久しぶりに午前から動いていたので、
ちょっと昼寝のつもりがギリギリの時間に出発した
電車の乗り継ぎが上手くいって、キックオフ30分前に到着した
こういう時に、指定席のシーズンシートだと楽だなと痛感する
このカードは、@水戸をテレビ観戦していた
【テレビ観戦】 2016年4月29日 J2 ジェフ千葉@水戸ホーリーホック
千葉は@愛媛戦を観ていないので、北九州戦以来の2週間ぶり
水戸は初のスタジアム観戦になる
試合は、開始15分くらいはリスク回避のプレーが多く、
なかなか落ち着かない展開だった
その間に千葉にビッグチャンスが来たけど、
どれもモノにできず
その後は水戸ペースで試合が進んだ印象で、
前半の終わりに、スルーパス1本で先制した
後半になっても、水戸がやりたいサッカーをしていて、
千葉から見ると、苦しい展開だった
千葉にチャンスも来ていたが、後半になってもモノにできず
最後に前線の人数を増やして、ゴールを目指したけど、
水戸に逃げ切られて、0-1の敗戦だった
Contents
基本のフォーメーションは
どちらもフラットな1-4-4-2でスタートした
千葉はトップに町田がいるので、1-4-2-3-1とも言えるけど、
縦関係の2トップだと思えば、親戚関係のようなものだ
同じ並びなので、あまり意味を持たないけど、
赤を千葉、青を水戸として、両チームのフォーメーションを重ねる
簡単に数合わせをすると、どちらのチームから見ても、
ボランチが余って、±0
目の前の相手がはっきりする形だった
こうなると個の力が、試合に影響しやすくなるので、
それは千葉なのかな?と観ていた
結果、全体の運動量が多く、局面で競り勝つシーンの多かった水戸が、
試合を優位に進める形だった
千葉のサッカーは、ある程度分かっているので、
ボランチに入った長澤がどこでボールを触れるのか?に注目していた
逆に水戸は、前回の対戦で、前からプレスしていたので、
それを継続するのか?に注目していた
千葉ボールのときは
水戸のプレスをまともに受けてしまった
千葉戦でない水戸を観ていないので、確たることは言えないが、
水戸は前回の対戦と同じく、前からプレスをかけた
お互い目の前の相手がはっきするので、
プレスをかける相手もはっきりしてた
あとはその局面で負けないか?が鍵になる
ここ最近の千葉は、ポゼッションの色が強く、
後ろをCBとボランチ1人で作って、
長澤を1列上げた位置でボールと絡ませる
SHとトップに入った町田が、バイタルでボールを引き出す動きをする
この日もそのサッカーをやりかったはずだ
水戸が前からプレスしたので、後ろで試合を作る余裕がなかった
両CBにも2トップが厳しく行っていたし、
SBにボールが入っても、水戸のSHはすぐに寄せる
フラットな1-4-4-2のチームを観るときは、
ボランチの位置に注目している
水戸のボランチは、
バイタルへの意識半分、前への圧力半分といった感じだった
千葉のボランチにボールが入れば、すぐに寄せて、
ロングボールを蹴られたら、すぐにセカンドをケアする
千葉としては、ボールの収まり所がない感じだった
長澤に前でボールを触らせたい意図があったと思うが、
プレスに屈して、ボールを受ける回数が少なく、
自陣へ帰ってきてしまう
水戸が前から来たので、前線にややスペースがあった感じだった
前線でポイントができれば、
ボールを動かす時間的、空間的余裕はあった
前半開始してすぐは、それを活かしてチャンスを作った
右SHに入った井出の所で、時間を作って、
トップの町田、ボランチの長澤、SBの丹羽が絡む
いつもの試合より余裕があったので、
少ないタッチでボールを回せて、最終ラインへチャレンジできた
そこでチャンスが来ていたので、それを点にできれば、
かなり楽に試合を運べた
結果0点で試合を進めてしまった
試合が進むと、水戸のプレスを受けてのロングボールなので、
精度がイマイチで、前線で収まらない
エウトンの高さを目指したボールが多かったように感じたが、
エウトンが完封されてしまった
フィフティーのボールを残すこともできてなかったように感じた
ただ後ろからのロングボールは苦し紛れに蹴ったものだった
そのため全体のタイミングが合っていないので、
セカンドへの寄せが遅く、水戸に拾われる回数が多かった
SHにボールを流すと、中を切られて、
結局バックパスになってしまう
千葉がやりたいサッカーを破壊された印象だった
後半になれば、運動量が落ちてくるかな?と思っていたけど、
水戸の選手が頑張って、なかなか千葉のペースにならない
ボランチの長澤を上げられたら、単発的にチャンスが来たが、
それも点にできなかった
後半の半ばに交代カードを切って、挽回を図った
長澤を代えたので、後ろでボールを落ち着かせて、
前の選手にボールを渡したい意図のように観えた
少しサッカーを変えたこと、
水戸の運動量が少し落ちたことがあって、
千葉が押し込む時間もできてきた
それでも後ろで試合を作って、
縦パスというサッカーはできず仕舞いだった
最後は、フォーメーションを1-3-4-1-2に変更して、
前線の人数を増やした
その並びだったのは10分もなかったので、
あまり意味を持たないけど、
赤を千葉、青を水戸として、両チームのフォーメーションを重ねる
簡単に数合わせをすると、千葉から見て、
最終ラインで3対2なので、+1
水戸のSHが余って、-2
ボランチが余って、+2
トップ下の所で1対2なので、-1
かみ合わない部分を多くして、
水戸の守備を乱す狙いだったと思う
結果、水戸のSBが中を意識するので、
千葉のSHのボールが入った時に、対峙する水戸の選手はSHになった
SBが対峙するときより、攻撃側優位に観えたけど、
如何せん時間が無さ過ぎた
90分を通すと、チャンスはあったので、点にできれば3ポイントだったと思うが、
やりたいサッカーはさせてもらえなかった
前からプレスされた時に、
どこでボールを落ち着かせるか?
それともロングボールを主体にサッカーをするのか?
チームとしての考えを統一させないといけない
水戸ボールのときは
ロングボールとポゼッションを組み合わせた攻撃だったかな?
フォーメーションでは、目の前の相手がはっきりした形でスタートしたので、
水戸もプレスに屈して、ロングボールだった
ただ試合が進むと、
トップに入った船谷が中盤に下りてくる回数が増えた
対する千葉のCBは、最終ラインに残るので、
中盤で、水戸が数的優位になっていた
千葉の守備の考えとして、
4-4-2のブロックを作って待ち構える
そのためボランチは自分のゾーンを守ることを重視する
自分のゾーンに、船谷が入ってくるのでケアしないといけない
そうなると相手のボランチへのプレスは弱くなる
そのボランチの所で時間を作られることが多くなった印象が強い
ただ効果的な縦パスが入ったのは、得点シーンくらいで、
結果的には前線へのシンプルなボールが多かったかな?
千葉と違うのは、ある程度、狙ったロングボールだったし、
中盤で数的優位なので、セカンドを拾える回数が多いことだ
千葉からすると、90分を通してピンチは少なかったが、
その1回のチャンスで点にされてしまった
得点シーンは、水戸の選手を褒めないといけない
波状攻撃だったと記憶しているが、
千葉のラインが上がった所ですれ違った感じだった
精度の高いパスを入れた兵働が素晴らしかった
90分を通して、水戸の間合いで攻撃された印象だったけど、
組織が崩された回数は少ない
完全に守備が機能していたとも思わないが、
悪くない出来だったと思う
高い位置でボールを奪いに行く回数が少ないのは気になるけど、
千葉としてのスタイルなので、仕方ない
1点を獲られてしまったが、続けて行くべきだと思う
試合の感想は
開始直後のチャンスで点が獲れてれば、大きく変わっただろう
あまり『たられば』を言うのも良くないが、
守備はまずまずの出来だったので、
決定機の成否が試合を決めてしまった
ここ数試合続けてきたサッカーをやりたかったと思うが、
水戸の積極的なプレスに屈してしまった
井出、船山のSHの所で、サイド突破できればよかったが、
やや消極的なプレーが多かった
ピッチの所々で起こる1対1で、水戸が負けなかったことが、
試合を水戸ペースにしたように観えた
しっかりポゼッションするというサッカーは続けて行くべきだと思っているので、
プレスが来た時に、どうするのか?への解は欲しい
エウトンへのロングボールは、解としては少し弱い
前日のFC東京が見せたように、
相手のボランチを引き出して、サイドからバイタルに入れることが、
一つの狙いになるかと思う
J1のチームの焼き直しができるのか?という疑問はあるけど、
千葉の選手ならできると思っている
ネームバリューで計る戦力なら十分だと思うし、
それを100%使えているとも思わない
まだ20試合も残っているが、
自動昇格ラインは遥か遠くに行ってしまった
プレーオフが現実路線だと思うし、
そこへ滑り込むなら十分可能性はある
ただここ数試合、チームとしての流れが悪い
先制して落ち着いて試合を運べないことが要因かと思っている
来たチャンスをしっかり決めるという、ありきたりな回答しかないが、
どこかで点が獲れると、流れは変わると思う
大まかなサッカーの形はできているので、
選手間のフィーリングを合わせる必要がある
それにはブレずに継続するしかない
サポーターからのプレッシャーもあるかもしれないが、
一つ結果が出れば、それは力に変わるはずだ
次の試合での進化に期待したい
yas-miki
サッカー観戦の参考に
【読書】 サッカースカウティングレポート ~超一流のゲーム分析~
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