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熊本がJリーグに帰ってくるニュース性が高い試合だし、

シーズンシートを持っているので、フクアリに向かった

 

 

電車の接続をミスってしまいフクアリ到着が遅れてしまったが、

指定席なので、問題なくマイシートに座った

 

DSC_4230

 

 

注目度が高い試合で、報道陣が多く、

異様な雰囲気の試合になった

 

 

その中で試合のテンションも高く、気持ちのいい90分だった

 

 

千葉はGWの讃岐戦をフクアリで観戦している

2016年5月3日 J2 カマタマーレ讃岐@ジェフ千葉

 

 

記事にはしていないが、

前節アウェーの京都戦はテレビ観戦している

 

 

対する熊本は、初観戦になる

 

 

好調なスタートを切ったチームなので、

どんなサッカーをするか?楽しみにしていた

 

 

やりたいサッカーはあったと思うが、

コンディションが整ってなくて体現できていない感じだった

 

 

Contents

基本のフォーメーションは

千葉は1-4-2-3-1、熊本はフラットな1-4-4-2でスタートした

 

 

赤を千葉、青を熊本として、

両チームのフォーメーションを重ねる

 

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簡単に数合わせをすると、千葉から見て、

ボランチが空いているので、+2

トップ下の所が1対2なので、-1

トップの所が1対2なので、-1

 

 

千葉を追っている立場からすると、

船山をサイドで起用したこと、山本が戻ってきたことがトピックだった

 

 

色々と試行錯誤している跡が見えて楽しい

 

 

トップ下に町田を入れているので、

中盤でボールを引き出すことができる

 

 

中盤で千葉が数的優位になりやすいので、

どう活かせるか?を観ていた

 

 

千葉ボールのときは

両SBがこれまでより積極的な位置をとっていたのが印象的だった

 

 

後ろでポゼッションしている時のSBの位置が低いことは、

何度も書いてきた

 

 

この日は、その思いが頭をよぎらずに試合を観られた

 

 

SHに入った井出と船山が中に絞って、バイタルをのぞき、

SBが空いたスペースまで上がるシステムができていた

 

 

熊本は4-4-2のブロックを作っていて、ゾーンの色合いが濃かった

 

 

そのためバイタルをケアするのは、ボランチの2人になる

 

 

その2人が担当するスペースに、

千葉はトップ下とSHの3人が入るため数的優位を作れていた

 

 

千葉はCB2人とボランチ2人の4人でゲームを作っていて、

それを追う熊本の選手は2トップだけになる

 

 

これまでの試合に比べると、

ボランチの長澤が1列高い位置で受ける回数が多かった

 

 

そこで受けられると、前線との距離が近いので、

より厳しいボールを入れられるようになる

 

 

ボランチに山本が復帰したので、

後ろでバランスをとって、パス出しできる安心感があったのかもしれない

 

 

長澤が1列前でフリーで受けた時に、ケアする熊本の選手は、

やはりボランチになる

 

 

そのため中盤では、かなり千葉の数的優位だった

 

 

それを解消するために、熊本はブロックの横幅を縮めていた

 

 

そのために直接バイタルにボールが入る回数は、多くはなかったが、

熊本の守備陣にプレッシャーは与えられたと思う

 

 

ボールが入ると、細かいタッチでボールを触れる選手が多いので、

チャンスの匂いのするシーンになった

 

 

トップ下に入った町田が、上手くボールを引き出して受けられるので、

攻撃が作りやすいと思う

 

 

町田に入れて、SHが近くでフォローという形ができていた

 

 

そこで奪われると、カウンターを食らうことになるが、

そのリスクは許容すべきだと思う

 

 

熊本はバイタルをケアすべく、ブロックの横幅を縮めたので、

千葉はサイドにボールを運びやすかった

 

 

SBがいつもより高い位置を取っていたので、

前線と近い位置で前を向くことができた

 

 

千葉のSBと対峙するはずの熊本はSHは、

バイタルのケアのために絞っているので、

SBの所で時間ができる

 

 

そこにプレスするために、熊本はSBが上がることになる

 

 

千葉はその裏にSHが走ることで、サイド攻撃を仕掛けていた

 

 

成功する回数は多くはなかったが、

オートマティズムができていて、いい流れだった

 

 

後半は船山と井出を入れ替えて戦っていたので、

前への推進力をつけたかったのだろう

 

 

ゴールが必要だったので、いい一手だと思うが、

個人的には前半の形の方が好きだ

 

 

これは好みのスタイルによるし、結果論になってしまうので、

あまり意味を持たない意見かもしれない

 

 

熊本のコンディションも戦術も準備が出来ていなかった

 

 

これは予想になるけど、フィジカルコンディションが良好だったら、

コンパクトに守って、局面にも激しく行けたはずだ

 

 

普段の100%のプレスが出来ていないように観えたので、

それが千葉にはプラスに働いた

 

 

千葉がチューンアップして、攻撃のオートマティズムを作ったこと

熊本がコンディションに心配を抱えていたこと

両面あって、千葉に流れが傾いた

 

 

ボールテクニックに優れる選手を揃えて、

少ないタッチでゴールを目指すのは、

個人的に好きなサッカーなので続けて欲しい

 

 

現有戦力を活かす明確な解のように観えるので、続けるべきだ

 

 

ただ千葉は井出を下げてから、

フィジカルでゴリゴリというシーンが増えた

 

 

それはそれで、熊本にはキツイ攻撃になったと思う

 

 

前半からのポゼッションで相手を走らせておいて、

後半にフレッシュな選手を入れるのは定石なので、

上手く試合が進んだように観えた

 

 

ゴールはポゼッションから生まれていないが、

ポゼッションの効果はあったと思う

 

 

1点目はカウンターでのクロスに対して、

3人がボックスに入れていたので、

迫力のある攻撃になった

 

 

前日に湘南ベルマーレ@アビスパ福岡を観ていて、

同じようなシーンを観たばかりだった

【テレビ観戦】 2016年5月14日 J1 湘南ベルマーレ@アビスパ福岡

 

 

攻守が上手くハマっていないとできない攻撃だった

 

 

2点目は熊本のGKのミスなので、

諦めずに追った町田が素晴らしいの一言だろう

 

 

「町田は1点獲れればブレイクできるはず・・・」

と数年前から書いてきているので、

そのブレイクの時が来たのかもしれない

 

 

アタッキングサードの精度と力強さが欲しい気もするが、

ファーストチョイスがゴールに向かってきていて素晴らしい

 

 

周りに使える選手が多くいるので、

連携を深めながら、相手の脅威となる選手になって欲しい

 

 

熊本ボールのときは

前線でのポイントができなかったのが痛かった

 

 

千葉は前線からプレスして、高い位置で奪うというより

ブロックを作って、しっかり守るサッカーをしている

 

 

熊本からすると、ブロックの中でポイントを作って攻めたい

 

 

そこで躓いてしまった印象が強い

 

 

個の力で突破して、単発でチャンスができていたので、

そこでゴールになっていれば、違った試合運びになったと思う

 

 

ゴールが奪えずに攻撃を組み立てる時に、

ブロックの中にボールが入らなかった

 

 

熊本は後ろをCB2人とボランチ2人の4人で試合を作って、

SBを高い位置に上げる組み立てをしていた

 

 

千葉はトップとトップ下の2人で追うので、

4対2で数的優位で試合を作れる

 

 

そのためある程度のポゼッションはできていたけど、

前線との距離が遠く、ロングボールになってしまうシーンも多かった

 

 

またサイドに流しても2対2なので、数的優位を作れない

 

 

上手く攻撃を構築することができなかったので、

シーズン序盤の好調は、守備によるものかもしれない

 

 

個の力だけに頼らない攻撃を作ることが、

次の試合への課題かな?と感じた

 

 

これは準備期間が必要なので、特効薬はないと思う

 

 

難しい環境の中での作業になるが、

一段のチューンアップが欲しい

 

 

千葉からすると、狙い通りの守備ができていたと思う

 

 

単発でピンチがあったけど、90分戦っていたら仕方ないし、

それをGKを中心に上手く対処できていた

 

 

守備の重心がやや低いかな?とも思ったけど、

チームとして同じ絵を描けているので問題ない

 

 

シーズン途中からボランチをやっている長澤もフィットしてきた印象がある

 

 

この日は山本が帰ってきて、バランスをとってくれるので、

長澤はやりたいプレーをして、フォローしてもらっていた

 

 

いい関係だと思うし、

前述の通り攻撃で1列前で受けられるメリットもある

 

 

このまま深化させても面白いかもしれない

 

 

試合の感想は

90分ハードワークした選手が素晴らしかった

 

 

熊本がJリーグに帰ってくるということで、

報道陣が多く、ピッチ外が騒がしかった

 

 

スタジアムDJの方も、特別な空気感だったので、

スタジアム全体が温かくもざわついた雰囲気だった

 

 

熊本は、あれだけの災害があっての初試合なので、

ピッチに立っているだけでも大仕事になった

 

 

そのため熊本の選手はコンディションの問題があった

 

 

それでも選手は目の前のプレーに集中していて、

できる限りのプレーをしていた

 

 

コンディションでも戦術面でも、準備不足は仕方ないと感じている

 

 

それを補う、気持ちのこもったプレーをしていた

 

 

千葉の選手も、それを受けるのではなく、

自分たちからアクションを起こすことができていた

 

 

プレーの精度は、J2レベルだったけど、

観ていて爽快感のある90分だった

 

 

話題性もあってか?14,000人のお客さんが来ていて、

そのお客さんの喜ぶサッカーができていた

 

 

もちろん熊本のサポーターも多く来てくれたが、

千葉サポーターもいつもより多い印象だった

 

 

千葉のサッカーは楽しいよと伝えられたはずなので、

リピートでお客さんが増えるといいなと思う

 

 

早速、来週もフクアリなので、

千葉の集客力が試されていると思う

 

 

最後に、別記事に書きたいなとも思っていたことだけど、

試合前にエールの交換があった

 

 

千葉サポーターからは「熊本」コール

熊本サポーターからは「Thank you千葉」コール

 

 

千葉サポーターは、温かく準備していたのが感動したし、

おそらく即興で応えた熊本サポーターも素晴らしかった

 

 

エールの交換は、カテゴリーが上の試合では、

めったに観られない光景で、とても感動した

 

 

試合後も一緒にピッチを1周したらしいが、

通常通りに帰ってしまって、

それは観ていないのが、悔やまれる

 

 

報道された結果を追えていないが、

いいニュースを発信できたと感じている

 

 

熊本の次のゲームも柏なので行きたいと思ったけど、

千葉のフクアリがあるので、見送ることになる

 

 

こういう時に体が2つあればな・・・と思う

 

 

来週はピッチ内外で、千葉の真の力が試されていると思っているので、

フクアリに参戦する予定だ

 

 

 

yas-miki

 

サッカー観戦の参考に

【読書】 サッカースカウティングレポート ~超一流のゲーム分析~

 

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