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体調不良により、準決勝は自宅待機だったので、

1週間くらいぶりのスタジアム観戦

 

 

2015年は要所要所で参戦していた埼スタで、

この日は指定席だったので、ゆっくり移動にした

 

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まさか決勝で5-0になるとは思わなかった

 

 

前半途中で、3-0とかはあり得るかな~と思っていたが、

東福岡の予想以上の決定力だった

 

 

東福岡は、1週間くらい前に、市立船橋戦を観て以来

2016年1月3日 高校サッカー選手権3回戦 東福岡vs市立船橋

 

 

國學院久我山は初観戦で、情報はゼロだった

(これまでの勝ち上りのテレビも見ていない)

 

 

ただ東福岡が夏の王者なので、

久我山がどう対抗するか?をポイントに観ていた

 

 

体調不良もあり、記憶が曖昧だけど、

簡単な感想を書いておきたい

 

 

Contents

基本のフォーメーションは

東福岡は前回と同様のフォーメーションでスタートした

 

 

数字遊びをする訳ではないが、90分の感覚として、

1-4-3-3ではなく、1-4-1-4-1だと感じた

 

 

対して久我山は、1-4-2-3-1でスタートした

 

 

赤を東福岡、青を久我山として、

両チームのフォーメーションを重ねる

 

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簡単に数合わせをすると、東福岡から見て、

CBの所で2対1なので、+1

トップの所で1対2なので、-1

 

 

それは久我山にも言えることで、非常にシンプルな並びになった

 

 

目の前の相手がはっきりするので、

個の力の差が出やすい

 

 

東福岡ボールのときは

両チームとも並びを変えずに戦っていた

 

 

東福岡は基本はショートパスでつないでいた

 

 

少ないタッチで回していって、

中盤の前の4人が、前を向くという攻撃だった

 

 

ただトップに9番の高い選手がいたのが、

非常に大きいように見えた

 

 

「最悪トップに当てて、ポイントを作ろう」という選択肢を持っていたのは、

ポゼッションをする上で、安心材料になっていたと思う

 

 

足下もしっかりしたトップだったし、

最終ラインとの駆け引きも見事だった

 

 

点にも絡んでいたので、

東福岡のポゼッションを支えていたのかな?と感じた

 

 

ワイドの選手が、ポジショニングが絶妙で、

サイドに張る時と中に入る時が、相手には分かりにくい

 

 

基本はサイドに張って、相手のブロックを広げる狙いだったけど、

ボールホルダーの状況で、中に入って絡んでいた

 

 

これを捕まえるのに苦労していたように観えた

 

 

久我山は簡単にラインを下げずに、機動力を活かして、

プレスをかけ続けていた

 

 

しかし東福岡のビルドアップの部分で、

東福岡は、2CB+ボランチの3人に対して、

久我山は、トップ+トップ下の2人で数的不利だった

 

 

そのビルドアップの所でミスがなく、

簡単にフリーのボールホルダーを作っていた

 

 

東福岡はCBの選手も上手く、いいパスを供給できていた

 

 

久我山からすると、フリーでビルドアップされるので、

そこに反応をしなければならず、

自分のゾーンを見る意識が少し落ちる

 

 

その隙に、東福岡の前線の選手がパスコースを作っていた

 

 

少しできたパスコースにパスが通るので、

久我山のプレスが機能しない

 

 

それをさせなかったのは、一人一人の能力の高さだった

 

 

ボールテクニックはもちろんだけど、

体の使い方・強さもあって、局面でボールを失わない時間が長かった

 

 

パスも長短・強弱を使い分けていて、

受け手が次のプレーをしやすいパスが出ていた感じがした

 

 

この日の久我山は、市船より、

プレスの強度や局面の厳しさがなかったので、

かなり自由にプレーしていた印象が強い

 

 

自分で仕掛ける所、つなぐ所が使い分けてあるので、

チームとしてかなり完成された攻撃に観えた

 

 

1点目の流れは完璧と言っていいと思う

 

 

左から少ないタッチで回して、

最後は右ワイドの選手というキレイなゴールだった

 

 

久我山は、前の2人に追ってもらってコースを限定し、

後ろは自分のゾーンを見ながら、ボールを奪う狙いだったと思う

 

 

前述のように前でプレスがハマらず、局面でもボールを奪えないので、

複数人で囲まなければならず、

前半から相当走らされた感じだった

 

 

東福岡はリードを奪ってからは、無理をせずに、

確実なプレーを選択するサッカーをしていて、

高校サッカーとは思えない落ち着きぶりだった

 

 

それに助けられる形で、

久我山もディフェンスに走らなくてもよくなったが、

前半からのボディーブローが効いていた

 

 

前半は最後のゴール前で耐えられていたプレーが、

後半は耐えられず、局面で負けたことが失点につながった

 

 

最後の3点くらいは、前がかりに出た所なので仕方ないが、

守備を機能させてもらえなかった

 

 

2点目のFKは初めて観る形で、面白いトリックプレーだった

 

 

最初は立ってボールを隠すだけかな?と思っていたが、

後ろに下がって隠すとは思わなかった

 

 

ボールの前と壁の中に東福岡の選手がいたので、

久我山のGKは、ボールが全く見えていなかったと思う

 

 

壁の中にOFの選手が入って、ボールを隠そうとすると、

壁の選手に出されたり、GKは他の穴からボールを見たりしている

 

 

今回のように9.15mの間でボールを隠すと、

守備側は何もできない

 

 

非常に考えられたFKなので、

もしかすると今後のJリーグでも使われる形になるかもしれない

 

 

久我山ボールのときは

両チームとも並びを変えずに戦っていた

 

 

久我山は、前の2人がキープレーヤーなのかな?と感じた

 

 

序盤にキラッと光るプレーをしていて、

技術の高さに驚いた

 

 

フォーメーションで、中盤が組み合うようになっていて、

東福岡はマンマークの色が強い守りだった

 

 

そうすると久我山は、CBの2人でビルドアップして、

それを追う東福岡の選手はトップの1人だった

 

 

そこでボールを持てるけど、パスの受け手がいなかった

 

 

久我山のボランチにすら、近くにDFがいて、

CBの所でノッキングしていた

 

 

CBがパスを出しても、少しずれるとずぐに捕まるので、

かなり苦しいポゼッションになっていた

 

 

90分のうちの序盤だけど、

受け手が後ろに詰まってしまうパスが全体的に多かった

 

 

そこで波に乗れないのもあったかな?

 

 

狙いはショートパスでつないで、

前の4人の技術と発想で攻める形だったように観えた

 

 

それが東福岡のマンマーク気味の守備で、

ことごとく分断させられてしまった

 

 

前でボールが回った回数は、かなり少なかった

 

 

トップ下の14番の選手は、

サイドに流れてパスコースを作ろうとしていた

 

 

しかし東福岡のボランチに付かれて、コースを消されていた

 

 

東福岡は4番のボランチの選手がサイドに流れると、

インサイドハーフの6番、10番の選手が、

スペースを埋める動きが完璧だった

 

 

そこでミスったのは1回くらいしかなかったと思う

 

 

ならばサイドで仕掛けられると面白いと思ったが、

SHの選手が、ほとんどパスを選択してしまったのは残念だった

 

 

技術の高い選手に観えたので、

ドリブルの方が怖いかな?と思う

 

 

ドリブルを選択させなかったのは、東福岡の選手の圧力だった

 

 

最後はトップの10番の選手が頑張るしかなかったが、

CB2人でマークされては、どうしようもなかった

 

 

東福岡がリードを奪ってからは、

久我山ボールの時間が長くなり、前に出られるようになった

 

 

前の4人が前線に張りだす形が増えたので、

東福岡のブロックが下がり、

久我山のボランチがボールを触れる時間が増えた

 

 

上手く散らしてビルドアップできるようになったけど、

効果的な縦パスは入れさせてもらえなかった

 

 

前線の選手を入れ替えて打開しようとしていたが、

個の力で負けているので、どうしようもなかった

 

 

前半のどこかで点が獲れれば変わったかもしれないが、

東福岡の守備陣は、かなり堅かった

 

 

試合の感想は

2点目のFKで全てが決まってしまった

 

 

前半から東福岡の選手が、個の力で優っていたので、

2点リードは安全圏だった

 

 

久我山が勝つには、

接戦に持ち込んで、逃げ切るしかなかったので、

それが出来なくなってしまった

 

 

両チームともポゼッションして攻めるという方向は同じだったが、

選手の能力で、東福岡の方が上手だった

 

 

なんとなく体のフレームも一回り違ったようにも感じた

 

 

どちらの選手も技術が高く、下手なプロの試合よりも面白かった

 

 

個人的には、東福岡のボランチの所、

東福岡の4番選手と久我山の14番の選手の戦いに注目していた

 

 

序盤に久我山の14番の選手が、

非常にレベルの高いターンでかわしてチャンスを作ったので、

その回数を増やせれば面白いと思っていた

 

 

しかし90分通して観れば、その回数は少なかった

 

 

マンマーク気味に付かれて、ボールが入らないし、

入ってもすぐに潰されてしまった

 

 

東福岡のビルドアップの部分でも戦うことが多かったが、

ボールコントロールのミスを誘うことができなかった

 

 

『ボランチ』という言葉通りのプレーぶりで、

試合を支配していたと感じた

 

 

MVPを決めるとしたら、

決定的なプレーをした10番の選手だと思うが、

それを支えた4番の選手も素晴らしかった

 

 

高校サッカーを観るのは、選手権くらいなので、

年に一度だけど、プロにはない面白さがあった

 

 

プロに比べるとスペースがあるので、

個々の技術が高く観える

(実際に上手い選手が多いのだけど・・・)

 

 

この日はポゼッションするチームだったので、

その傾向は強くて、より面白いサッカーだった

 

 

 

yas-miki

 

 

サッカー観戦の参考に

【読書】 サッカースカウティングレポート ~超一流のゲーム分析~

 

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