シーズンシートを持っているFC東京の試合があるということで、
何も考えることなく味スタへ向かった
気合を入れて、早めに家を出たので、
いつもの席を確保できた
湘南の痛快なサッカーを観たいという楽しみがあった
湘南は残留、東京はポストシーズンという
分かりやすいモチベーションがあるので、
テンションの高い試合を期待していた
90分間走り抜いた湘南の素晴らしさが際立つ試合だった
FC東京は、9月26日の松本戦以来の観戦になる
(ブログには書いていないようだ)
湘南は8月22日の川崎戦以来の3回目になる
2015年8月22日 J1 川崎フロンターレ@湘南ベルマーレ
試合は東京がボールを持つ時間が長かったが、
湘南がセットプレーで先制した
後半開始直後に、湘南のブロックを押し込んで、
ゴール前にチャンスを作り、東京が追いついた
その直後に湘南が、局面を変えるパスをきっかけに、
ゴール前に選手を集めて、突き放した
その後は耐える時間が長く、足をつる選手が続出したけど、
気持ちで守り切り、2-1で湘南が勝利した
東京はいつものダイヤモンドの1-4-4-2でスタートし、
湘南もいつもの1-3-4-2-1でスタートした
赤を東京、青を湘南として、両チームのフォーメーションを重ねる
非常に噛み合わせが悪く、
誰が誰を見ているのか?分かりにくい
東京の最終ラインは、ピッチを4分割するのに対して、
湘南は3人で、3分割する
逆に中盤では、東京が3分割し、湘南が4分割する
上から観ていた印象では、
湘南のWBと東京のインサイドハーフがマッチアップしていたかな?
それを踏まえて、数合わせをすると、東京から見て、
CBの所が2対1なので、+1
ボランチが余って、+1
トップ下の所が1対2なので、-1
前線が2対3なので、-1
一応こういう見立てができる
試合を観ていて、フィジカルの強さは東京に分があった
前田の所でボールが収まっていたし、
森重、丸山はボールをはね返し、キリノを完封だった
そのフィジカルの差を、
運動量とスピード、体を張ることで埋めようとしていた
家に帰ってスタッツを見ると、
走行距離は変わらないが、スプリント回数が全く違う
1プレーに気持ちを込めて戦った証拠だと思う
東京がどうこうではないけど、
湘南のファイトするスタイルは素晴らしかった
フォーメーションが噛み合わないことで、
東京の選手を、複数の選手で囲んで守れたように観えた
東京ボールの時の湘南の守りは、
1-5-4-1と1-3-4-3の使い分けが素晴らしかった
簡単に下がって1-5-4-1を作ることなく、
シャドーの選手が前線に残って、1-3-4-3をキープした
東京のSBが上がっても、シャドーの選手が簡単に追わず、
WBに受け渡して、後ろをスライドさせていた
東京はボランチが余っているので、
そこに入った高橋を、上手く使いながらポゼッションした
前からプレスしてボールを取れないと、
湘南の選手は素早く帰陣して、1-5-4-1を作る
湘南の築いた1-5-4-1の5-4のブロックに対して、
東京の選手は、3人(2トップ+トップ下)しかいなかった
その中でも前線は2対3で、
トップ下は湘南のボランチが見ていた
そのためバイタルを管理するのは、
もう片方のボランチ1人なので、広いスペースがあった
東京は後ろでボールを持てるので、
いいボールが入っていた
しかしブロックに入っている選手が少なく、
アタッキングサードの工夫がなかったので、
チャンスらしいチャンスを作れなかった
前述のようにフィジカルの強さに差があって、
(CBのバイアが早々に負傷交代した)
前田にボールが収まる
その収まる回数ほどチャンスがなかったという印象だった
逆に湘南ボールになると、
フォーメーションの噛み合わないのが露呈した
東京が採用するダイヤモンドの1-4-4-2だと、
相手のSB、WBが空いてしまう
そのサイドの選手にボールが入ると、
東京のインサイドハーフが追うルールにしている
しかしすぐにプレスがかからないので、
そこで時間を作られる
それはいつもの事で、東京はそれを許容している
湘南は3CB+2ボランチの5人でゲームを作るのに対し、
東京の選手は、2トップ+トップ下の3人
どうしてもフリーを作られるし、
それはサイドで起こっていた
そうするとフリーでパス出しできるので、
精度の高いボールを入れられる
前線では3対4なのだが、
シャドーを誰が見るのか?という曖昧さを利用して、
バイタルで受けることができていた
そこからの守備が堅く、湘南にチャンスは少なかったが、
湘南は効果的なポゼッションをしていた
得点シーンは多少トリックプレーも入っていて、
工夫されていた
その他にも工夫が見られたので、
しっかり準備している印象だった
東京から見ると、前半45分は、
個の力の差ほど、上手くいってない感があった
後半開始から、フラットな1-4-4-2に修正した
同じく赤を東京、青を湘南として、
両チームのフォーメーションを重ねる
これで中盤の噛み合わせの悪さが、スッキリした
どちらのチームも前線が3対4という形になり、
誰が誰を見ているか?はっきりしてきた
そうすると個の力で勝る東京が優位に立てる
また湘南のブロックに入る人数も4人に増えるので、
攻撃力のアップも期待できた
その修正能力、引き出しの多さは、東京の強みだった
この日は、バーンズと中島の交代があったが、
選手交代なしでも、切り替えができるので、レベルが高い
フォーメーションを変えたことに、
湘南が戸惑っている間に点が獲れたかな?
攻守の切り替えが多くなり、両チームのフォーメーションが崩れて、
東京が相当押し込んだので、チャンスがやってきた
決め切った東のシュートセンスも素晴らしかった
湘南の素晴らしさが出たのが、決勝点のシーンだった
常に縦の意識をしていて、
ポジション関係なく、出られる選手がスプリントする
相手の帰陣より早く攻めるので、前にはスペースがあるので、
多少のパスミスは走力でカバーできる
それを貫いているのは、湘南の強さだろう
決勝点もやや狭くなって、攻撃が止まりかかった所で、
効果的なサイドチェンジがあった
それをチャンスを見るや、
4~5人の選手がゴール前に殺到した
右のWBがクロスを上げて、左のWBがゴール前に詰めていた
こんなプレーは他のチームでは少ないが、
湘南は当たり前のようにやっている
試合の流れを読む力、前に出る勇気が光ったシーンだった
時間が経過するごとに、湘南のスタミナロスが顕著になった
前半からフィジカルでの劣勢を、
プレー強度を上げることで対抗していたので、
スタミナ切れは当然の流れだった
足がつる選手が続出し、運動量が落ちたが、
最後の局面で頑張って、ゴールを守った
両チームともCBを負傷交代で、
1枚のカードを切ってしまったのが、大きかった
東京はもう一工夫できただろうし、
湘南は運動量を上げられただろう
東京がシステム変更したのとは対称的に、
湘南はシステムを変えることはない
愚直なまでにシステムを貫く姿勢は、清々しい
攻守の切り替え(特に守→攻の切り替え)の早さは秀逸だ
複数で囲んで、ボールを引っかけて、
全員が前に出る
やっていることは分かりやすいが、
それを90分間できるのが素晴らしい
残留が決まったので、来シーズンも楽しみにしている
平塚が遠いが、シーズンシートも検討したいなと思った
東京、川崎、湘南・・・候補が多く、悩む季節がやって来た
東京はしっかり修正して、浦和戦に臨んで欲しい
浦和も1-3-4-2-1なので、
東京がどう出るか?を注目したい
味スタでのゲームなので、観戦する予定だ
11月7日の柏戦も行ったら、3試合とも観戦になる
愛着も出てきたので、頑張って欲しい
yas-miki
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