
強い雨の予報だったので、行くのを止めようか?と思っていた
昼寝から起きたら、雨が止んでたので、
急いで味スタへ向かった
家を出るのが遅かったので、
いつもの席は確保できず・・・
ただこの日はお客さんが少なかったので、
すぐ隣の席で観戦した
東京はアウェーを追わないので、
前回のホームゲーム以来の観戦になる
今シーズンずっと点が獲れないのが課題なので、
そろそろ解を見つけたいと書き続けている
対する甲府は、今シーズン初観戦になる
(どっかでテレビで観た気もするが・・・)
クリスティアーノが抜けて、
どう点を獲るか?が注目点だったのかな?
リオ行きが決まった室屋が先発だったので、
初めてスタジアム観戦を楽しみにしていた
試合開始して早々にCKから東京が先制して、
その後も東京がボールを持つ時間が長かった
その後もチャンスがあったけど、
それをモノにできなかった
すると後半終了間際にバー直撃のシュートを食らって、
失点クラスのピンチを招いたけど、何とかしのいでウノゼロで3ポイントを積み上げた
東京を見ている立場からすると、
2点目が獲れれば、試合が決まったので、
チャンスをモノにできなかったのが試合を難しくした
基本のフォーメーションは
東京はフラットな1-4-4-2、甲府は1-3-4-2-1でスタートした
ただ東京ボールが続いたので、
甲府は1-5-4-1と考えた方が観やすい
赤を東京、青を甲府として、
両チームのフォーメーションを重ねる
簡単に数合わせをすると、東京から見て、
CBの所で2対1なので、+1
両チームのボランチが空いていると考えると、±0
トップの所で2対3なので、-1
甲府が1-5-4-1で守るので、
甲府から見た前線の数的不利をどうするのか?
甲府のボランチはどこでプレスをかけるのか?に注目していた
甲府ボールのときは
セットプレーしかチャンスがなかったと言えるくらいの出来だった
試合終盤にサイドから強引にクロスを入れて、
バーに当てたシーンくらいがチャンスらしいチャンスだった
甲府はボールを持てれば、後ろで時間を作ろうとしていた
シャドーの福田が中盤まで下りてくる
それに合わせて、WBを上げて前線に4人置くようにしていた
後ろは3バックを維持して、6人で試合を作っていた
それが100%機能していたようには見えなかった
まず個の力では東京の選手に分がある
それに加えて、甲府の前線の選手は、間隔が広い
そのため、前にボールを入れても、
簡単にロストするシーンが多かった
東京の森重、丸山の所はJリーグ屈指の能力なので、
それに対抗するにはトップへのフォローが大事だと観ている
甲府のボランチの前線への絡みが薄く、
フォローが少ないので、チャンスの芽をことごとく摘まれた
東京のボランチは、CBの所で優位なのが分かっているので、
前に出てプレスをかけられる
甲府の選手は、そのプレスを受けて、
逃げのポゼッションになりがちだった
後半になってオープンな展開が増えて、
東京のボランチが前からプレスをかける回数が減ったので、
ようやく後ろでボールを持てるようになった
それでも前線での力の差は変わらないので、
トップの所でボールが収まらない
前の人数を増やすかな?と予想していたけど、
より2トップの色を強くしたくらいで、効果的な変更はなかった
最後はパワープレーをしたが、効果なく無得点だった
後半は何となくボールを持てたけど、
大事な所は東京の選手に抑えられた印象が強い
ポゼッションほどチャンスが来なかった
クリスティアーノが抜けたことで、
どう攻めるか?を模索している最中だろうが、
あまりにも可能性を感じない攻撃だった
個の力が問題なので解決するのは難しいけど、
東京陣内で誰も仕掛けない
このままだと今後の試合もツラいかな?
東京からすると、上手く守れた90分だった
終盤になるにつれて、連動した守備ができずに、
ピンチは数回あったけど、バーにも助けられた
ボールの奪い所がはっきりできればいいと思うが、
90分サッカーをやってれば、
何回かゴール前まで運ばれるのは仕方ない
それを0で乗り切ったのはラッキーもあるけど大きい
後半に森重が下がってから、ドタバタした感じがあったので、
今後の試合で欠場になると、ちょっと問題を抱えるかもしれない
注目の室屋は、上手く守っているなと感じた
WBとのマッチアップが長く、
あまり深い位置までボールが来なかった面もあるが、
局面でも頑張っていて、しっかりしている印象だった
力のあるアタッカーと対峙して、どうなるか?
今後の試合を楽しみにしたい
東京ボールのときは
SBに入った室屋の位置が高く、少し光が見えてきた
これまでは2トップ+SHの4人の個の力に頼っていた面があるけど、
少しずつポゼッションをするようになってきた
これまでは左SBに小川を入れて、
彼に高い位置をとらせるようにしていた
この日は逆に右SBの室屋を上げていた
極端に描くと、1-3-4-3とも言えるかもしれない
(この数字には、あまり意味がないけど・・・)
赤を東京、青を甲府として、
もう一度、両チームのフォーメーションを重ねる
簡単に数合わせをすると、東京から見て、
最終ラインで3対1なので、+2
両チームのボランチが余って、±0
甲府のSHが余って、-2
前線が5対5に近い状況を作ることが、
東京の狙いだったのかな?と観ている
甲府からすると、前線が数的不利で、
東京のCBに自由にボールを持たれてしまう
東京のボランチは2人とも、時間を作るようにしていたので、
誰かしらフリーで前を向けるシーンを作った
東京のボランチにボールが入ると、
甲府のボランチは前に出て、プレスをかける
バイタルを埋めるというよりは、前に出ていた印象が強い
そこでボールを奪えたのは、数えるほどだったけど、
やりたい守備は分かった
対する東京は、一度サイドにボールを流してから、
バイタルにボール入れる狙いがあった
極端に東京の狙いを描いてみる
まずCBの所でフリーを作って、前を向くと、
甲府のSH(青の9番)がプレスをかける
東京は簡単にボランチに繋ぐと、
甲府はボランチ(青の6番)が出てくる
この時にバイタルが空いて、
SH(赤の9番)やトップが下りてくるけど、
直接のパスコースは切られているように観えた
そこで東京はSBにボールを流すと、
甲府はWBが寄せる
サイドにボールが流れるとバイタルへのコースが空いていて、
甲府のプレスが弱くなっている
東京の選手が、甲府のCBとボランチ、SHの間にポジショニングするので、
甲府は誰が付いていくのか?曖昧になる
そこで東京の選手が前を向くというのが、
大きな狙いだったと思う
甲府のCBを前に引き出して、裏への飛び出したり、
東京のCBから直接バイタルに入れたりと工夫があった
逆の左サイドはSBを高く上げる回数は少なかったけど、
SHの東は、ボランチの脇で、ボールを引き出す動きをしていた
大きな狙いは、
甲府のボランチが前に出たスペースを使うことだったはずだ
前半は狙い通りにチャレンジできていた
甲府の選手は、前半なので運動量が豊富で、
まだダッシュでポジションチェンジできていた
そのためあまりチャンスを作ることはできずに、
シュートまで行けなかった
ただ甲府の選手を走らせることには成功したと思う
5バックで守っているので、
最終ラインの横のスライドは少ないけど、
中盤は大きくスライドしないといけない
右SBの室屋も、左SBの徳永も、
サイドの大外を使う動きを見せたので、
甲府のSHもそれをケアしないといけない
スピードのある運動を繰り返したので、
スタミナを奪われたかな?と感じた
甲府から見ると、
今ひとつ守備がハマってない感じがしたと思う
チームとしてボールを奪う位置が決まってない印象が強く、
それぞれが目の前のボールを追っていた
ピッチ内アップも観ていたが、
グリッドを作って、フリーマン付きの6対6?をやっていた
その時も守備側が連動してボールを追ってない気がした
狭いエリアでのトラップの上手さが光っていたが、
守備から見ると、局面でしか行けずに、1対1になっていた
何となく頑張って守っていたけど、
前にボールが収まらずに、守備の時間が長くなると、
最終ラインの設定が低くなる
全体の重心が低く、
攻撃へつながらない位置でしかボールが奪えなかった
後半になってオープンな展開になると、
東京はトップの速さを使おうとしていた
2トップのバーンズ、ムリキともに速さにも特長があると思っている
ボールを奪って、
甲府のWBの裏(CBの横)にボールを入れる回数が多かった
SHのフォローも早く、チャンスの芽はたくさんあった
それをチャンスにできなかったのは、
フィーリングが合わなかっただけだと感じた
(それが一番重要なんだけど・・・)
同じスタイルを続けて、選手間のフィーリングが合ってくれば、
チャンスの回数も増えてくる
ポゼッションの色を強く出すというのは、
東京の方向性だと観ているので、続けるべきだと思う
SBの攻撃への関わりを増やすことができていたので、
次はボランチも絡めると面白くなる
この日は、米本と橋本の組み合わせなので、
前線でボールを引き出すよりは、後ろで作ることを狙っている
甲府のボランチが出てきたので、
サイドにボールを流すパスをすることが多かった
相手のボランチが出てこなかった時に、
効果的な縦パスにトライできるか?が大切になる
橋本は残念ながらリオに行けなかったので、
東京で攻撃面も磨いていって欲しい
注目していた室屋は、スピードのあるオーバーラップが印象的だった
積極的に高い位置をとっていたし、
最終ラインとの駆け引きをしていた
その結果、裏をとれることもあって、
攻撃の鍵になっていた
せっかく戦列に戻ってきた所で、リオ行きになるのは、
東京を観ている立場からすると、複雑だ
必ずしもスタメンが保証されてないが、
ターンオーバーをするはずなので、出番は来るはずだ
この日観たプレーより大きくなって味スタに帰ってきて欲しい
試合の感想は
東京が攻めあぐねている間に点を獲られる展開になりかけたので、
3ポイント獲れて安心した
監督が変わって1年目とは言っても、
シーズンの半分が過ぎてしまった
チームとしての形を観たいと書いてきたが、
少し光が見えてきたかな?と思っている
CBを中心とした守備はチームの強みだ
個の力が高い選手が揃っているので、
局面で負けることが少ない
後ろの選手に自信を持っているので、
ボランチが前に出やすいと思う
この日のダブルボランチはボールを奪える組み合わせなので、
高い位置で奪いたい狙いだったはずだ
ずっとやってきた守り方で、成熟してきた
攻撃は、相手の出方にもよるけど、ボールを回して、
人数をかける方向は間違っていない
オフサイドでゴールにはならなかったが、
少ないタッチで回すシーンもあった
これからは、少しずつフィーリングを合わせる作業が必要になる
「同じ選手を使え」とは思わないが、
チームとしての方向は続けていくべきだ
ポゼッションの中で、2トップが機能してくると、
裏を消すのか?前に出て潰すのか?
対戦相手が守り方で困るようになる
サブにも武器が多いので、複数得点できるようになるはずだ
守備は十分できているので、複数得点できれば、
かなり高い確率で3ポイントを重ねられる
ここ数シーズン観ていて、
今シーズンも最後まで期待できるサッカーを展開して欲しい
たぶんアウェーゲームは観ないので、
どんな進化をして、次の味スタに帰ってくるのか?楽しみにしたい
yas-miki
サッカー観戦の参考に
【読書】 サッカースカウティングレポート ~超一流のゲーム分析~
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