ワールドカップ優勝を目指すために行なった特別合宿である。

 

再度、大きな責任とプレッシャーと戦う決意は、崇高に感じました。

結果的には、ドーピング陽性で締め出されてしまいましたが、歴史のifとしてアメリカワールドカップの続きを見たかったな…と思いました。

 

 

まとめ

 

サッカー界のレジェンドであるマラドーナさんについて、プロとしてのキャリアではなく、少年時代を含む私空間での人となりにスポットを当てた作品でした。

 

人間味のあるエピソードばかりですし、作中の「イングランド戦でゴールを決めたマラドーナであり続けようとする責任」という言葉にスターであることの苦悩を感じることができ、とても印象的でした。

マラドーナさんのプレーを観られた世代ではありませんが、彼のことがより身近に感じられるようになりました。

 

yas-miki@yas-miki

藤坂ガルシア千鶴 (著)

 

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5399/feed 0
スタジアム実況配信サービスの感想・メリット・デメリット https://football-mania.tokyo/archives/5381 https://football-mania.tokyo/archives/5381#respond Tue, 28 Jun 2022 02:46:11 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5381  

ジェフ千葉のシーズンシートを持っているので、他に予定が無ければフクアリで観戦しています。

東京ヴェルディ戦で、『スタジアム実況配信サービス』がトライアルで実施されました。

 

物は試しで体験してみて感じたメリットとデメリットを紹介します。

 

スタジアム実況配信サービスとは

 

詳細は公式サイトに譲りますが、DAZNの実況音声をスタジアムで聴けるサービスです。

インタビュー部分は無音になり、それ以外の実況・解説の音声が聴けます。

 

6月26日(日)東京ヴェルディ戦 スタジアム実況配信サービス トライアル実施のお知らせ

 

音声データのみですので、通信量は0.04GB程度とのことです。

 

スタジアム実況配信サービスの使い方

 

今回は選手入場前〜前半5分まで、このサービスを利用しました。

 

androidのスマートフォンで、ジェフ千葉公式ホームページのリンクからアクセスしました。

 

スタジアム実況配信サービス

 

イヤホンはワイヤレスイヤホンで、両耳に装着しました。

 

スタジアム実況配信サービス

 

無回答でも進めるのですが、年代と性別を選択しました。

 

スタジアム実況配信サービス

 

位置情報の許可設定をしました。

 

スタジアム実況配信サービス

 

通信量の目安と端末バッテリーへの注意書きを確認しました。

利用者への配慮を感じました。

 

スタジアム実況配信サービス

 

画面が変わり、音声が流れました。

 

スタジアム実況配信サービス

 

難しい設定などは無く、誰でも利用できるサービスだと感じました。

 

メリット: ピッチで起きていることが分かる

 

自分の観戦スタイルは、スタジアムでのスタメン紹介を観て出場選手を確認し、試合が始まると、フォーメーションやシステムを確認しています。

また前半20分くらいを過ぎても分からない場合は、Jリーグ公式アプリで確認します。

 

ほとんどの試合は、ピッチ上の背番号を観て、ビジョンで名前を確認しています。

 

ホームのジェフ千葉であれば、簡単にフォーメーションが分かります。

しかしアウェーのクラブは、年に1試合しか観ないことが多く、ピッチ上の背番号を観て、ビジョンで選手名を確認して…とけっこう忙しいです。

 

DAZNの音声があると、ボールホルダーの名前が分かりますので、フォーメーションやシステムの確認は、かなり楽になります。

今回の配信では、フォーメーションの紹介もしてくれましたので、試合観戦を助けてくれました。

 

誰がボールホルダーなのか?またピッチで何が起きているのか?を教えてくれることは、この配信サービスのメリットだと思います。

 

自席はバックスタンド上段で、ピッチ全体を見渡しやすいです。

 

フクダ電子アリーナ バックスタンド

 

一方で、メインスタンドやバックスタンドの下段やゴール裏スタンドではピッチ全体を観るのが少なからず難しくなると思います。

そういった方は、よりメリットを感じやすいと思います。

 

デメリット: 臨場感が失われる

 

両耳にイヤホンを装着したこともあり、ピッチやスタンドからの音があまり聴こえません

配信されている実況を聴いているので、そちらに意識が向かってしまいます。

 

DAZNの配信は、視覚(決められたカメラアングル)と聴覚(実況・解説の声)をコントロールされます

一方で現地観戦は、五感で自由にサッカーを楽しめます

 

今回の配信サービスを利用すると、聴覚がコントロールされる感覚で、今ひとつスタジアムに来ている意味が薄れてしまいます

せっかくスタジアムに来たのですから、自由に観戦した方が楽しいでしょう。

 

試合の詳細を確認したくなったら、別でDAZNを観るくらいで良いと思います。

 

聴覚がコントロールされている感覚が嫌で、前半5分で配信サービスの利用を止めました

 

今回は両耳で配信を聴いていたため、上記の感想になったかもしれません。

片耳だけで配信を聴き、もう一方の耳でスタジアムの雰囲気を感じるという利用方法が良いかもしれません。

 

まとめ

 

『スタジアム実況配信サービス』のトライアルを体験してみました。

 

簡単で使いやすいシステムですので、新しい観戦体験になると思います。

 

ボールホルダーやフォーメーションなどピッチで起きていることが分かりやすくなるメリットがあります。

一方、スタジアム観戦の醍醐味である臨場感が失われるように感じました。

本格運用となれば、少しずつ自分に合った利用方法を探りたいです。

 

yas-miki@yas-miki

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5381/feed 0
チケットを忘れた…でもジェフ千葉の神対応に救われた https://football-mania.tokyo/archives/5363 https://football-mania.tokyo/archives/5363#respond Sat, 11 Dec 2021 16:38:33 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5363 終わった…

2021年シーズンのホーム最終戦、フクアリの前で思いました。

 

フクダ電子アリーナ ジェフ千葉

 

ピッチ上のことではなく、チケットを忘れました

正確に書くと、シーズンシートのICカードと情報カードを家に忘れてしまいました。

 

ICカード番号=会員番号なんぞ、覚えているはずもなく、大した情報は持っていません。

絶望的な状況で、ジェフ千葉の神対応がスゴかった!という話です。

 

 

前提としてチケットの種類

 

Jリーグの試合を観るためのチケットは、大別すると3つになるかと思います。

 

まずはプレイガイドやJリーグ公式サイト、各クラブ公式サイトで購入できる=一般に流通するチケットです。

チケットの形態としては、紙チケット、またはQRチケットでしょう。

 

 

Jリーグ 紙チケット

 

Jリーグ QRチケット

 

次にシーズンシートのチケットです。

1年間の全ての試合が観戦できるシーズンシートや後半戦のみ観戦できるハーフシーズンシート等があります。

チケットの形態としては、ICカード席種や席番が書かれた情報カードの組み合わせが多いと思います。

 

Jリーグ シーズンシート チケット

 

Jリーグ シーズンシート チケット

 

最後は、招待チケットです。

地元の自治体やスポンサー企業を対象としたチケットですので、あまり馴染みがありません。

 

そして今回忘れたのは、シーズンシートのチケットでICカード+情報カードです。

 

 

チケットを忘れた時の状況

 

サッカー観戦は、チケットと財布だけあれば何とかなると考えています。

…が肝心のチケットを忘れました…

 

普段は持ち物をチェックするのですが、何故かノーチェックで家を出てしまいました。

 

寒くなったので、防寒具の準備に気をとられていたのかもしれません。

 

 

QRチケット等のスマートフォンで完結するチケットが増えたため、意識が薄れたのかもしれません。

単純に加齢による物忘れかもしれませんが…

 

チケットを持っていないことに気づいたのは、スタジアム前の交差点です。

 

ジェフ千葉 フクダ電子アリーナ

 

この時、時計は13時を指していました。

スタジアムまでは数十秒で着く距離ですが、自宅までは片道2時間以上かかります

自宅まで帰ることはできません。

 

しかも試合はホーム最終戦で、J1昇格がかかる京都サンガ相手ということでチケット完売でした。

新たに買うこともできません。

 

100%収容時の席番は覚えているのですが、収容制限時の席番は覚えていません

この日も収容制限がかかっていました

 

Jリーグ 収容人数制限

 

会員番号など覚えていません。

(後々、良く考えればJリーグ公式アプリに、会員番号を登録していましたが、気が動転していて気づけませんでした)

 

唯一あるのは、毎試合前にシーズンシートオーナーへ送信されるメールのみ

 

自分が会場スタッフなら、こんな人を入場させないです。

まぁ、絶望的な状況でした。

 

 

まずは総合案内所へ

 

何か困ったら総合案内所なので、ダメ元で総合案内所に向かいました。

 

ジェフ千葉 フクダ電子アリーナ 総合案内所

当日の総合案内所ではありません。過去の画像です

 

物腰の柔らかい女性スタッフが対応してくれました。

 

絶望感からか?状況説明が上手くできた記憶がありません。

とにかく『シーズンシートのチケットを忘れた』ことを伝えたつもりです。

 

女性スタッフからは、「シーズンシート受付にチケット担当がいるので、そちらで対応します」と案内してもらいました。

優しい口調での案内でしたので、意外とあるある』パターンかもという期待感を持てました。

 

 

ジェフ千葉さん、ありがとうございます!

 

案内通りに、シーズンシート受付テントに向かいました。

 

ウロウロしていたら、これまた優しそうな女性スタッフに話しかけてもらいました。

総合案内所で説明したことと同じ内容を伝えました。

 

身分証明書で本人確認をして、本人確認ができれば、紙チケットを発行します」と教えてもらいました。

光が見えました。

 

早速、免許証を渡すと、「5分ほどお時間を頂きますが、宜しいでしょうか?」と丁寧な言葉とともに、バックヤードへ消えていきました。

 

「チケットを発行して頂けるなら、何十分でも待ちます」と思いながらシーズンシートの受付テントで、チラシを見ていると、ものの数分で戻って来ました。

「お待たせして申し訳ありません。確認が取れましたので、このチケットで入場して下さい。」との言葉とともに、手書きで席種と席番が書かれた紙チケットを頂きました

 

Jリーグ チケット 忘れた 対応方法

 

ジェフ千葉さん神対応!

 

後は通常通りにゲートをくぐり、いつもの席で試合観戦できました。

 

ジェフ千葉 フクダ電子アリーナ 円陣ダッシュ

 

ジェフ千葉 フクダ電子アリーナ スタジアムグルメ もつ丼

 

まとめ

 

100試合以上スタジアムで観戦してきましたが、初めてチケットを忘れてしまいました

本人とチケット情報が紐付きやすいシーズンシートではありますが、チケットを再発行して頂く神対応でした

 

全てのクラブが同じ対応をしてくれる可能性は低いかもしれませんが、ジェフ千葉の対応は過去イチでありがたかったです

 

チケットを忘れないは、当たり前です。

持ち物チェックの重要性を身にしみて感じました。

 

とは言え、完璧な人間ばかりではないので、万が一の場合は、総合案内所が駆け込み寺と覚えていれば、事態が好転するかもしれません。

 

ジェフ千葉のスタッフさんには、感謝しかありません。

2022年シーズンもお世話になります。

 

 

yas-miki@yas-miki

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5363/feed 0
【分野別3選】めっちゃ勉強になったオススメのサッカー関連本 https://football-mania.tokyo/archives/5335 https://football-mania.tokyo/archives/5335#respond Sun, 15 Aug 2021 02:27:03 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5335  

子どもの頃からサッカー関連の本を読んできました。

何冊読んだか?分からないですが、相当数になると思います。

 

そこで知識の棚卸しで、読んで知識が増えた本シンプルに面白かった本を紹介します。

 

サッカー関連の本を、自分がよく読むサッカー観戦術サッカーの戦術選手や監督といった個人クラブ・リーグ育成とフォーカスを当てる対象別に分類し、それぞれのカテゴリーで3冊ずつ紹介します。

入手できるか?を少し考慮して、できるだけ新しい本を選びましたが、これは名著!という本は残しました。

 

サッカー関連の本を探している方の参考になれば幸いです。

 

サッカーの観方が分かる本

 

この記事を書いている2021年は、戦術に関する本は増えてきています

また戦術に関する新たなワードも、次から次へと誕生しています。

 

サッカーの試合に於いて、戦術の重要性が年々増しているのかもしれません。

 

実際、中村俊輔選手の著書にも、

もっとも、ピッチ上がより組織化された昨今は、戦術を理解・浸透して表現できなければチームとして勝ち続けて上のステージに辿り着くのは難しい。

と書かれています。

 

それに伴い、サッカーファンの眼が肥えてきた証だと思います。

 

個人的には、それぞれ個別に流行りの戦術を紹介・解説する本よりも、自分自身で試合の流れ・構造を理解できるように指南してくれる本をオススメします

サッカーの観戦術を知っておくことは、試合を観る際に新たな一面を手に入れることです。

 

自分なりの戦術分析ができた方が、試合を観る楽しみが倍増します。

 

アナリシス・アイ サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます

 

タイプ サッカーの観方が分かる本
おすすめ度
5.0
初心者向け
4.5

 

本書は、単なるサッカーの戦術を紹介する本ではありません。

戦術を理解するための試合の流れを掴むことにフォーカスを当てた本です。

 

新書で分かりやすい言葉で書かれているので、初心者にオススメです。

具体的に『どの時間帯に?』『何を観るのか?』を書いていて、読んだ日から戦術家になれる本です。自分なりのゲーム分析に繋がります。

 

 

サッカースカウティングレポート 超一流の分析

 

タイプ サッカーの観方が分かる本
おすすめ度
4.5
初心者向け
3.5

 

サッカーの戦術に繋がるスカウティング』に特化した本で、著者がアトランタ五輪、フランスW杯で代表に入って戦った実例が、とても貴重です。

プロはどこを観ているのか?とても勉強になります。

 

初心者の方には試合を大枠で捉える方法が、専門家には勝つためのスカウティング術が面白く読めると思います。

『観る眼』を養うために、スタジアムで多くの試合を観るモチベーションになります。

 


 

ドイツ式GK技術革新 GK大国に学ぶ「技術」と「理論」

 

タイプ サッカーの観方が分かる本
おすすめ度
4.5
初心者向け
3.0

 

GKはサッカーに於いて重要なポジションですが、多くのプレーヤーはGKの競技経験がありません。

自分も含め、何となくのイメージや相場感でしかGKを理解していない方が多いと思います。

 

どんな原則があり、何を考えてプレーしているか?を学べる本です。

GKに求められることのトレンドや技術を知っておくことは、サッカーの知識を深める上で、とても重要だと感じました。

 

またGKについての知識を深め、GKのステータスを上げるのは、大人のサッカーファンへの課題のように感じます

 

 

戦術に詳しくなる本

 

先程は、試合全体を観て、試合の構造や流れを掴む観戦術の本をオススメしました。

それとは相反するかもしれませんが、自分なりのサッカー観を築くにあたって、多くの事例を収集することも必要だとも思います。

 

そのため、個別の戦術に特化した本を紹介します。

個人的な趣味で、概念的なテーマの本を選んでみました。

 

風間八宏の戦術バイブル  サッカーを「フォーメーション」で語るな

 

タイプ 戦術に詳しくなる本
おすすめ度
5.0
初心者向け
3.5

 

ゴール前やビルドアップ時に、どういうプレーが相手を困らせるのか?どういうプレーがゴールを奪えるのか?のヒントが集められた本です。

センターバックを攻撃するというワードも非常に分かりやすく、サッカーを観戦する際の視点が増えます。

 

具体的なフォーメーション・配置についての記述は少なく、サッカーの本質とも言える選手の「駆け引き」を大事にしているように感じました。

サッカーを観ていて感じる『なんとなく』や『空気感』を言葉にして議論することが、日本サッカーの進化につながることを学べます。

 

 

元ACミラン専門コーチのセットプレー最先端理論

 

タイプ 戦術に詳しくなる本
おすすめ度
5.0
初心者向け
3.5

 

サッカーの試合を『流れ』と『セットプレー』に分類した時に、もう1つの試合としてセットプレーに特化した本です。

コーナーキックやフリーキックなどのセットプレーについての解説は、専門書である本書ならではの視点です。

 

コーナーキックの攻撃側をフォーメーションで表記する方法は、眼から鱗でした。

『集中力』だけでセットプレーを語ることは無くなるでしょう。

 

漠然と観ていたセットプレーを、一段上のステージで観られるようになります。

間違いなくサッカー観が広がります。

 

 

サッカーの守備戦術の教科書 超ゾーンディフェンス論

 

タイプ 戦術に詳しくなる本
おすすめ度
4.5
初心者向け
3.0

 

日本サッカーにとって耳の痛い話であろう守備戦術に特化した本です。

 

この本を読んで、サッカーは時間とスペースを支配するスポーツだと考えると、スペースを支配する方法がゾーンディフェンスと理解しました。

スペースの支配という概念は、ポジショナルプレーと同意だと感じ、サッカーのベーシックな部分を整理できました。

 

『ボールの位置、次に味方の位置を見ながらそれぞれの守備のポジションが決まる』という言葉がスッと理解でき、ゾーンディフェンスでありながら、結局は『個人の能力に依存するという言葉も納得感があります。

とても勉強になる本です。

 


 

選手や監督の個人にフォーカスした本

 

選手、監督には、それぞれのストーリーがあります。

彼らの半生や考え方を知識は、サッカー界の歴史や知見と同じですし、その選手、監督に愛着を感じ、応援するきっかけにもなります。

 

また世界情勢がサッカーに与えた影響についても知ることができます。

うつ白 そんな自分も好きになる

 

タイプ 選手や監督の個人にフォーカスした本
おすすめ度
5.0
初心者向け
4.5

 

サッカー選手、それも日本代表クラスの有名選手によるメンタルの闘病記として読みました。

 

アスリートはメンタルが強い」と思い込んでいたのは大きな間違いでした。

我々と同じように、あるいは、我々以上に、精神的なプレッシャーと戦っていることが衝撃的なエピソードで綴られています。

 

うつ病の苦しさや辛さの描写がリアルで、追体験をしているようです。

それ以上に、家族や医師、チームスタッフ、チームメイト、ファン・サポーターの温かみに感動します

 

 

誇り ドラガン・ストイコビッチの軌跡

 

タイプ 選手や監督の個人にフォーカスした本
おすすめ度
5.0
初心者向け
3.5

 

自分の人生に最も影響を与えた選手が、ピクシー』ストイコビッチです。

彼のサッカー人生は、政治的な問題に翻弄され続けます。

 

ユーゴスラビアの内戦やそれに伴う制裁について、私は西側諸国のメディア情報しか知りません。

本書で『セルビア人には、内戦やそれにまつわる政治的動向がどう映っているのか?』を知ることができました。

そして遠く離れた地で起きた悲劇の引き金は、日本にもあるように感じました。

 

大好きな選手の半生を通して、平和とは何か?』、『民族とは何か?』について考えさせられます

 

 

ディエゴを探して

 

タイプ 選手や監督の個人にフォーカスした本
おすすめ度
4.5
初心者向け
4.0

 

サッカー界のレジェンドであるディエゴ・マラドーナさんについて、プロとしてのキャリアではなく、少年時代を含む私空間での人となりにスポットを当てた作品です

 

人間味のあるエピソードばかりですし、イングランド戦でゴールを決めたマラドーナであり続けようとする責任」という言葉にスターであることの苦悩を感じることができ、とても印象的でした。

マラドーナさんのプレーを観られた世代ではありませんが、彼のことがより身近に感じられるようになりました。

 

藤坂ガルシア千鶴 (著)

 

クラブ・リーグにフォーカスした本

 

選手や監督の人生にストーリーがあるのと同じく、各クラブやリーグにもストーリーがあります。

またサッカーのリーグやクラブの経営や集客といったビジネス面は、一般企業でも使える知識です。

 

ピッチ上の90分の外にも、サッカーの魅力に気づける分野の本です。

サッカーのある街歩きが楽しくなります。

 

僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ スポーツでこの国を変えるために

 

タイプ クラブ・リーグにフォーカスした本
おすすめ度
5.0
初心者向け
4.5

 

サッカークラブのプロモーションに於いて、右に出る本はないくらいの名著です。

 

『ピッチ上の試合結果』という極めて不確実性の高いものだけに、お客さんの満足度を預けることなく、ファンを増やす取り組みは、読んでいて痛快です。

実例が多く、そのイベント・プロモーションの奥深くには、どんな考えや狙いがあったのか?を知ることができます。

 

本書中

サッカーだけをやるためにフロンターレは川崎に存在しているわけではない

という文には感銘を受けました。

 

サッカー観戦にプロモーションという、全く新しい視点を与えてくれます

 

 

平畠啓史Jリーグ54クラブ巡礼

 

タイプ クラブ・リーグにフォーカスした本
おすすめ度
4.5
初心者向け
5.0

 

ピッチ外のサッカー観戦について書かれた異端の本です。

 

本書の最初の言葉である

90分間だけがサッカーだなんてもったいない

は自分がスタジアムで感じていたことを代弁する名セリフです。

 

ホームタウンスタジアムグルメなど、ピッチ上の90分以外のことにフォーカスしていますので、個人的にサッカー観戦計画を立てる時のバイブルになっています。

 

Jリーグの各クラブを平等に紹介するガイドブック的な位置づけです。

また各クラブにまつわる著者の回顧録も必読です。

 

Jリーグや日本の各地方が持つ温かさを感じ、Jリーグがあって良かったと思えます

今週はどこのスタジアムに行こうか?と考えたくなる一冊です。

 

 

ロストフの14秒 日本vsベルギー 未来への教訓

 

タイプ クラブ・リーグにフォーカスした本
おすすめ度
4.0
初心者向け
4.5

 

ロシアワールドカップのラウンド16 ベルギー戦を取り扱った本です。

 

日本がコーナーキックを蹴ってから14秒後にはベルギーの決勝ゴールが決まりました。

14秒間のプレーの裏にあった思考を深掘りし、日本人の気質まで踏み込んだのは、興味深い指摘でした。

 

テレビ番組の書籍化であるため、一般層にも分かりやすい内容で、とても読みやすかったです。

 

改めて振り返っても、今後似たような状況が起きた場合に正解を出せない難しいゲーム運びだったことを痛感します。

 

 

育成を知る本

 

どこの国、地域でもサッカー文化は、草の根レベルのサッカーだと思います。

特に育成年代は、注目度が高く、たくさんの本が出版されています。

 

自分は、具体的なTIPSや練習メニューより、育成に対する考え方を書かれた本を好んで読んでいます

 

サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法

 

タイプ 育成を知る本
おすすめ度
5.0
初心者向け
5.0

 

幼稚園小学生年代の指導者・親に向けて書かれた名著です。

具体的な練習メニューではなく、子どもにどう接するか?という心構えが書かれています。

 

子ども扱いせずに、じっくり考させる、判断させる時間的・精神的余裕を、大人が持たなくてはいけないという主張は、改めて重要だと感じました。

指導者や親といった子どもに関わる大人が変わることができれば、日本サッカーも大きく成長できると感じました。

 

また子どもの指導には、年齢の高い方々が当たった方が良いという考え方は、他の本でも主張されていて、真理に近いのかもしれません。

 

 

興國高校式Jリーガー育成メソッド

 

タイプ 育成を知る本
おすすめ度
4.5
初心者向け
4.0

 

全国大会で勝つよりも、プロになる、プロで活躍できる選手を育成することに特化した興國高校の内野先生の本です。

 

プロや大学といった上のカテゴリーを意識し、高体連のチームからどんな選手がプロや大学から声がかかるのか?海外で活躍できるのか?の分析が素晴らしいです。

海外でプレーする時は日本人は助っ人という考え方は、あまり意識していなかった視点で最も印象に残りました。

 

差別化戦略育成のビジネス化といったビジョンも示唆に富んでいて、貴重な話だと感じました。

 


 

育成年代 高体連vsJクラブユース 日本サッカーの将来を担うのはどっちだ!?

 

タイプ 育成を知る本
おすすめ度
4.0
初心者向け
3.0

 

日本サッカーに於いて、高体連vsJリーグユースという構図は、色々な所で目にすると思います。

テクニックのJリーグユースメンタルの高体連というイメージで語られます。

 

実際に育成の現場にいる方へのインタビューを通して、なぜそのイメージになるのか?についての考察が面白いです

 

個人的には、高体連の競争意識を植え付ける取り組みジュニア世代で進路の方向が決まってしまうことが、印象に残りました。

プロになった選手しか観ないので、育成年代でどんな取り組みがあって、何が起きているのか?を知ることは、サッカーファンとして大事だと感じました。

 

 

最後に

 

まだまだ自分のサッカー観を築いた本は、たくさんありますが、今回は強引に分野を決めて、3冊ずつ(厳選して?)紹介しました。

より具体的な戦術論やレフェリング、サッカーのスキルといった分野について書かれた本もたくさんあります。

 

どれか1冊でも興味を持ってもらうきっかけになれば幸いです。

 

yas-miki@yas-miki

 

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5335/feed 0
【2021年版】Jクラブ総チェック! DAZN年間視聴パス特典を徹底比較 https://football-mania.tokyo/archives/5306 https://football-mania.tokyo/archives/5306#respond Wed, 30 Dec 2020 03:13:23 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5306  

2020 DAZN年間視聴パスが発売された時に、各クラブの特典を比較した記事を書きました。

 

 

クラブによって、特典金額や入手方法、使用場所に大きな違いがあり、とても興味深ったです。

個人的には、鹿島アントラーズが一番ファンに優しいと思いました。

 

2020年11月になり、Jリーグの各クラブがDAZN年間視聴パスを発売するようになりました。

何か変化があるかな?と思い、Jリーグ全クラブの比較をしました。

 

結論から言うと、特典の考え方に変化がありました

 

2020DAZN年間視聴パスのおさらい

 

前回も全クラブのホームページを調べて、特典金額や入手方法を調べました。

大まかに調べたのは、5項目です。

 

調べた項目
    • 特典金額
    • 特典の対象品(グッズやチケット、飲食売店)
    • 特典を使える場所(オンライン、スタジアム)
    • 年間視聴パスを購入できる場所(Jリーグオンラインショップ、自クラブオンラインショップ、スタジアム、オフィシャルショップ、その他)
    • リリース日

 

特典金額は2,000円が相場ですが、FC東京やFC岐阜、愛媛FCは、その倍の4,000円でした

 

特典の対象品はグッズが圧倒的に多かったですが、クラブ外に利害関係者が出るスタジアムグルメでも使えるクラブもありました。

どちらかと言うと、オンラインショップで特典を使える場合よりも、スタジアムで特典を使える場合の方が多く感じました。

 

ほぼ全てのクラブが、オンライン現地(ホームタウン)に購入場所を設置していましたが、現地でしか購入できない柏レイソルが異端に見えました。

 

Jリーグの全クラブが同じ商品を販売するので、情報リリース日は固まっていました。

しかしクラブが情報リリースしていなくても、Jリーグオンラインショップが勝手に?売ってくれている場合もあり、ECプラットフォームパートナー楽天のありがたみを感じました。

 

様々な指標で特典を調べると、鹿島アントラーズが一番良いと感じました。

 

DAZN年間視聴パスとは

 

JリーグのオフィシャルブロードキャスティングパートナーであるDAZNの視聴料に関する商品です。

 

DAZN公式サイト

 

DAZN年間視聴パスとは、年間(12ヶ月)のDAZN視聴料を一括で販売しているものです。

シーズンシートと同様に、『まとめ買いするなら安くするよ』という商品です。

 

DAZNは、Jリーグに限らず、海外サッカーやF1、プロ野球など、他のスポーツも見られるのも大きなメリットです

個人的には、サッカーよりもアメリカンフットボールを観る回数の方が多いです。

 

年間視聴パスを購入すると、カードが送られてきて、カードに記載されているコードを登録するようです。

J1のクラブはカードにクラブのエンブレムが印刷されますが、J2J3のクラブはJリーグのエンブレムで統一されているようです。

 

またコードがメール送付で完結するデジタル版を販売しているクラブもあります。

 

購入した年間視聴パスの一部は、クラブに還元される仕組みになっています。

ファンからすると、毎月支払うより安くDAZNを視聴でき、クラブを応援できるメリットがあります。

 

クラブから見たシーズンシートの位置付けについて、引用します。

 

ホームゲームの観戦を欠かせないサポーターにとってはありがたいシステムで、リーグ戦開幕前にまとまった金額が銀行口座に入ることは経営の安定化につながる。

 


 

DAZN年間視聴パスも冬季に販売する商品なので、試合がない冬場の収入として重宝しているのかな?と勝手に想像しています。

 

DAZN年間視聴パスの金額はどのクラブも同じですが、異なる特典を付けているので、その特典を比較します。

 

DAZN年間視聴パスは安くなった

 

2021年の年間視聴パスは、2020年より値下げしていました

 

最初は気づかなかったのですが、セレッソ大阪のホームページを読んでいて昨年よりお求めやすい値段と書いていました。

 

2020年の年間視聴パスは、21,157円(税込み)で、11ヶ月分の視聴料に相当するようです。

2021年の年間視聴パスは、19,250円(税込み)で、10ヶ月分の視聴料に相当するようです。

 

1ヶ月分値下げしたことは、ファンに大きなメリットになるはずですが、宣伝しているクラブは少ない印象でした。

値下げしたことを明記していたのは、クラブでした。

 

クラブの謳い文句
    • 柏レイソル: 例年よりもさらに1か月分お得に!
    • セレッソ大阪: 昨年よりお求めやすい値段
    • 大宮アルディージャ: 2020シーズンより1,750円(税抜)もお安くなってお求めやすく!
    • ツエーゲン金沢: 今年は、さらに価格が1ヶ月分お安くなりお得なプランとなっています。
    • アスルクラロ沼津: 例年よりもさらに1か月分お得に!
    • FC岐阜: 例年よりもさらに1か月分お得に!
    • FC今治: 例年よりもさらに1か月分お得に!

 

FC今治が販売するのは初めてだと思うので、『例年よりもさらに1か月分お得に!』は、DAZN?Jリーグ?が作った謳い文句のコピペでしょう

2020年にも、コピペと思われる記述がありましたし…

 

特典の調べ方

 

前回同様に、各クラブの公式サイトにある『お知らせ』や『NEWS』を確認しました

その中で2021年間視聴パスについて、『発売開始』のお知らせページの情報を確認しました。

 

2020年の年間視聴パスでもあった、『お知らせ』をリリースがない場合は、オンラインショップも調べました

 

これらのサイトから、特典金額や対象品、使える場所などを調べました。

大まかに調べたのは、先ほども紹介した5項目です。

 

調べた項目
    • 特典金額
    • 特典の対象品(グッズやチケット、飲食売店)
    • 特典を使える場所(オンライン、スタジアム)
    • 年間視聴パスを購入できる場所(Jリーグオンラインショップ、自クラブオンラインショップ、スタジアム、オフィシャルショップ、その他)
    • リリース日

 

『特典を使える場所』や『年間視聴パスを購入できる場所』は、各クラブの現地ショップの扱いが分からないので、まとめて『オフィシャルショップ』としました

その他、クラブのポイント制度などは分からないので、ご容赦下さい。

 

DAZN年間視聴パスの特典金額比較

 

特典金額0円がスタンダードに!

 

2020年の年間視聴パスには、全クラブが最低2,000円分の特典を付けていました

2021年の年間視聴パスでは、特典を0円にしたクラブが多かったです

 

2020年と2021年の特典金額を比較します。

 

水色: 特典金額は0円ではないものの2020年より金額が減ったクラブ

黄色: 特典金額が2020年と同じクラブ

赤色: 特典金額が2020年より増えたクラブ

 

DAZN年間視聴パスの特典金額

ヴィッセル神戸: 現地のグッズショップで購入した場合の特典1,000円(オンライン販売だと0円)

福島ユナイテッドFC: スタジアムのグッズショップで購入した場合の特典2,000円(オンライン販売だと0円)

 

また参考として『Jリーグ』年間視聴パスの特典は、楽天ポイント1,000ポイントです

 

前年比較ができる55クラブの内、減額』が39クラブ、『金額維持』が15クラブ、『増額』がクラブでした

 

特筆すべきは、唯一増額したアルビレックス新潟特典金額4,000円を維持した愛媛FCだと思います。

 

アルビレックス新潟の特典金額は、2,000円から3,000円と、1,000円増えていました

また購入経路によって、パターンが分かれていました。

 

  • 年間視聴パス単体の購入の場合は、3,000円のクーポン券
  • ユニフォームとセットで購入の場合は、3,000円割引
  • シーズンパスとセットで購入の場合は、3,000円割引

 

どのパターンでも、3,000円の特典が付くのは変わりません。

ユニフォームやシーズンシートとセットで購入してもらった方が、クラブに入る金額が多くなるからなのか?上手い戦略だと思います。

 

また多くのクラブが特典金額0円としている中で、破格の4,000円を維持した愛媛FCもスゴいです。

さらにスタジアムのグッズショップで購入すると、『オ~レカフェ』なるスタジアムグルメの500円割引のクーポンが付いてくるようです。

 

2020年と同様に、特典を受けられる場所がスタジアムに限定されてしまいますが、ファンに優しいクラブと言えるでしょう。

 

減額するクラブが増えた要因の一つは、年間視聴パスの価格が、21,157円(税込み)から19,250円(税込み)と、1,907円安くなったことでしょう。

『年間視聴パスの価格が下がる』=『クラブが受け取る金額が下がる』なので、2020年と同額の特典を付けることが難しくなります。

 

また2020年シーズンはコロナウイルス影響でリーグ全体の収益が落ちているので、特典を付ける体力が無いという見方もできるかもしれません。

 

お客さん側からすると、昨年まではクーポンで割り引いてもらった金額を、現金で割り引いてもらった結果とも言えます。

 

J2のクラブに金額維持が多い

 

カテゴリー別の金額推移を算出しました。

その中で、J2のクラブに『金額維持』が多いのが意外に感じました。

 

金額減となったクラブの割合を算出しました。

カテゴリー別減額したクラブの割合
    • J1: 15/18クラブ(=83.3%)
    • J2: 13/22(=59.1%
    • J3: 11/15(=73.3%)

 

また特に経営が厳しいという報道が多いサガン鳥栖や東京ヴェルディも金額維持しています

この年間視聴パスの特典金額は、ファンを繋ぎとめる経営努力なのかな?と思います。

 

特典金額が減っていることを明記しているクラブは少ない

 

また特典金額を減額していることを明記していたのは、2クラブだけでした

 

特典金額が減った文章
    • セレッソ大阪: 昨年度の購入特典であった2,000円クーポンは、今回はございません。予めご了承のほどお願いいたします。
    • ロアッソ熊本: 昨年まで年間視聴パス購入特典として付いておりましたグッズ割引券は付きませんので、予めご了承ください。

 

各クラブのファンからすると、当たり前の事実なのかもしれませんが、しっかり明記するのは誠実に映りました

 

減額の代わりに増えたグッズ

 

年間視聴パス自体が安くなったとは言え、『何も特典が無いのは…』と考えたのか?抽選や先着のグッズを付けるクラブが増えました

先程の表で『+α』と記載したのが、グッズ特典有りのクラブです。

 

DAZN年間視聴パスの特典金額

 

2020年にグッズを付けていたのは、柏レイソルと藤枝MYFCのクラブでした。

2021年にグッズを付けたのは、19クラブに増えました。

 

全員プレゼントや先着○○名、抽選○○名とパターンが多く、特典のグッズも様々なので、場合分けができませんでした。

 

DAZN年間視聴パスの特典対象品比較

 

特典対象はグッズが基本

 

では特典は何で割り引かれるのか?

特典の対象を、グッズ』、『チケット』、『飲食売店に大きく分けました。

 

DAZN年間視聴パスの特典対象

 

特典はグッズを対象にしているクラブが基本で、これは2020年と大きく変わりませんでした。

名古屋グランパスが、スタジアムの飲食売店でも使えるようになったくらいだと思います。

 

明確にグッズ以外の使い道を示したのは、クラブでした。

 

複数の使い道を用意したクラブ
    • 名古屋グランパス: グッズ/飲食売店
    • 大宮アルディージャ: グッズ/チケット/飲食売店
    • 徳島ヴォルティス: グッズ/チケット

 

アルビレックス新潟と鹿児島ユナイテッドFCは、何に使えるのか?不明ですが、複数の使い道があるのかもしれません。

 

複数の使い道があるかもしれないクラブ
    • アルビレックス新潟: ホームゲーム会場などでご利用いただける3,000円分のクーポン券
    • 鹿児島ユナイテッドFC: スタジアムで使える2000円OFFクーポン

 

オンラインと現地で特典が使えるのは3クラブのみ

 

次に特典を使える場所についても調べました

 

現地のオフィシャルショップやスタジアム内で使えるクラブが多いですが、遠方のファンには使いにくいです。

自分を振り返っても、東京に住みながら、大阪にあるパナソニックスタジアム吹田には1回しか行っていません。

 

アウェーはDAZNという謳い文句があるので、ホームタウンに住むファンを基本に考えているように思います。

 

そう考えると、オンラインでも使える』のは非常にありがたいサービスです。

 

特典を使える場所を、オンライン』と『現地に大きく分けました。

 

オンラインストアは、Jリーグのオンラインストア』と『自クラブのオンラインストアに分かれました。

また現地は、ホームタウンにあるオフィシャルショップ』と『スタジアムに分かれました。

 

『オンラインで使える』は水色、『現地で使える』はオレンジ色です。

 

DAZN年間視聴パスの特典が使える場所

 

『オンライン』と『現地』の両方で使えるのは、横浜Fマリノス名古屋グランパス栃木SCクラブでした。

特典の対象品と使える場所にフォーカスすると、名古屋グランパスが選択肢が多いように感じます。

 

DAZN年間視聴パスを購入できる場所

 

年間視聴パスを購入できる場所についても調べました。

オンラインで買えるパターンと現地で買えるパターンがありました。

 

『オンラインで買える』は水色、『現地で買える』はオレンジです。

 

DAZN年間視聴パスの購入場所

 

2020年の特典を調べた際にもオンラインを活用するクラブがほとんどでした。

 

唯一オンラインで購入できなかった柏レイソルがオンラインに対応しましたが、FC今治はオンライン非対応でした。

全クラブがオンライン対応になるまで、もう少しのようです。

 

2020年に引き続き、販売システムは『Jリーグ公式オンラインストア』と『自クラブのオンラインストア』が多いです。

それ以外のシステムは、2つでした。

 

特殊なシステム
    • Jリーグチケット: 名古屋グランパス、セレッソ大阪
    • 楽天チケット: ヴィッセル神戸

 

2020年は『チケットぴあ』を利用していた大分トリニータは、『Jリーグ公式オンラインストア』に移行していました。

 

複数のオンラインストア併用が進む

 

2020年では、オンラインで購入する際に複数の販路を用意したのは、クラブでした。

 

ベガルタ仙台: Jリーグ公式オンラインストア + 自クラブのオンラインストア

ヴィッセル神戸: Jリーグ公式オンラインストア + 楽天チケット

 

なんとなく自前のオンラインストアの方が儲かるのかな?と思いますが、複数の販路を用意することは良いことでしょう。

 

2021年は、その流れが加速しました。

複数のシステムを用意したクラブが、クラブに増えました

(ベガルタ仙台は、Jリーグ公式オンラインストアのみになりました)

 

括弧書き・太字が、2021年から導入したシステムです。

 

複数のシステムを導入しているクラブ
    • 湘南ベルマーレ: Jリーグ公式オンラインストア + 自クラブのオンラインストア
    • ヴィッセル神戸: Jリーグ公式オンラインストア + 楽天チケット
    • ザスパクサツ群馬: Jリーグ公式オンラインストア + 自クラブのオンラインストア
    • ジェフ千葉: Jリーグ公式オンラインストア + 自クラブのオンラインストア
    • レノファ山口: Jリーグ公式オンラインストア + 自クラブのオンラインストア
    • 徳島ヴォルティス: Jリーグ公式オンラインストア + 自クラブのオンラインストア
    • 愛媛FC: Jリーグ公式オンラインストア + 自クラブのオンラインストア
    • ヴァンラーレ八戸: Jリーグ公式オンラインストア + 自クラブのオンラインストア
    • 福島ユナイテッドFC: Jリーグ公式オンラインストア + 自クラブのオンラインストア

 

新たに導入したシステムは、Jリーグ公式オンラインストアと自クラブのオンラインストアで、ちょうど半々でしたので、傾向を掴むことはできませんでした。

 

リリース日

 

リリース日とURLを一覧にまとめました。

 

DAZN年間視聴パスの情報リリース日

 

リリース日の最速は10月27日でした。

11月6日までの11日間に46クラブがリリースしています。

 

柏レイソルが少し遅れて11月19日にリリースしています。

おそらく新型コロナウイルス感染者の対応で手一杯だった、またはリリースしにくかったのだと想像しています。

 

また12月に入ってリリースしたのは、アビスパ福岡、FC琉球、FC今治の3クラブでした。

何か戦略があってのリリースだったのか?担当者の対応が遅れただけなのか?

 

その他

 

ECプラットフォームパートナー楽天のありがたさ

 

前回の調査した際にも、クラブはリリースしていなくても、Jリーグ公式オンラインストアで年間視聴パスが販売していたことがありました。(リリースを見落としているだけかもしれませんが…)

2020年はクラブだけでしたが、2021年はギラヴァンツ北九州、いわてグルージャ盛岡、ブラウブリッツ秋田、鹿児島ユナイテッドFCのクラブに増えました

 

12月入ってからリリースしたアビスパ福岡も、11月中からJリーグ公式オンラインストアで販売していました

またFC琉球のリリースには、Jリーグ公式オンラインストアで販売している文言はありませんが、実際には販売しています

 

年間視聴パスは、各クラブが横並びで販売している商品ですので、勝手に?対応してくれるのは、ありがたいシステムだと感じました

各クラブの条件に合わせた対応もしているので、クラブの負担を減らしていると思います。

 

サンプル画像の金額表示

 

多くのクラブのリリースには、サンプルの画像が載っています。

その画像内に金額を記載しているクラブと、記載していないクラブがあります。

 

なぜか?ヴィッセル神戸の画像だけ、金額が『税抜きでした。

ノエビアスタジアムの画像を使っているので、クラブがオリジナルで作成したのだと思いますが、独自路線で気になりました。

 

見た目の金額を抑える戦略なのか?とも思いました。

 

まとめ

 

2021年DAZN年間視聴パスの特典について、Jリーグ全クラブの比較をしました。

 

2020年と比較すると、年間視聴パス自体の金額が下がった影響からか?コロナウイルス影響なのか?特典金額は、大きく下がりました

多くのクラブが特典金額を0円とする中では、特典金額を上げたアルビレックス新潟4,000円の特典を維持した愛媛FCが目立ちました。

 

またオンラインでの販売を強化するためだと思いますが、複数のオンラインシステムを使用するクラブが増えました

前回に引き続き、ECプラットフォームパートナー楽天のありがたみが感じられました。

 

今回は、ファンに優しいクラブの結論を出せないと思います。

 

yas-miki@yas-miki

 

DAZN公式サイト

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5306/feed 0
フロンターレが描いたプロスポーツの理想像とは? ~僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ~ https://football-mania.tokyo/archives/5286 https://football-mania.tokyo/archives/5286#respond Tue, 08 Dec 2020 16:24:16 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5286  

川崎フロンターレが2020年のJ1リーグを優勝したこともあり、改めて川崎フロンターレの本を読み返しました。

川崎フロンターレは、現在クラブが強いことを差し引いても余りあるくらい地域密着のフロントランナーという印象です。

 

著者の天野さんが登壇された講演に行ったことがありますが、示唆に富んだ話が多いと感じました。

本書も、フロンターレ成功のエッセンスが詰まっていて、ピッチ外のサッカー観戦が楽しくなるだと思います。

 

購入の理由

 

9年くらい前に買った本ですので、購入した理由は覚えていません。

本を知っていて買ったのか?本屋で衝動買いしたのか?分かりません。

 

タイトルの『僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ』に興味を持ったのは間違いありません。

川崎フロンターレが算数ドリルを筆頭に、他のクラブとは違ったコトをしていることは、知っていましたので、どんな考え方なのか?知りたかったのだと思います。

 

サッカー界では、スタジアムグルメイベントが定着してきた時期ですので、その知識を得たかったことも、購入の理由でしょう。

読んだ後には、本書のタイトルまで巧妙に仕掛けられた罠だったのかな?と思いました。

 

対象読者

 

プロサッカークラブの川崎フロンターレに関する本ですが、ピッチ上の話はあまり登場しません

 

クラブとして、ホームタウンの川崎市でファンを獲得するためのプロモーションについての本です。

そのためサッカーの知識は、さほど必要ないと思います。

 

つまり特定の対象読者がいる訳ではなく、全ての人に向けた本と言えます。

本書で紹介されている事例を通して、どうアイディアを出せばいいのか?どうアイディアを形にするのか?を学べるので、ビジネスパーソンに刺さりやすいでしょう。

 

 

ポイント1: 試合結果に頼らないプロモーション

 

川崎フロンターレはプロサッカークラブですので、最も注目を集めるのは、試合結果(できれば試合内容)です。

この記事を書いている2020年は、試合結果・内容ともに申し分ないサッカーでした。

 

しかしながら、ピッチ上で起こることだけを売りにすることは、極めて不確実性が高いと言えます。

本書では、色々なモノに例えて、ピッチ上で起きることは、言わば『水物』であることを紹介しています。

 

それは"スタジアム観戦に付加価値をつける"ことだ。メインディッシュは試合であることは間違いない。ただ、料理と試合が大きく異なるのは、メインディッシュが"すごく美味しくなるときもあれば、もう二度と食べたくないと思うこともある"ということだ。優勝するクラブは試合の勝ちが多いわけだから、メインディッシュが"美味しい"ことが多いが、優勝するクラブは世界中どこのリーグでも一クラブだけであるリーグのほとんどのクラブが勝ったり負けたりであり、下位のクラブは"美味しくない"メインディッシュをお客様に提供し続けなければならない。

 

 

リーグ戦を戦っていれば、あまり勝てないクラブも存在するという、当たり前の事実ですが、自分には抜け落ちていた考え方です。

 

Jリーグは、海外に比べ戦力が均衡していると言われ、ネームバリューのあるクラブでも降格することが珍しくないです。

ネームバリューのあるクラブであっても、美味しくないメインディッシュを提供することがあるため、全クラブが強力なサイドディッシュを整備する必要があるのではないか?と思います。

 

時代の要請もあってか?各クラブでスタジアムグルメやイベントなどソフト面に力を入れた結果、Jリーグの観戦環境は、年々良くなっているように感じます

 

AC長野パルセイロ イベント

 

フクダ電子アリーナ スタジアムグルメ

 

個人的に非常に心に残っている言葉があります。

 

アメリカでスポーツビジネスに携わっている人にどんな商売をしているのかと尋ねる、誰もが口を揃えてこう答える、試合観戦日の経験(game-day experience)を売る商売だと。つまり、「見せる」スポーツで取り扱われる商品は「試合」ではなくて試合観戦を通して得られる「経験」だと捉えるべきなのだろう。

 

 

そして人に時間やお金、情熱を使ってもらい、楽しい経験を売る事でもあります。

サッカー観戦という経験を売るのであれば、90分の試合観戦だけを売る必要はないと感じました。

 

プロサッカークラブを取り巻く環境について、別の本から引用します。

 

プロスポーツチームが、当時の神奈川県には6つあった。(中略)ベルマーレがホームタウンを置く平塚の市民には、スポーツ観戦の選択肢がこれだけあったのだ。プロスポーツだけではない。夏のレジャーとして海水浴が加わる。横浜のみなとみらい地区のような観光スポットも、東京都内へも、東海道線でアクセスできる。都市の再開発や交通網の整備によって、商圏のボーダーレス化が加速しているのだ。

 


 

本書だけでなくクラブのプロモーションでは、他のサッカークラブだけでなく、他のスポーツ、映画やテーマパークが競合という考え方が主流です

 

この記事も、無料とは言え、読んでいる方の時間を使ってもらう意味では、サッカークラブの競合かもしれません。

 

先程の湘南ベルマーレのホームタウンにある平塚駅から、川崎フロンターレのホームタウンにある川崎駅まで、電車で1時間もかかりません。

そのため置かれた環境は、川崎フロンターレも湘南ベルマーレと同じでしょう。

 

とても多くの競合がいる環境を、川崎フロンターレが勝ち抜く様々な考え方を紹介している本だと感じました。

 

ポイント2: 他人事ではない強み

 

多くの競合がいる環境で、選ばれる存在であるために、根幹になる考え方が印象に残っています。

 

関わる人に、"他人事ではない"と思わせるかどうかが企画を成功に導くために大事なことだなと実感した。それがコツではないかと。つまり、ただお金を出してほしいだけでなく、お金を出すことでみんなが幸せにな気分を味わえる。

 

他人事ではない』というフレーズが大事だと思います。

 

以前、東京ヴェルディの試合を観に行った時に、『他人事ではない』雰囲気があり、とても感動しました。

 

 

クラブ主導ではなく、サポーター体験を募集していたり、スポンサー紹介で1社1社に拍手をしたり、次のホームゲームの告知をしたり…

クラブスタッフと一緒になって(ある意味ではクラブスタッフの一員として…)東京ヴェルディというクラブを盛り上げていました。

 

そういったサポーターの活動を観ると、俺のヴェルディというチャントがすんなり入ってきました。

またスタッフの親切さも素晴らしいと感じます。(比較対象が少ないですが…)

 

奇しくも本書では、川崎でのヴェルディは、全く違った紹介のされ方です。

 

聞こえてきたのは、スーパースターを集めてJリーグ草創期に最強といわれたヴェルディ川崎のこと。ヴェルディは、プロ野球でいう読売ジャイアンツのような存在だった(そういえば、当時の親会社は同じ読売新聞社だった)。全国の有名クラブということで、ホームタウンである川崎にはほとんど目を向けていなかったようだ。行く先々で「あの頃のヴェルディは許せない」という声を聞いた。

 

ヴェルディのホームタウン活動に良いイメージを持っていない方は、自分を含めて少なくないと感じます。

良いイメージがなかったからこそ、味の素スタジアムの雰囲気に感動しました

 

たまたま2018年シーズンのホーム最終戦で、セレモニーがありました。

社長挨拶でも、『一時期は厳しかった』という趣旨の言葉がありました。

 

『どん底』があったからこそ、クラブに関わる人が変わったのかもしれません。

本書では、フロンターレもJ2降格という『どん底』がきっかけとなり、変わっていったと紹介されています。

 

しかし、環境が変わったことで、全員が危機感を持ちクラブと選手の関係をしっかり見つめ直すことにつながったのだから、どん底に落ちることも大事なことなのかもしれない。

 

2020年シーズンは、コロナウイルス影響で大きく減収となり、サッカー界(というより世界全体)が『どん底』に沈んでいると思います。

未来から振り返ると、2020年シーズンはサッカーやスポーツの在り方が見直される機会になるかもしれません。

 

本書を読み返すと、初めて読んだ時とは異なる考え方のリンク、発見があります。

 

ポイント3: 理念に立ち返る

 

本書は、多くのプロモーション成功事例を紹介しています。

一方で、根幹となる考え方は、クラブの理念を理解することでした。

 

まず、クラブは理念を持つべきだ。"なぜ、クラブがこの街に存在するのか?"その答えがはっきりしていなければ、ホームタウンが盛り上がる(と思う)プロモーションをどんなに仕掛けても反響はそれほど返ってこない。

 

堅苦しくも感じる理念ですが、噛み砕くとソリューションが見えてくる過程に感動しました。

 

Jリーグは、かつてのプロ野球やアメリカのプロスポーツの様なフランチャイズの移転は、ほぼ無いと言えます。

その意味では、クラブのスタートからホームタウンに根ざしているのかもしれません。

 

しかしホームタウンで受け入れられるには、ホームタウンにクラブがある『意味』を提示する必要があると感じます。

 

多くのクラブにとって、スタジアム建設や改修には自治体のサポートが必須でしょう

 

町田GIONスタジアム ビジョン

 

自治体の立場に立てば、サッカークラブの要請で税金を投じるには、市民への説明が必要になります

サッカーに興味のない市民にも、サッカークラブは街に貢献していることを示さなければ、理解は得られないと思います。

 

クラブが羅針盤のような理念を持つことの価値を教えてくれるように感じました。

 

2020年のJリーグは、大きな軌道修正が必要になりました。

リーグ戦が中断している時に、村井チェアマンは、Jリーグの理念に沿って今後の方針を説明していました。

 

 

また先程引用した本は、アメリカンフットボールのNFLを対象にして、Jリーグが参考になるアメリカプロスポーツの先進事例を紹介しています。

その本の中でも、冒頭は日本人のスポーツ観Jリーグの理念を噛み砕くことにページを割いています。

 

 

一般のファンには縁遠く感じますが、理念はクラブやリーグの運営には欠かせないことを学びました。

 

ポイント4: 徹底したローカライズ

 

今では当たり前のように感じてしまうフロンターレの『川崎』での先進事例ですが、徹底ぶりがスゴいと思いました。

ヴェルディという、ある種の反面教師がいたとは言え、どう川崎の街に溶け込むのか?を徹底しています。

 

サッカーだけをやるためにフロンターレは川崎に存在しているわけではない

という言葉に集約されているように感じます。

 

特に行政である川崎市に、フロンターレを認めさせる施策が多く、非常に勉強になります。

本書のタイトルでもある算数ドリルの事例は、最たる事例でしょう。

 

また、選手との契約にまで踏み込んでいるのは新たな発見でした。

 

しかし、フロンターレの場合は選手との契約書に"ホームタウン活動は無償で参加する"の一文が入っている。「ホームタウン活動の一環です。出演、協力料などは発生しないのでご理解ください」

 

フロンターレが川崎市にあることで、クラブも行政も地域も幸せになれることを学べます。

 

フロンターレのホームゲームでは、選手入場前に川崎市民の歌を歌います。

 

最初にスタジアムで聴いた時は、『ローカライズ戦略』なのかな?と思いました。

どんな経緯でスタートしたか?分かりません。

しかし何度も聴いていると、戦略』ではなく、『日常の延長』に感じるようになりました

 

この日常の延長』が、本当の意味で地域に『根づいた』と言えるのでしょう。

どうやって根づかせるのか?という取り組みにも興味を持てる一冊です。

 

本書を読んだ後は、『スタジアムまでの道中で、クラブが街に溶け込んでいるか?』『イベントで地域色が出ているか?』という視点でサッカー観戦するようになりました。

 

クラブと地域の関わりは、現地=スタジアムに行かないと分からないことが多いです。

そのためスタジアムでのサッカー観戦の楽しみ方の1つかな?と思います。

 

まとめ

 

プロサッカークラブのプロモーションに於いて右に出る本はないくらいの名著です。

 

『ピッチ上の試合結果』という極めて不確実性の高いものだけに、お客さんの満足度を預けることなく、ファンを増やす取り組みは、読んでいて痛快です。

本書中の”サッカーだけをやるためにフロンターレは川崎に存在しているわけではない”という文には感銘を受けました。

 

サッカー観戦にプロモーションという全く新しい視点を与えてくれます。

 

yas-miki@yas-miki

 

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5286/feed 0
サッカー用語『フォーメーション』と『システム』の違いは? ~自分なりの解釈~ https://football-mania.tokyo/archives/5269 https://football-mania.tokyo/archives/5269#respond Tue, 29 Sep 2020 13:59:12 +0000 https://football-mania.tokyo/?p=5269  

近年(2010年くらいから)のサッカー観戦は、戦術を論じるサッカーファンが増えたように感じています。

書店のサッカーコーナーにも、戦術に関する本が非常に多く、サッカー本の一大勢力です。

 

また地上波テレビでの日本代表戦でも、フォーメーションの並びが当たり前のように放送されています。

そして、実況者も戦術に関する話題を、解説者に振る回数は格段に増えました。

放送でも戦術フォーメーションシステムといった言葉が市民権を得ています。

 

それはコアなサッカーファンでなくても、フォーメーションを理解できるようになってきたと言えるでしょう。

とは言っても、これらのワードについて、細かい定義は曖昧だとも感じます

情報を発信する方の解釈で、使い分けがされています。

 

同じく独自の解釈になってしまいますが、自分の考えを整理したいと思います。

『戦術』、『フォーメーション』、『システム』の違いを整理したい方の参考になれば幸いです。

 

サッカー用語『フォーメーション』とは、ピッチ上に選手が並んだ形

 

フォーメーションは、ピッチ上に選手が並んだ形のことだと解釈しています。

 

一般的にはGKを除いた10人が、ピッチ上のどの位置に立っているのか?だと思います。

少し言葉が良くないですが、選手をピッチ上のどこに置くか?とも言えます。

 

通常、自ゴールから近い順に数字を並べます。

DF(ディフェンダー)ーMF(ミッドフィルダー)ーFW(フォワード)の3列で表記することが一般的です。

例えば、4-4-2や4-3-3です。

 

またMF(ミッドフィルダー)とFW(フォワード)を3列、全体を4列で書くこともあります。

例えば、3-4-2-1や4-2-3-1です。

 

4列表記の方が細かく書けると言えますが、どのように書かなければダメという決まりは無いと思います。

 

そしてゴールキーパーを含めて、1-4-4-2や1-4-2-3-1と書く人もいます。

自分も、1-と始める場合が多いです。

 

また攻撃時と守備時でフォーメーションが変わる、可変システムを採用するクラブが増えています。

そのような場合は、キックオフ時のフォーメーションを書いているような形になりますが、守備時のフォーメーションが基本フォーメーションとなっている印象です。

Jリーグ公式ホームページでも、予想フォーメーションを掲載していて、同じ傾向が見られます。

 

守備時のフォーメーションを書く理由としては、守備時は堅い守備ブロックを敷く一方で、攻撃時は曖昧なポジショニング(位置取り)になる場合が多いからでしょう。

 

一般的には、整然と並んだ守備側選手の間で、攻撃側選手がパスを受けることができれば、攻撃側が優位に立てるとされています。

特に多くのパスを繋ぐことでゴールに近づこうとするチームは、守備時選手の間に立つ傾向が強くなります。

 

サッカー用語『システム』とは、チームを機能させる設計図

 

選手の並びを決めるフォーメーションがあり、その上で『11人の選手をどう機能させるか?』が、サッカーでは重要です

このどう機能させるか?は、どのように各選手が動くか?と同じ意味です。

 

つまりどう並ぶのか?』がフォーメーションで、その上でどう動くのか?』がシステムと言えます。

 

戦術というワードは、往々にしてチームでどう動くのか?というチーム戦術を指しています。

ですので、『システム』と『戦術』はイコールで結んでも構わないと思います。

 

自分の定義では、『フォーメーション』『システム』=『戦術』です。

 

同じフォーメーションでも、敵陣からボールを奪いにいく守り方もあれば、自陣で待ち構える守り方もあります。

同じフォーメーションでも、少ないパスでゴールに向かう攻め方もあれば、細かくパスを繋いでゴールに向かう攻め方もあります。

サイドに人数をかける攻撃もあれば、中央に人数をかける攻撃もあります。

もちろん、バランスを大切にした中庸の戦い方もあります。

 

自分にしっくりくる言葉は、グラデーションです。

 

つまり、同じダイレクト系であっても、アクション系、リアクション系、個人技主体的、組織的などがあり、傾向はあっても特色が独立していることは少ないのです。すべてがグラデーション。白か黒かではなくて、より白に近いか、より黒に近いかという分析になります。

 


 

同じチームを見ていても、選手の組み合わせが変われば、システムが変わり、別のチームのように戦うことも多いです。

 

1−4−3−3なら攻撃的、1−3−4−2−1なら守備的というように、『フォーメーション』だけでは、チームの『システム』までは辿り着かないのです

要は、数字を並べた『フォーメーション』だけでは、サッカーの一部を見ているに過ぎないのです。

 

自分は、『システム』の中に、『フォーメーション』が含まれていると考えています

 

『フォーメーション』と『システム』の定義は非常に曖昧

 

今回紹介した『フォーメーション』と『システム』の違いですが、サッカーの戦術を扱った本でも、定義が異なっています

簡単に4例を引用します。

 

選手の「配置」は一般的に「システム」と呼ばれることが多いですが、「システム」という言葉は多義的です。例えば、その試合の狙い、チームがどのようにプレーするかを示した設計図を「システム」と呼ぶこともできます。よって本書では、「システム」ではなく、「配置」という言葉をメインで使用します。「フォーメーション」という言葉をイメージしていただければ良いと思いますし、本書でも「配置」と同義として使用します。

 

 

『配置』=『フォーメーション』『システム』=『戦術』という定義で、自分と同じ定義の仕方です。

 

 

選手から「自由」や「柔軟さ」を引き出すと同時に、その対極に位置する「役割」や「規律」を彼らに与えるものーそれが、サッカーにおけるシステムです。

 


 

 

『フォーメーション』に関する言及はないものの、『システム』によって選手の動きを決めるというように受け取れます。

つまり『フォーメーション』『システム』=『戦術』という図式でしょう。

 

 

最初に確かめるのが、システム(フォーメーション)です。4-4-2なのか3-5-2なのか、あるいは4-2-3-1なのか。私自身並び自体にはそれほど重要性を感じていませんが、その奥にある意図を探るために押さえておくのです。

 


 

『フォーメーション』=『システム』『戦術』=『裏にある意図』という定義だと読み取りました。

 

 

戦術は組織にとっての共通理解であり、行動指針となる。このことを理解していただくと、戦術とシステムが強い関係で結ばれていることがわかると思います。チームのポテンシャルを最大限に引き出すための「理想型」である戦術を最もわかりやすく表現したツールが4-2-3-1や4-3-3、3-5-2といったシステム(フォメーション)と考えていただいてもよいでしょう。システムとは、グラウンド上で複雑に絡み合う戦術をわかりやすく表現した”絵”といえるかもしれません。

 

 

こちらも『フォーメーション』=『システム』『戦術』という捉え方です。

 

パッと思い出せる4冊の本でも、『フォーメーション』と『システム』、『戦術』は異なる定義です

しかし、どの本もサッカーの本質に迫る名著です。

 

アナリシス・アイで指摘されている『システム』という言葉が多義的であることが原因でしょう。

 

ですので、『フォーメーション』や『システム』という言葉の定義は重要ではないと考えてもいいと思います。

大事なのは、数字の並びだけではサッカーを理解し切れず、その奥に勝つためのエッセンス(戦術)があるということです。

 

自分なりの解釈ですが、参考になれば幸いです。

 

yas-miki@yas-miki

 

]]>
https://football-mania.tokyo/archives/5269/feed 0