待っていたのは最高の週末だ!!(3回目)
とはならなかった
前日に引き続き、シーズンシートを持っているクラブなので、
迷いもなくフクアリに向かった
千葉は指定席なので、安心しているが、
いつもの癖で、キックオフ2時間前に自分の席に着いた
他力ながら6位に滑り込む可能性もあったので、
フクアリ劇場の奇跡に期待していた
ただスタジアムの熱量がないような感じがした
前日のFC東京が荘厳な『You'll never walk alone』だったのに比べると、
千葉は通常営業だったように感じた
観客も1万人ちょっと超えくらいだったので、
コアじゃないサポーターは諦めてたのかもしれない
今日の90分終わった結果だけで言えば、
2点差で勝っていれば6位だったのに・・・
今年も土壇場で頑張れない、瓦解する千葉を観ることになった
前節はどちらのクラブもテレビ観戦していたので、
讃岐も少しは予習していた
【テレビ観戦】 2015年11月15日 J2 ジェフ千葉@ファジアーノ岡山
【敵情視察 / テレビ観戦】 2015年11月14日 J2 FC岐阜@カマタマーレ讃岐
岐阜戦の記事を読んでから、
この後の記事を読むと面白いかもしれない
意外とポイントを突いてことが書けていた
讃岐は、年間勝ち点50を目標にしていて、
千葉に勝って3ポイントを加えて、
それを達成というモチベーションだった
それがどれくらいのモチベーションになっているか?微妙だけど、
その目標のためにしっかり守って、カウンターだった
最近の千葉も縦ポンに近いので、
セカンドの回収が鍵になるかな?と思っていた
千葉はいつものフラットな1-4-4-2、
讃岐は前節とは違う1-4-1-4-1でスタートした
どちらが普段のスタイルか?分からないが、
しっかりとしたプランを立てた策だった
赤を千葉、青を讃岐として、
両チームのフォーメーションを重ねる
簡単に数合わせをすると、赤の千葉から見て、
CBの所で2対1なので、+1
讃岐のアンカーが余って、-1
千葉は余ったアンカーをどう外して攻撃できるか?がポイントだった
何度も書いているが、一年の中で千葉はブレブレで、
最近はポゼッションを棄てて、かなり堅いサッカーに移行していた
ペチュニクと松田の2トップが観たいなと書いたら、
本当にやってきた
面白い組み合わせだと思ったが、機能させてもらえなかった
讃岐の狙いは、『千葉にポゼッションをさせる』ことだと理解している
前日の鳥栖もだけど、ポゼッションしてきてない相手に、
ポゼッションさせるというのも考えられた策だと思う
讃岐は最終ラインの設定をかなり下げて、
まず裏という選択肢を消した
最終ラインに合わせて、中盤のブロックを下げた
なのでピッチのかなり後ろでコンパクトに守っていた
1-4-1-4-1と書いたが、3ボランチだったと言っていい
これでバイタルという選択肢も消しにかかった
すると残るは、サイドアタックになる
そこもSBとSHの2人を確実に残しているので、
続けてやられるリスクは少ない
千葉の選手にマッチアップする選手を決めて、
余ったアンカーがヘルプして、セカンドの回収をする感じだった
9人のブロックをコンパクトに保っているので、
かなり堅いサッカーだった
千葉としては、
ペチュニクは高さ、
松田と田中は裏へのスピード、
水野と中村のクロスという狙いが全て消された印象だった
讃岐は前半10分くらいで、変化をつけたCKで先制できたので、
自分たちのミッションが、よりはっきりしたように観えた
普段スカパーの中継を観ていると、
千葉はセットプレーからの失点が少ないと散々聞いていたが、
ここ数節の大事な試合では、それが増えてきた
讃岐が仕掛けたCKは、
早くリスタートして、ショートコーナーにするというありきたりな変化だったが、
千葉は集中を欠いていた
たぶん岡本のパンチングがおかしかったけど、
周りもフォローできた気がする
少し話が逸れるが、ボールがゴールラインを割った後に、
パウリーニョは手でクリアしようとしていた
最後のあがきとしてのプレーの是非はあるが、
ゴールラインを割る前に成功したら、PK&一発レッドじゃない?
開始10分しか経ってないのに、
残り80分を10人で戦う気だったのかな?
気持ちが空回りしてるのが分かる一瞬だったと思っている
最初の5分で、讃岐が引いてるのが分かったと思うので、
セットプレーは特に気をつけないといけなかった
讃岐は前節もFK、CK、PKで3得点だったし・・・
千葉はSBを上げているので、カウンターがやや危険だったけど、
それを許容して愚直にボールを追えば、どこかで奪い返せた
セットプレーで失点したことで、
3点以上の大量点が必要になったのだけど、
千葉にその状況を打開できる策がなかった
讃岐の4-5のブロックの中にボールが入らない
サイドで仕掛けない
ずっとバックパス、横パスで、
讃岐のブロックの外をボールが回っていた
すると前の選手が我慢できずに、
ブロックの外に出てしまう
そして讃岐のブロックの中の人数が更に減るという悪循環だった
何度か松田がペナからコーナーに走る動きで、
ボールを受けられたけど、単発で終わってしまった
前半のうちは、相手を走られておけば、
後半勝負という青写真を描いていたかもしれない
後半になっても、
しっかりブロックを作る讃岐とボールを持たされる千葉
という構図は同じだった
時間の経過とともに千葉に焦りが出て、
(出ないとおかしいのだけど)
SBをかなり高い位置に上げてきた
それに対抗すべく、讃岐も1-5-4-1にフォーメーションを変更した
讃岐の中盤の人数が減ったので、
ボールはよりブロックの外側を回るようになった
それに最後のゴール前には、
讃岐の選手がたくさんで、ゴールを脅かせない
讃岐のCBエブソン、藤井に高さがあったので、
アバウトなクロスは、簡単に跳ね返された
千葉は井出が入ってから、
ドリブルで切り込むというオプションが出来て、
数回かいいクロスが上がったが、モノにできず
讃岐も井出を複数で囲む対策を打ったので、
なかなかチャンスの数が増えない
最後までポゼッションをされられた時の打開策を出せず、
アバウトなサッカーに終始した
左SBの中村は、相当ケアされていたけど、
フリーでクロスを上げられるシーンもあった
J2では屈指のキッカーだと思っているけど、
前日にFC東京の太田を観てるので、
その数回で仕事が出来ないとかなり物足りなく映る
右SBの大岩は、ボール扱いという観点だけで観ると、
話にならない出来だった
ピッチの端にいるので、ボールは回ってくるけど、
チャンスの可能性を感じないプレーだった
正直なんで残したのか?分からない
左からのクロスに合わせる狙いだったのかな?
後半35分くらいの2点目は、
決めた木島がスーパーで、誰も悪くないと思う
CB(どっちだったか?忘れてしまった)が
もっと寄せてればという気もするけど、
前がかりになった所でのカウンターなので仕方ない
それよりも90分を通して、点が獲れなかった方に問題があった。
どう点を獲るのか?という今シーズンの悩みが、
最終節で大きく露呈しただけだった
試合後のセレモニーを観ていると、
監督は関塚さんで続投なのかな?
それはいいけど、どう点を獲るのか?に対する明確な答えは、
シーズン開幕には用意しないといけない
もちろん相手も研究してくるので、チューンアップは必要だけど、
今シーズンのようにブレブレでは、積み上げたものが何もない
J1を見ても、ポゼッションをしたからと言って、勝てる訳ではない
常にボールを奪われた後のリスクと背中合わせだからだと思っている
ただJ1で互角以上に戦えるようにするには、
ある程度のポゼッションは必要だというのが個人的な意見だ
自動昇格の大宮、磐田は、
それができたクラブだと認識している
そのポゼッションがJ1で通用するか?は、
来年にならないと分からない
ただ前に書いたように、『J1昇格』が大目標になりすぎると、
昇格しても1年で戻ってくることになる
松本や山形のようなサッカーでは、今の千葉の戦力でJ1は戦えない
となると、ある程度のポゼッションは必要だと思う
湘南は特殊な例だと思っている
あれだけ走れる、ファイトできるなら、
ポゼッションを棄ててもいいけど
今の千葉にそれができるとは思えない
島田さんは『継続』と『見直し』という言葉を使っていたと認識しているが、
何を『継続』し、『見直す』のか?は、答えていなかった
今シーズンは終わってしまったので、
早い準備をして、来シーズンは実りの多いシーズンにして欲しい
昇格だけでなく、長期を見据えたサッカーを展開して欲しい
yas-miki
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