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祝日ながらも、職場は出勤日ということで、

スタジアム到着はギリギリになってしまった

 

 

当然いつもの席は確保できなかったが、

1人分の席を見つけるのは簡単なので、近くの席についた

 

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冷たい強風が吹く上層スタンドなので、

スーツでは寒く、凍えながら観ていた

 

FC東京は、2週間前の多摩川クラシコ以来になる

2016年4月16日 J1 川崎フロンターレ@FC東京

 

 

福岡は今年初の観戦になる

 

 

久しぶりのJ1で、なかなか苦労している印象だった

 

 

試合前に福岡サポーターの友人に近況を聞くと、

「ウェリントンに当てたセカンドを拾えなくて・・・」という情報だった

 

 

そう聞くと、注目ポイントになってしまう

 

 

Contents

基本のフォーメーションは

どちらのチームもフラットな1-4-4-2でスタートした

 

 

あまり意味がなくなってしまうけど、

赤を東京、青を福岡として、両チームのフォーメーションを重ねる

 

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両チームともボランチが余り気味だったけど、

目の前の相手がはっきりする

 

 

そうすると個の力が、試合に影響しやすいので、

東京優位かな?と観ていた

 

 

試合後に友人に聞いた所、

出場停止の関係で、福岡の4バックは今年初とのことだった

 

 

2015シーズンのJ2で脅威を発揮した3バックを横に置いておくあたりは、

井原さんも思い切ったことをするものだと思った

 

 

福岡が最後の逃げ切りの所で、1-5-4-1に変更したが、

時間が短いので、フォーメーション表は割愛する

 

 

福岡ボールのときは

前線を目がけたロングボール頼りのサッカーだった

 

 

ボールをSBや最終ラインに下りたボランチに預けて、

そこからロングボールを蹴る、というJ2仕様な攻撃だった

 

 

J1で苦労するのも分かるなという印象だけど、

11人が同じ絵を描いて、やり切ることができていた

 

 

2トップとSHの4人がターゲットになっていたけど、

ウェリントンの高さも使おうとしていたが、

それと同じくらい裏への抜け出しを狙っていた

 

 

後ろがロングボールを蹴るタイミングで、

前の4人が常に動き出していた

 

 

強風の中、そんなにフィードに定評のない選手が蹴るので、

あまり効果的な攻撃にはならなかった

 

 

それでも裏へ抜けてスプリントしていたので、

かなりきつかったはずだが、最後まで走っていたと思う

 

 

守備でもかなり走らされた印象だったので、

彼らのハードワークは、数字に残らない効果があった

 

 

あまり効果的でないように観えたロングボールのサッカーだが、

東京にお付き合いをさせたという意味では、

効果的な攻撃だったかもしれない

 

 

注目していたウェリントンのセカンドだけど、

普段の1トップ+2シャドーでは、セカンドを狙うのは2人になってしまうが、

この日の2トップでは、トップの相方とSHの3人なので、

拾える可能性は上がったかもしれない

 

 

ただ東京のCBはフィジカルが強いし、

東京は比較的低いライン設定だったので、

セカンドに反応できる人数が多かった

 

 

そのためウェリントンに当ててセカンドを拾った回数は、

ほぼゼロだった印象だった

 

 

福岡を初観戦で、いつもと勝手が違うサッカーを観ていたので、

あんまり確たることは言えないかもしれない

 

 

それでも左の為田、亀川をもっと使ってサイド攻撃を構築したり、

金森がバイタルに下りて、ボールを引き出したり

できるオプションが、もっとあったように観えた

 

 

東京のボランチは、あまり前に出なかったので、

福岡のボランチの所で縦パスを出せれば、もっと楽だったはずだ

 

 

ただダブルボランチが、ややプレスを気にしすぎるくらいで、

セーフティーファーストでSBへの横パスが多かった

 

 

自分たちに、【できること】、【できないこと】を明確にして、

【できること】をやり切るサッカーだった

 

 

これからは【できること】を広げていかないと、

苦しいかな?という印象だった

 

 

得点はセットプレーの2次攻撃で、

単純に長いクロス入れて、ウェリントンの高さだったので、

福岡がやりたかった形で、数少ないチャンスをモノにした

 

 

前半から、SHの高い位置にボールが入ったら、

後ろにカバーに入って、長いクロスというのはやっていた

 

 

90分やっていれば、どこかで・・・という考えだと思うので、

やり切った福岡の選手を褒めないといけない

 

 

東京目線で観ると、

福岡のロングボールのサッカーにお付き合いをしてしまった

 

 

シーズン序盤はダブルボランチのプレスが素晴らしい印象だったが、

それが季節とともに薄れてしまった

 

 

この日もダブルボランチを上げて、ハイプレスを仕掛けて、

福岡のボール回しをさせない選択肢もあったはずだ

 

 

それをせずに、ボランチをCBの近くに置いて、

セカンド回収役として使っていた

 

 

攻撃に重きを置いたのか?梶山を先発で使ったので、

ボランチの所で奪いきる自信がなかったのかもしれない

 

 

それでも戦力差や東京のストロングポイントを考えれば、

前線からプレスして、ボランチで奪うサッカーが正解だと思っている

 

 

1失点は良い結果ではないが、

事故が起こるかもしれないと考えれば、受け入れなければならない

 

 

それより点が獲れなかった方が、問題が大きい

 

 

その点を獲るためには、

高い位置でボールを奪う必要があったのではないか?

 

 

チームとしての方向性が、はっきりしない感じがするので、

修正が必要になると思う

 

 

東京ボールのときは

東京が福岡のサッカーにお付き合いしてしまった感が強い

 

 

東京はサイドにボールを集めて、SHを使うのは明確だったが、

その先がイマイチ分からなった

 

 

左サイドは、小川を使うという形にしたかったように観えた

 

 

ただ阿部がサイドでボールを引き出すので、

小川が使えるスペースが狭いように感じた

 

 

右は河野が孤立していた印象が強く、

選手間の距離が長過ぎた

 

 

時折、中盤を省略した平山へのロングボールもあったが、

セカンドを拾う選手が少なく、効果が薄かった

 

 

福岡は目の前の相手がはっきりするので、

局面で負けないように頑張っていた

 

 

それでも負けてしまう分は、周りが素早くサポートをする

という形がはっきりしていた

 

 

そのサポート役がダブルボランチだったので、

前線のプレスは2トップの仕事だった

 

 

2トップは攻撃のスプリントがあるにも関わらず、

頑張ってボールを追っていて、最低限の仕事ができていた

 

 

それでも東京はCB+ボランチの4人で回すので、

どこかでフリーができてしまう

 

 

東京はそれを上手く使わないといけないが、

あまり効果的な縦パスが入らなかった

 

 

仮に福岡が1-3-4-2-1を使ったら、前線のプレスは1トップのみになるので、

もっとフリーで厳しい縦パスが入ったかもしれない

 

 

そう言った意味では、2トップのメリットが出た試合だった

 

 

縦パスが入らなかったのは、

福岡のボランチにスペースを消されていたり、

SHが外にいるので、中で受ける選手がいなかったり、

理由はたくさんあると思う

 

 

それでも縦に入れるアグレッシブさは欲しい所だった

 

 

浮いたボールを平山に入れることはしていたが、

それだとボールが収まらない

 

 

しっかりグラウンダーで入れる回数を増やさないといけない

 

 

その役は梶山だと思っていたが、十分な働きではなかった

 

 

リズムを作るために、細かく受けて出す、繰り返していたが、

横パスが多く、パスの精度が低い

 

 

受け手がノッキングする位置にパスが出ていたので、

梶山がいる意味が薄くなってしまった

 

 

たぶん福岡ゴールをどうこじ開けるか?をテーマにしていて、

その解が梶山先発だったと思う

 

 

それに見合う働きではなかったと思うし、

もっとできる選手だと思っているので、

もっとフィットした形が観たい

 

 

彼のプレーだけでなく、アタッキングサードの工夫が欲しかった

 

 

ボールは、まずまず回っていたと思う

(それでも福岡のブロックの外だけど・・・)

 

 

SHまで回った時に、誰が絡むのか?どうゴール前に運ぶのか?

明確な形が見えず、同じ絵を描けていない

 

 

左は小川にスペースを与えることが必要で、

右は人数をかけて、ショートパスで崩すことが必要だと考えている

 

 

チームとして、はっきりさせないと、同じようにズルズル行ってしまうので、

早めに修正しないといけない

 

 

チャンスは何度もあって、それを決めていれば、

もっと違った感想になったかもしれないが、

チームとして機能していない感が強い90分だった

 

 

森重のPKばかりがクローズアップされるが、

(ドラマティックなので、それは仕方のないことだが・・・)

それ以前に東京のサッカーを作って、【やり切る】必要がある

 

 

試合の感想は

東京は米本の相方を誰にするのか?で迷いがあるのではないか?

 

 

これまで観てきた試合でも、多くの組み合わせを試している

 

 

試合の位置付けや相手によって、狙いが異なるので、

一人に絞るのは難しいとは思うが、なかなか形が見えない

 

 

現代サッカーではチームの戦術を一番体現するのは、

ボランチだと思っている

 

 

チームの戦術が定まっていないので、

ボランチの組み合わせが変わっていると理解している

 

 

米本は局面を変えるプレーが得意で、試合を作ることが苦手に観えるので、

それを補える選手が理想かもしれない

 

 

ただシーズン序盤に見せたハイプレスを軸にするなら、

前でボールを奪い切れる選手が必要になる

 

 

これは監督がはっきりさせないといけない

 

 

苦しくなったときにチームとして立ち返る場所、別の言い方をすると、チームとして最も大事にすることは何かについての共通認識。それがスタンダードということになります。

(Jリーグサッカー監督プロフェッショナルの思考法 城福浩著)

 

 

監督自らが書いた本で、「スタンダードを示す」と強調しているので、

そろそろチームとしての形を見つけないといけない

 

 

毎回同じ締めになってしまうが、城福さんの手腕に期待したい

 

 

 

yas-miki

 

サッカー観戦の参考に

【読書】 サッカースカウティングレポート ~超一流のゲーム分析~

 

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