川崎フロンターレが観たいという理由もあったけど、
600円でレプリカユニが貰えるということで、日産スタジアムへ
同じ考えのサッカーファミリーが多いと思って、
キックオフ2時間前に着いた
1人だけの席を見つけるのは、あまり難しいことではなく、
けっこういい席を確保できた
スタジアムを歩いて、キックオフを待った
暫定首位の川崎は味スタで観て以来になる
対する横浜は今年初の観戦になる
川崎はサッカーを変えないので、
横浜がどう対抗してくるか?に注目していた
たぶん横浜もいつも通りのサッカーをしたのかな?
しっかり守って、少ないチャンスに賭けるサッカーだったけど、
あまり効果がなく、完敗だった
Contents
基本のフォーメーションは
どちらも1-4-2-3-1でスタートした
数字合わせは好きではないけど、
フラットな1-4-4-2とも見える並びだった
あんまり意味を持たないけど、
赤を横浜、青を川崎として、両チームのフォーメーションを重ねる
簡単に数合わせをすると、どちらのチームも、
CBの所で2対1なので、+1
ボランチの所で2対1なので、+1
トップ下の所で1対2なので、-1
トップの所で1対2なので、-1
どちらのチームも、フラットな1-4-4-2で守るので、
ボードの上では、目の前の相手ははっきりするはずだった
川崎ボールのときは、
川崎が並びを変えて、前の人数をかけていた
右SHの小林がトップに張って、2トップを作る
空いた右サイドに右SBのエウシーニョが上がる
後ろはボランチがCBの間に下りて、4バックを作っていた
左サイドもSHの登里が中に入って、SBの車屋を上げる動きもあったが、
右サイドほどSBが高い位置をとっていなかった
赤を横浜、青を川崎として、かなり誇張して描く
横浜は4-4-2のブロックを作って守るが、
左SHの齋藤が、エウシーニョに引っ張られるので、下がってしまう
対して右SHの遠藤は通常の高さをキープしていた
簡単に数合わせをすると、横浜から見て、
川崎のSH小林の所で2対1なので、+1
ボランチの所で2対1なので、+1
右SHと川崎の左SBはマッチアップしていて、±0
前線が2対4なので、-2
川崎は後ろからボールを持ってサッカーしていて、
後ろはCBとボランチの4人で時間を作る
それに対する横浜の選手は、トップとトップ下の2人しかいない
横浜の4-4のブロックは、低い位置にあったので、
かなり広いスペースで2対4だった
ボランチはエドゥアルド・ネットが最終ラインに下りて、
大島は1列前で受けて、前を向く狙いを持っていた
後ろで上手くボールを回して、フリーの選手を作っていると、
その間にトップ下の中村と2トップがバイタルを探る
その選手を捕まえるのに、横浜は苦労していた
ボードの上では、ボランチが余って、バイタルをケアする
その通り2人余って、スペースを埋めようとしていたが、
川崎の選手がギャップで受ける
最終ラインの選手は、中盤のスペースまで上がれないので、
どうしてもフリーになってしまう
多いときは左の登里もバイタルに入ってくるので、
全員を捕まえられない
トップ下の中村に自由に動かれて、リズムを作られていた
横浜は2人しかいないスペースに、
川崎の選手が2人以上入るので、どうしても数的不利になる
川崎の選手にバイタルで前を向かれると、
正確で厳しいボールがゴール前に送られる
おそらくどこのチームも苦労しているであろうシーンが続いた
横浜は全体のブロックを後ろに設定しているので、
なかなか高い位置でボールを奪えないし、ゴール前に縛られてしまう
結果1点目は、ブロックを下げされられて、
バイタルを使われて、右サイドからクロスを入れられた
ゴールシーンだけ見れば、パスミスが原因だけど、
その前に右サイドを攻略されたのが大きかった
川崎は左SBの車屋まで上がって、突破したので、
ほぼMAXに人をかけていた
前半は横浜陣内でボールが動いていて、
川崎がボールを動かして、隙を狙い、
横浜が最後の所で頑張るシーンが続いた
なんとか防いだシーンや川崎のパスが合わなかったシーンがあったので、
なんとか前半が1失点で落ち着いた
完全に川崎が上回っていた印象だった
後半になると、横浜ボールの時間が長くなったこともあるけど、
川崎が前にかける人数を減らしたように観えた
エウシーニョを右SHに上げて、小林を左SHに移した
川崎ボールになっても、小林は中に入る回数が減り、
サイドから裏を狙う動きが多かった
横浜が4-4の8人で守るブロックに対して、
前半は5人入っていたが、後半は4人だった
全体の運動量が落ちたこともあるけど、
前でボールを動かせずに、ゴール前に入れなくなってきた
数少ない前に人数をかけたシーンでPKを獲り、
2点差にして、試合を決めてしまった
PK判定はなかなか厳しいとも思ったが、
足はかかってたので仕方ない
前半の出来に比べると、後半失速した感があるし、
ゴール前のタイミングが合わず、
ポゼッションほどチャンスを作り出せなかった
もっと2点目が早いと、楽な展開になったので、
流れがいい時間帯に点を獲りたかっただろう
そこは今後の課題で、解決できればチャンピオンになれる
横浜の守備は、個の能力は高く、堅い印象だった
戦術の面で川崎に分があって、ゴール前に縛られたが、
最後の踏ん張りは流石だった
全体のブロックを狭くして連動して守れれば、
もっと堅くなりそうに観えた
横浜ボールのときは
カウンターやセットプレーに頼り切りだった
流れの中では、左SHの齋藤のドリブルが唯一の策に観えた
カウンターでスペースが広いので、
ドリブルできるスペースがあった
齋藤は流石のクオリティーで脅威になっていたけど、
時間とともに複数で囲まれるようになり、チャンスの回数が減ってしまった
横浜の守備ブロックが低いので、
ボールを奪う位置が低く、ゴールが遠い
川崎は前に人をかけているので、
ボールをすぐに取り返す守備していた
その網にかかって、ボールロストが続いてしまい、
なかなか自分たちの時間を作れなかった
少し時間ができると、川崎の選手が自陣になるので、
少しずつポゼッションできる
するとトップ下の中村が下りてきて、ボールを動かす
そこでボールを奪われる回数は少ないので、
全体が前にかかるタイミングだった
トップ下が下がるので、前に3人しかいないし、
受け手が走っていないのでパスの出し先がなかった
ピッチの横幅を使うために、
選手間の距離を広げているのが特徴だった
たぶん個の力が高い選手が多いので、
意図的に1対1を作る狙いだったと思う
それにしてもパスを受ける側の動きがなかったので、
前にパスが出ずに苦労していた
後半になってマルティノスを入れて、
前でボールを収められるようになったので、
攻撃の時間が増えてきた
また中村が下がったスペースに、ボランチの中町が上がって、
前線の人数を増やした
しかし前にかける人数がまだ少なかったので、
多くのチャンスを作ることができなかった
もっと人をかけて、運動量を上げて守らないと、
ゴールのにおいがしてこないと思う
少ないチャンスで点が獲れていれば、
結果も変わっていたし、試合の流れを変えることができた
川崎は、前半の出来が良かったが、
後半はブロックを下げて、ゴール前を人海戦術で守っていた
川崎のウォーミングアップを観ていると、
パス回しで、フリーマンを2人入れた4対4をやっていた
かなり狭いグリッドでやっているのも特徴だけど、
守備側の4人は、同じタイミングでボールにチャレンジしていた
他のチームを見ていても、ここまでの連動はあまりなかったので、
独自の狙いを持っているのだと感じた
前半は、その狙い通り狭いフィールドを作って、
ボールにチャレンジして、上手くボールを奪っていた
これを90分続けられれば、相手を押し込み続けられるはずだ
後半は運動量が落ちたこともあり、
前線から連動してボールを追うことができなかった
今後暑い時期になった時に、
どう守れるか?は鍵になってくるはずだ
試合の感想は
前半の川崎が良すぎてビックリした
細かいパスを繋いで、フリーの選手を作り、
バイタルに人をかけて前を向き、最終ラインにチャレンジするのは、
観ていて楽しいサッカーだった
左SBの車屋が自重気味だったので、
全体のバランスを気にしていたのかな?と感じた
攻守に連動したサッカーが出来ていたので、
これが首位にいる要因のように観えた
1stシーズンも終わりになって、優勝争いが気になるが、
この日の前半のサッカーができれば、チャンスが大きくなる
暑い時期になれば、運動量が落ちるので、
ポゼッションを上げて、守備の時間を減らすしかない
それができるか?が年間を通した課題になると思う
好きなサッカーをしていて、期待したいチームなので、
今後も定期的にチェックしたい
対する横浜は、やりたいサッカーができていたのか?少し疑問だった
あまり戦術的な特徴が多くないので、
個の力頼りに観えた
中村が下がってボールを受けた時に、
受け手が走っていられるか?が課題に観えた
守備もブロックを作っているが、個の力頼りなので、
もっと連動して守れると、もっと良くなるはずだ
今後もどこかで日産に来たいと思う
yas-miki
サッカー観戦の参考に
【読書】 サッカースカウティングレポート ~超一流のゲーム分析~
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