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フクアリの試合は、ほとんど通っているけど、

山口までは流石に・・・ってことでテレビ観戦した

 

 

毎度、スカパーさんにはお世話になっている

 

 

山口は昨年に圧倒的な攻撃力でJ3を制していたし、

今年もまずまずのスタートをしていたので、

テレビ観戦とは言ってもけっこう楽しみにしていた

 

 

千葉は先週の町田戦を、フクアリで観戦している

 

2016年4月17日 J2 FC町田ゼルビア@ジェフ千葉

 

 

対する山口は、今年は初観戦になる

(2015シーズンは、1試合だけ観戦している)

2015年9月20日 J3 レノファ山口FC@FC町田ゼルビア

 

 

どちらのチームもポゼッションできるので、

どちらがボールを握れるか?に注目していた

 

 

スコアは、山口4-2千葉で、山口の完勝だった

 

 

Contents

基本のフォーメーションは

どちらのチームも1-4-2-3-1でスタートした

 

 

赤を山口、青を千葉として、

両チームのフォーメーションを重ねる

 

screenshotshare_20160424_235810

 

 

簡単に数合わせをすると、赤の山口から見て、

CBの所で2対1なので、+1

ボランチの所で2対1なので、+1

トップ下の所で1対2なので、-1

トップの所で1対2なので、-1

 

 

これは千葉も同じことが言える

 

 

後ろで4対2を作れれば、

ポゼッションしやすいのかな?と思っていた

 

 

千葉を観ている立場からすると、

1-4-4-2からのマイナーチェンジをして、

吉田を右SHで使っていることがトピックだろう

 

 

この起用は、C大阪戦の後半を意識したのかな?

 

 

山口は、何の情報もないが、

2015シーズンに観た時は、1-4-1-4-1だったので、

後ろに重心を落としたのかもしれない

 

 

後半早々に、山口が4点目を獲って試合が決した感もあるので、

観るべきものは前半だったのかもしれない

 

 

山口ボールのときは

山口はボランチを中心に早めに縦に入れようとしていた

 

 

2015シーズンのときは、

最終ラインのポゼッションが多かったように感じたが、

この日はそれが少なかった

 

 

ボランチに早めに入れて、そこからサイド、前に展開していた

 

 

対する千葉は、これまでの守り方を変えて、

前から積極的にボールを奪いに行った

 

 

試合の入りは悪くなかったけど、

結果として、マークを剥がされて、ピンチを招いていた

 

 

テレビで観ていての感想だと、

山口のSBを、千葉のSHが捕まえられなかったことが要因だと思った

 

 

山口は2CBとダブルボランチの4人で、試合を作るのに対して、

千葉は1トップ、1トップ下の2人しかいない

 

 

そこでの数的不利を解消するために、SHを上げてプレスに入っていた

 

 

すると山口のSBを完全に捕まえることができないし、

山口のSBがサイドに張って、遠い位置をとっていた

 

 

そこにボールが回ると、少し時間ができるし、

千葉はSHが帰るか、ボランチがカバーするしかない

 

 

この日は後者の方が多く、ボランチがサイドに走っていた

 

 

するとバイタルが空いてきて、山口の選手がそこに入ってくる

 

 

山口は、前の4人が裏へ走る選手とバイタルに下りる選手に分かれる

 

 

かなり流動的に動くので、目の前の選手が変わり、

マークにつくのが難しそうだった

 

 

千葉のCBは裏へ抜ける選手をケアするので、

バイタルの守備に入れない

 

 

なので、バイタルを簡単に使われる

 

 

確か前半に、山口のトップの選手に

無回転のミドルを打たれたシーンが顕著だった

 

 

1点目も、山口のSBへのプレスが甘くなり、

ほぼフリーで上げさせていた

 

 

確か近くにいたのは、千葉のSB阿部とボランチの富澤だった

 

 

今までの守り方だと、SHが帰ってきていてマークに付いていたと思う

 

 

またシュートを決めた選手は、ファーに流れていたが、

ブロックを作って守っていれば、SHが帰ってこれた

 

 

こんな展開が多かったように観えた

 

 

後半はフォーメーションを変えて、前がかりになったのもあって、

ボランチがカバーしないといけないエリアがとても広かった

 

 

千葉のベンチ、選手が想定していた以上の精度で、

山口にポゼッションされたのが原因だろう

 

 

狭いフィールドに追い込むことは、比較的できていたが、

そこで奪いきれずに、サイドにボールを運ばれてしまった

 

 

山口の選手は、J3で磨いてきたであろうポゼッションが素晴らしかった

 

 

足下のテクニックも上手かったし、

狭いフィールドに流動的に選手が出入りする

 

 

これを捕まえるのは、かなり難しいはずだ

 

 

ポゼッションすることに満足することなく、

積極的に縦のスペースを使うし、

ゴールを強く意識した攻撃に観えた

 

 

J2昇格初年度で、まずまずのスタートを切ったものうなずける攻撃だった

 

 

千葉はあまり上手く試合を運べないことがメンタル面に影響したのか?

2~4点目は、大小のミス絡みだった

 

 

ただミスに要因を求める以上に、

山口に自由にやられていた感が強い

 

 

戦い方を変えるのは、いいことだと思っているし、

山口のポゼッションに対して、前から奪いに行くのもいい選択だった

 

 

それが上手くいかなかった時に、修正できる力が欲しかった

 

 

選手が動くのか?ベンチが動くのか?

どちらにしても動くのが遅く、後手後手の90分だった

 

 

千葉ボールのときは

前のスペースへのロングボールが多かった

 

 

チームとして、前で奪って、ショートカウンターを描いていただろうが、

それが機能せず、奪う位置が低くなってしまった

 

 

そうするとトップには船山1人しかいないので、

そこを目指したボールになりがちだった

 

 

トップの所は1対2なので、

ボールを収めて時間を時間を作るのが難しかった

 

 

そうすると押し上げができないという悪循環だった

 

 

山口は、比較的前からボールを奪いに来たので、

最終ラインにはスペースがあったのだけど、

なかなか機能した攻撃を組み立てられなかった

 

 

これまでだと、最終ラインとボランチで時間を作れたが、

この日はそんなシーンは観られなかった

 

 

そんな中で1点目は、

ロングボールからの攻撃が完結した形だった

 

 

ロングボールの的は井出だったけど、

前で時間を作って、後ろの押し上げを待った形だった

 

 

山口の2点目、3点目は、ビルドアップの凡ミスだったので、

チームとして上手く回っていない感が強かった

 

 

縦に早いサッカーになってしまうなら、

吉田と長澤の位置を、いつも通りに戻した方が、

山口に脅威を与えられたかもしれない

 

 

4点目を奪われてからは、選手交代のタイミングで、

フォーメーションを変えて行った

 

 

町田を入れたタイミングで、1-3-4-2-1に変更した

 

 

赤を山口、青を千葉として、

もう一度、両チームのフォーメーションを重ねる

 

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このタイミングからマッチアップという感覚が薄くなり、

自分のゾーンに入る相手をマークするようにしていた

 

 

大括りで見ると、青の千葉から見て、

最終ラインとボランチ5人で、山口の前4人をマークして、

両WBが攻守のつなぎ役になって、

前の1トップ+2シャドーが、山口の4バックを破ろうとしていた

 

 

そうすると、山口のボランチが空く形になるが、

セカンドのカバーと、中盤に下りる選手へのチェックを徹底していた

 

 

千葉は、エウトンを入れたタイミングで、1-3-4-1-2に変更した

 

 

赤を山口、青を千葉として、

もう一度、両チームのフォーメーションを重ねる

 

screenshotshare_20160425_000145

 

 

1トップ+2シャドーから、2トップ+1シャドーに変わっただけで、

大括りで観れば、大きな変化はない

 

 

エウトンが入ることで、高さができるので、

ロングボールの割合が多くなったくらいだった

 

 

山口は押し込まれていたし、1点を奪われ、ピンチも再三あったが、

まずまずの守備が出来ていたと思う

 

 

かなり間延びさせられたので、苦しかったと思うが、

全体の重心を下げて戦うことで、リードを守り切った

 

 

千葉からすると、チャンスは来ていたので、

早めに点が獲れていれば、また違った展開になったかもしれない

 

 

それは、これまでの試合でも感じていることだが、

最後の精度を上げないと、試合自体が苦しくなる

 

 

チームの戦術で言えば、ゴールに向かう選手を増やしたいし、

個人で言えば、来たチャンスを逃さない正確なフィニッシュが必要だ

 

 

どちらも必要なことで、

それができれば勝ち点をもっと簡単に積み上げられる

 

 

試合の感想は

千葉が戦い方を変えたが、上手く回らなかったことが大きかった

 

 

前にも書いたが、戦い方を変えることは悪くない

 

 

それが上手く回らなかった時に、どうするか?

 

 

それが徹底できなかったのが、試合を難しくしてしまった

 

 

中盤の核になっていたアランダを欠いてしまったのが理由かもしれないが、

チームとして、同じ絵を描けなかった

 

 

「コンセプトの提示」だが、これは、立ち返るところを決め、それを示しておくということである。最後には、チームの基本形に頼ることになる。(一流 森保一著)

進むべきベクトルをはっきりと示すだけだ。ベクトルは簡潔かつ明確であればあるほどいい。(指揮官の流儀 曺貴裁著)

苦しくなったときにチームとして立ち返る場所、別の言い方をすると、チームとして最も大事にすることは何かについての共通認識。それがスタンダードということになります。(Jリーグサッカー監督プロフェッショナルの思考法 城福浩著)

 

 

多くの監督の本を読むと、

上手くいかない時もあり、その時に立ち返る場所を示すことを大事にしている

 

 

この日の千葉はそれが出来ていいなかった

 

 

シーズンオフに選手が大量に入れ替わり、まだシーズン序盤なので、

仕方ない面の方が多いかもしれない

 

 

それでも、山口戦まで戦ってきたサッカーに回帰する

という選択もあったのではないか?

 

 

結果論になってしまうけど、そんな疑問を持ってしまった

 

 

千葉の次節は@水戸なので、またテレビ観戦になるが、

2016シーズンを継続して観る予定なので、

どう立て直すのか?に注目したい

 

 

 

yas-miki

 

サッカー観戦の参考に

【読書】 サッカースカウティングレポート ~超一流のゲーム分析~

 

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