特に予定もないので、シーズンシートの味スタへ
いつもより遅い、キックオフ1時間15分前の到着だったけど、
いつもの席を確保できた
土曜日のゲームとは言っても、
シーズン序盤で、注目度の低いカードなので、
なかなか集客できなかった印象がある
確か20,000人だったと思うので、ちょっと寂しい感じがした
東京は、神戸戦以来なので、3週間ぶり
名古屋は、もちろん初めての観戦になる
小倉さんが監督で注目を集めたように見えたが、
まだ試合を観たことがなかったので、
どういうサッカーをするのか?に注目していた
基本のフォーメーションは
東京も、名古屋も、フラットな1-4-4-2でスタートした
何の意味も持たないけど、
青を東京、赤を名古屋として、両チームのフォーメーションを重ねる
目の前の相手がはっきりするので、
個の力の差が、試合に影響しやすくなる
どちらも能力の高い選手が出ているので、
目に見えて力の差があるマッチアップはなかった
ただ守備の考えが異なっていたので、
同じサッカーをしていた感触はない
ホームゲームだけだが、東京を追っている立場からすると、
ボランチに河が帰ってきたこと
阿部と東の位置を入れ替えたことがトピックスに見えた
東京ボールのときは
東京も名古屋もフォーメーションを崩さなかった
名古屋は、2トップを前線に残して、
4-4のコンパクトなブロックを作った
ボランチは、前に出るよりも、自分のゾーンを埋める感覚だった
明神はそういう仕事に長けているし、
田口もその方が、やりやすいのかな?と思った
そのため、東京のボランチの所で少し時間ができた
前回、チョンブリ戦で河を観たときは、
守備に特長があって、ゲームを作る感じには観えなかった
2016年2月9日 ACLプレーオフ チョンブリFC@FC東京
しかし今日の試合で、印象が変わった
大きな展開ができるし、ボールテクニックもしっかりしていた
守備もしっかりできるので、かなりマルチな選手だった
そこでボールが収まるので、
これまでのトップを目指した早い攻めの回数が減ったように感じた
またトップも東なので、体を張ってポイントを作るタイプではない
サイドに流れたり、ブロックの間に入って、ボールを引き出す狙いだろう
これまでよりポゼッションの色合いが出てきた
またボランチの所で、ボールが収まるので、
SBの攻め上がりを待つこともできた
実際、左SBの小川は、高い位置まで上がることが多かった
ただ左SHの阿部と重なる回数が多く、
パス交換で崩す回数も少なかった
縦に推進力のある阿部を、左SHで使ったので、
それは予想できることで、
阿部とトップで左の攻撃を構築したい狙いだったと思う
右も同じ考えで、河野で時間を作って、
トップが近寄る狙いだったと思う
実際、SHがキープして、トップを絡めるプレーが多かった
そのアタッキングサードは、名古屋がスペースを埋めていたので、
窮屈なプレーになり、やや逃げの横パスが多かった
ボランチの攻め上がりもあって、
攻撃にかける人数は足りていると感じた
なので、後はどう崩すか?という悩みになる
監督が変わって、シーズン序盤なので、
まだ構築中といった所だろう
この日は河野、阿部の入ったSHをどう使うか?に注目したい
サイドに張って、個人技で攻略するのか?
サイドに張って、コンビで攻略するのか?
中に入って、SBの上りを待つのか?
トップが引いて、その裏へ走らせるのか?・・・
考えられるパターンは、いくつもあるので、
城福さんの手腕を楽しみにしたい
この日もセットプレーで2点獲って、カウンターで1点だった
PKの判定は、観えなかったので、何も言えない
決勝点は、いいボールが入ってきて、上手くスペースで合わせられた
点は獲れたのだが、キッカーの質はもっと上げられるはずだ
中で合わせやすくするためか?アウトスイングのボールを入れていた
ただ名古屋のニアの壁を超えなかった印象が強い
1本変化をつけたCKがあったが、
シンプルに入れたボールは、あまりチャンスに結びつかなかった
1試合に1点獲れたので、成功の部類だと思うが、
東京を観ている人は、太田のイメージが残っているので、
やや物足りなく映る
東京を観る上で、
相手がコンパクトに守って、ポゼッションさせられた時に、
どうやって点を獲るのか?は、大きなテーマで、
明確な答えは、まだ見つかっていない
この日も、試合中盤で、東と阿部を入れ替えて戦ったし、
平山を入れて、前でポイントを作れる選手を増やした
今のところ、そういった堅いサッカーをした方が、結果が出ている
ムリキが加入したことで、どういった化学反応が起きるのか?
けっこう楽しみにしている
ただシーズン途中加入で、使い方が難しい選手だと思っているので、
試合に出てくるか?という疑問もある
名古屋ボールのときは
東京のボランチの動きがキーだった
名古屋のボランチが、自分のゾーンを埋めるのに対し、
東京のボランチは前に出て、名古屋のボランチへの圧力をかけた
これは今年ずっとやっていることで、
米本の良さを出していこうという狙いだと理解している
この日も、ボランチが前に出ることで、
名古屋からボールの収まり所を奪った
前半から繋ぎのミスを誘っていたし、
ボールを奪うシーンもあった
一番多かったのは、アバウトなロングボールを蹴らせていた
このプレッシングサッカーは、効果が高かったと思う
ただ名古屋は、前に大きな選手を置いているので、
名古屋の狙いでもあった
東京のボランチが高い位置を取るので、
ロングボールのセカンドがやや手薄だった
東京のCBの森重、丸山は高さにも特長があるので、
空中戦はフィフティーだった印象だ
そのセカンドを拾えない回数が、いつもより多かった
また名古屋のSHは、どちらも走れる選手なので、
そこにボールを運ばれると苦労していた
特に左SHに入った永井の前のスペースを使っていた
永井は、かなりの回数走っていたし、
チャンスの欠片は拾っていた感じがした
右の古林は、やや物足りないようにも映ったけど、
SBの矢野とのコンビを考えると、しっかり攻撃を作っていたかな?
時間とともに、名古屋もプレスに慣れて、ポゼッションをするようになった
ボランチがCBの外に出て、SBを上げる策に出た
そうすると、東京のSHは、名古屋のSBに付いていくし、
東京のボランチは、サイドまで追うことはできない
そうすることで、時間を作ることはできた
その場合、東京のボランチは、自分のゾーンを守るので、
パスの受け手が塞がれていた
名古屋のSHはサイドに張ったままなので、
トップが下りてくるしかない
野田がその役割だったが、しっかりコースを切られていて、
いい形で前を向けたのは、ほとんどないと思う
後半25分くらいで、小屋松を入れたのは、
そこでボールを引き出せる選手を入れたい狙いではないか?
実際に、バイタルでパスコースを窺っていたが、
東京がボランチを米本、橋本コンビにして、スペースを埋めていた
そのため、ポゼッションからの効果的な攻撃はなかった
前に個の力の高い選手を置いて、自分たちのフィールドで戦う
システムは、監督、時期によって異なるが、
これまでの名古屋と、あまり変わらないサッカーに観えた
この日はCBの能力の高い東京だったので、
シモビッチの所に収まる回数が少なかったが、
他のクラブが相手なら、効果的なサッカーなのかもしれない
名古屋を定期的に観ていないので、何とも言えないが、
武器が多いので、一瞬のスキがゴールになりそうだと感じた
2点目はその典型で、東京の寄せが少し遅れた所で、
パスを繋いで、速攻でゴールを奪っていった
東京は、ボランチを動かしながら、
前に出るとき、スペースを埋めるときを使い分けていた
全体が同じ絵を描いて動いているように観えたので、
守備はしっかり整備されている印象だ
2失点したが、大崩れしたわけではないので、
大きな問題だとは思っていない
試合の感想は
ゴールの数ほど、試合が動いてない
試合の構図は、さほど変わらない中で、
ゴールが生まれていった印象が強い
東京ボールのときは、
名古屋は守備に特長がある選手が少ないため、スペースができると辛い
東京はスペースを埋められると、チャンスができない
名古屋ボールのときは、
東京はハイプレスをかけると、ロングボールのセカンドが辛い
名古屋はポゼッションからの縦パスが入らない
どちらも課題が出た90分に観えた
まだ第5節なので仕方ないが、シーズンが深まるにつれて、
どんな解を導くのか?を楽しみにしたい
名古屋の観戦予定は、今のところないので、
東京のサッカーには、注目している
次は16日の川崎戦の予定だ
【多摩川クラシコ】と銘打っているが、
川崎が煽っているだけな気がしている
本家クラシコほどの熱さがあるのか?分からないが、
トップを争う上では、絶対に落とせない相手なので、
楽しいサッカーを期待している
yas-miki
サッカー観戦の参考に
【読書】 サッカースカウティングレポート ~超一流のゲーム分析~
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