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長いウィンターブレイクを経て、

ようやく2017年シーズンが動き出した

 

 

 

色々と考えることがあったけど、

今シーズンもジェフ千葉を通してJ2を定点観測しようと思う

 

 

シーズンシートの更新をせず、

フクアリで手続きをしたので、

今シーズンのマイシートがどこか?分からない

 

 

一応、過去のマイシートに近い席を希望したけど、

どうなることやら…

 

 

第2節のモンテディオ山形戦も観ていたけど、

まとめる時間がなかった

 

 

今シーズンのJ2を見渡した時の注目点の一つは、

名古屋グランパスの動向だろう

 

 

オリジナル10だし、J1優勝も経験したクラブが、

J2で戦うことになった

 

 

メンバーの顔ぶれが大きく変わり、

監督も風間さんになり、未知数な部分が大きい

 

 

シーズン序盤にそれが観られるのは、

いいことなのか?悪いことなのか?

 

 

川崎フロンターレのサッカーが好きだったので、

熟成してから観たかったという思いもある

 

 

J2で一番ネームバリューのあるクラブが相手ということで、

お客さんが多く集まった

 

 

14,ooo人弱だったので、

すごく埋まったスタンドだった

 

 

yas-mikiのSバック指定席も、隣近所は埋まっていて、

ゆっくりとした、いつもの雰囲気ではなかった

 

 

シーズン序盤の期待感とも相まって、

とてもいい雰囲気だと感じた

 

 

まだDAZNに加入していないので、

千葉は、前節の山形戦からの2回目

名古屋は、初観戦になる

 

 

オフシーズンの動向も追っていなかったので、

メンバー発表に驚きながらの観戦だった

 

 

名古屋は、ボールを大事にするパスサッカーと予想していて、

千葉のハイプレスを、前節に観たので、

そこの攻防を楽しみにしていた

 

 

Contents

試合結果は

2-0というスコア以上に、千葉の圧勝だった

 

 

名古屋が後ろから試合を作ろうとしても、

千葉のプレスが効いていて、自由がない

 

 

簡単にボールロストする回数が多かった

 

 

千葉は、異常なくらい最終ラインを高く設定して、

前からプレスをかける

 

 

ボールを奪うと、

長短のパスを使って、緩急のある攻撃をしていた

 

 

千葉がペースを握っていたのは明白だったけど、

名古屋には一発の怖さがあって、決定機まで持って行った

 

 

名古屋が先制できていれば、

試合の流れが変わったかもしれないが、

点にできず、千葉のペースが続く

 

 

千葉としても早く先制できれば、

試合を決められるくらいの雰囲気だったけど、

最後のフィーリングが合わない

 

 

少し嫌な空気だったけど、

前半終了間際に、千葉がセットプレーで先制した

 

 

後半になって、名古屋が立て直そうと策を打っていたけど、

試合の大きな流れは、変わらずに千葉ペースだった

 

 

2点目で試合が決まる雰囲気だったけど、

それが生まれずに時間が流れた

 

 

名古屋にも決定機が数回来たので、ヒヤッとした

 

 

アディッショナルタイムに、

千葉がカウンターで2点目を獲って試合終了だった

 

 

試合後の名古屋ゴール裏は、ブーイングだったので、

千葉の完勝と言っていい

 

 

シーズンへの期待感が高まる90分だった

 

 

基本のフォーメーションは

千葉は1-3-3-2-2、名古屋は1-3-4-2-1でスタートした

 

 

数字の並びに差異があると思うけど、

やろうとしているサッカーには影響がないと思うので、

今回は、この数字を使いたい

 

 

赤を千葉、青を名古屋として、

両チームのフォーメーションを重ねる

 

 

 

名古屋のシャドーをどう観るか?が、少し難しいけど、

3トップに近いと考えるとシンプルになる

 

 

簡単に数合わせをすると、赤の千葉から見て、

ボランチが余って、+1

前線が2対3で、-1

 

 

お互いに3バックなので、

サイドが1対1でマッチアップしていて、

千葉の3バックと名古屋のトップが数的同数なのが、

試合のポイントだと思った

 

 

1対1のマッチアップが多いので、

選手の力の差が出やすい

 

 

そうすると名古屋に分があるかな?と予想したが、

全くの外れの試合になった

 

 

前半から完全に千葉ペースだったので、

名古屋はシステムを変えるかな?とも思ったが、

大きな変更はなく、90分同じような構図だった

 

 

名古屋ボールのときは

千葉のハイプレスが猛威をふるっていた

 

 

名古屋は後ろから試合を作って、

ピッチを支配したいと狙っていたと思う

 

 

後ろを3バックとダブルボランチで作って、

WBを上げて、前線の人数を増やしていた

 

 

WBに前線で活躍できる選手を入れたので、

その狙いは明確になっていた

 

 

対する千葉は、後ろをが5対5になることを許容していた

 

 

最終ラインの設定が異常と言えるくらい高い

 

 

名古屋陣でボールが動いていると、

最終ラインは、ハーフウェーラインに設定されていた

 

 

フォーメーションをシンプルに考えると、

千葉のボランチのアランダが、ピッチの中央で余っている

 

 

普通に考えれば、それを活かして、

最終ラインの所で6対5の数的優位を作る

 

 

その場合、前線(名古屋の最終ライン)は、

4対5で数的不利になる

 

 

千葉がハイプレスを仕掛けるので、

名古屋の選手を相手に、数的不利は少しキツいと思っていた

 

 

それを払拭するくらい戦っていたのは素晴らしかった

 

 

何よりボールを奪えると感じたら、

ボランチのアランダを上げて、前も後ろも5対5にしていた

 

 

シンプルに考えると、前線は2対3なのだけど、

インサイドハーフの町田と熊谷が1列上がって3対3にする

 

 

数では名古屋のボランチが空くことになるが、

アランダを上げて、そこもカバーして5対5にしていた

 

 

千葉の狙いは、ハイプレスでボールホルダーをヘッドダウンさせて、

プレスをかける選手とアランダで2対1を作ることに観えた

 

 

アランダは、ピッチの中央で余っているので、

全体の局面に顔を出せる

 

 

ボールを奪うことに特長があるので、

そこでボールを奪える自信があるはずだ

 

 

ハイプレスが機能していて、

狙ったところでボールを奪えた

 

 

名古屋は、ハイプレスをかいくぐれば、

前線は5対5だし、千葉の最終ラインは高い

 

 

裏の大きなスペースで勝負できれば、

決定機の可能性が高くなる

 

 

実際に決定機が2、3回あったので、

それを決められれば、少しは流れを引き戻せた

 

 

千葉は裏を狙われるとキツいことを許容している

 

 

山形、名古屋と1-3-4-2-1なので、

後ろが5対5で数的同数になる

 

 

後ろのスペースが広くて、数的同数だと、

シャットアウトすることは、ほぼ不可能になる

 

 

その対策としてGKを上げて、

裏へのボールをケアしようとしている

 

 

GKの佐藤は、上手くやっているけど、

ペナを出てのプレーは、やっぱり怖い

 

 

それにビビッて、相手の攻撃を待ち構えていたのが、

ここ数年の千葉だった

 

 

それだけにリスクを許容して、

アグレッシブに守ることは、とても新鮮だった

 

 

後ろが数的同数に近くなることは、

このシステムでは当たり前なので、

1対1で負けない、セカンドをしっかり回収する

 

 

基本的なことが、より一層大事になると思う

 

 

山形戦も名古屋戦も、

後ろの選手がしっかり戦っていて、

アランダを始めとした、中盤の帰りが早くて、

システムが機能している

 

 

ただ2試合を観て思ったのは、

ファールの印象が悪く見えてしまう

 

 

裏に大きなスペースがあって、1対1をしていると、

すれ違いが起きるとピンチになる予感が強く出てしまう

 

 

そこで相手を倒してしまうと、

ピンチの芽をつぶした印象が強くなってしまう

 

 

実際にこの日も3バックは、

全員イエローカードをもらっている

 

 

全員イエローは、たまたまだけど、

退場や累積の心配をしないといけないかな?

 

 

心配な点を差し引いても、

千葉の守備は、名古屋を圧倒していた

 

 

名古屋を観ていて、考えられているなと思ったのは、

自分たちのゴールキックで、CBとWBを入れ替えていた

 

 

基本は、後ろの5人がショートパスを受けようとしていたが、

千葉も5人を上げて、マークしていた

 

 

するとロングキックになるが、

ポジションを入れ替えて、

ボールを競るのは長身のCB、

セカンドを狙うのは機動力のあるWBとしていた

 

 

細かいけど、よく考えられていた

 

 

千葉ボールのときは

ボールの動かし方が秀逸だった

 

 

ハイプレスによって、高い位置で奪えれば、

ショートカウンターを狙っていた

 

 

それがダメなら、後ろから作り直していた

 

 

名古屋は前から積極的にプレスして来なかった

 

 

千葉は後ろを3バックとボランチで作ろうとしていた

 

 

それに対する名古屋の選手は、

1トップ+2シャドーの3人だった

 

 

人数的には、十分足りているように感じたが、

フィールドが広いし、千葉はGKを含めて5対3で考えていた

 

 

危なくなったら、アランダとGKがヘルプして、

前を向いてボールを持つ選手を作ろうとしていた

 

 

名古屋は激しく追うことをしなかったので、

余裕でボールを回して、アランダが前を向く機会を増やした

 

 

するとインサイドハーフの町田と熊谷は、サイドに開く

 

 

名古屋のボランチは、

付いていくか?バイタルを埋めるか?微妙な判断を迫られる

 

 

さらにバイタルにトップが下がってくる

 

 

簡単に考えると、名古屋のダブルボランチが守るエリアに、

千葉の選手は3人いて、ボールホルダーはフリーという状況になる

 

 

 

この状況で数合わせをすると、赤の千葉から見て、

ボランチ(ボールホルダー)が余って、+1

中盤で3対2なので、+1

トップの所で1対3なので、-2

 

 

中盤で完全に数的優位を作れていて、

バイタルで前を向く選手を作っていた

 

 

ここまで来ると、名古屋は後ろに引いて守るしかない

 

 

ペナルティーエリアに人が多くなって、

ゴールを守っていた

 

 

数年前に流行った『偽9番』を思い出させる構造だった

 

 

千葉からすると、最後の工夫やフィーリングが必要だった

 

 

チャンスはあったので、悪くないと思うけど、

決めきれる強さが欲しい

 

 

WBのサリナスが斜めに入る動きは、

パスが合えば、ゴールになる面白さがある

 

 

トップに当てて、細かいパスを狙うのも楽しく映る

 

 

ミドルを狙おうとすると、ゴールの匂いがしてくる

 

 

たくさんの引き出しを持っているように観えたので、

精度やフィーリングを上げれば、無得点はないような気がする

 

 

スタメンを外れた選手を含めてタレントは豊富なので、

熟成が楽しみな攻撃だった

 

 

名古屋は、後ろに引き下がってしまった前半を受けて、

ワシントンをボランチに入れて、前への推進力を出した

 

 

投入後は効果があったように感じたが、

全体が呼応しなかったので、限定的に終わってしまった

 

 

千葉と同じようなハイプレスだったら、

試合はかなり変わったように思う

 

 

それはできなかったのか?しなかったのか?

 

 

昨年までの川崎を観ていると、後者のような気がする

 

 

試合の感想は

J2では超がつくほどの強敵に完勝したのは嬉しい誤算だった

 

 

狙っていたサッカーが体現できていたし、

名古屋に何もさせなかったと言っていい

 

 

早く点が獲れていれば…という贅沢な要求はあるけど、

100点満点に近いサッカーだった

 

 

春先に調子がいいのは、よくあることだったけど、

ここまで期待感が高いサッカーは、初めてかもしれない

 

 

運動量が求められるサッカーだし、

一発の怖さがあるサッカーでもあるので、

いつも満足な結果にならないだろう

 

 

それでも継続すれば、

3ポイントに近い位置にいられるはずだ

 

 

町田ゼルビア戦を観ていないので、

3バックとの対戦しか観ていない

 

 

4バックを相手に、どうハイプレスをかけるのか?

中盤で、どう数的優位を作るのか?

サッカーファンとして楽しみなポイントは多い

 

 

どの席か?決まっていないけど、

シーズンシートを買ったので、今後も定点観測をしていきたい

 

 

名古屋は、攻守に心配な内容だった

 

 

どこか逃げ腰だったし、力強さがなかったので、

ほとんどの局面で負けていた

 

 

風間さんのサッカーは、浸透するのに時間がかかるはずなので、

春先の評価は当てにならない

 

 

ただ春先につまずくと、自動昇格は遠のいてしまうし、

対戦相手に、「名古屋でもやれる」という意識を植え付けてしまう

 

 

早く解決策を見つけないと、シーズンが難しくなってしまう

 

 

次の機会があるのか?分からないけど、

できれば観に行くようにしたい

 

 

 

yas-miki

 

フクダ電子アリーナ観戦のレポート

フクダ電子アリーナの歩き方 今日のジェフィさん 【観戦したら更新】

 

サッカー観戦の参考に

【読書】 サッカースカウティングレポート ~超一流のゲーム分析~

 

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