世間の目は、東アジアカップに向いてるだろうけど、
J2は通常営業なので、いつも通りフクアリへ向かった
ここ1ヶ月ほど流れが悪い千葉を見ている
何か変えないとプレーオフすら危ないよ
とみんなが思い始めている
最初にサッカーとは関係のない話をすると、
今日の客入りは寂しかった
猛暑日とは言っても、「夏休み」、「土曜ナイター」を考えれば、
8,000人台は寂しいと言っていい
結果が出てないから客足が遠のいているのか?
それともジェフ自体に興味がなくなっているのか?
クラブとしても興行面で手を打たないと、
観客動員もJ2レベルで安定してしまう気がする
シーズン終盤で昇格争いをするようになれば解決するのか?
yas-mikiが感銘を受けた本から引用したい
”スタジアム観戦に付加価値をつける”ことだ。メインディッシュは試合であることは間違いない。ただ料理と試合が大きく違うのは、メインディッシュが”すごく美味しくなるときもあれば、もう二度と食べたくないと思うこともある”ということだ。
千葉の強みとして、
クラブ、選手、サポーターが「アットホームな」雰囲気を作っていること
だと思っている
アウェーのグッズを身につけて、
ホームゴール裏にある屋台村に行けるクラブも珍しいのではないか?
アウェーは完全隔離というクラブもある中で、
このスタジアムの雰囲気は、千葉が誇っていいと感じている
ただそれだけではダメな時に来ているのも事実だと思う
先程の例を借りれば、
「メインディッシュが美味しくない」時に来ているのだから
何もしていないとは思わないが、
もう一度J1で戦おうとするなら、一段の努力が必要だと感じた
試合に話を移すと、3ポイントという最低限の目標は達成したのは嬉しい
ただ現実路線に走り過ぎていて寂しい思いもした
千葉は、J2では巨大戦力という立ち位置だ
ここ数年は「引いた相手をどう崩すか?」というテーマで戦ってきた
その路線は今年も継続していたと思うが、
この試合は、「自分たちが引いて、どう守るか?」に腐心していた
プレーオフが危うくなったという現実を見て、
勝ち点を失うリスクを減らす手に出たように見えた
千葉も、徳島も、1-4-4-2でスタートした
同じフォーメーションなので、あまり意味がないが、
青を千葉、赤を徳島として重ねる
基本的に目の前にいる選手がはっきりしてるので分かりやすい
こういう時は個の力が強い方が、有利なケースが多い
戦力的に言えば、千葉のはずだが、
千葉は前に出なかった
前の2人はボールを収められるので、
そこに長いボールを入れて、時間ができてから、
全体が前を向くという印象だった
ロングボールが多くなるのは、これまでもよくあったのだが、
それは相手に強いられ、攻め手がなくなって・・・というパターンだった
この日はそうではなく、自分たちからそれを選択したように観えた
結果的に1点獲れて、3ポイントだったが、
その他にチャンスが作れていない
J2では能力の高い前線4人が90分絡めば、
どこかでチャンスが来るでしょうというスタンスだった
現実、チャンスが来て、それをモノにしたから良かったのだが、
そうでなかったらと思うと恐ろしい
良くなった点を探ると、
ボランチが前線と絡むようになったことだろう
前で時間ができると、相手も引くので、千葉の時間になる
その時に、ボランチ(特に佐藤勇人)が前に上がって、
ボールを呼び込むシーンが見られた
ボールが出なかったので、無駄走りになってしまったが、
彼らの走りを使っていけるとバリエーションが増えると思う
前節の熊本戦で、初めてCB富澤を見た時に、
パスの出し手を増やそうとしていると感じた
それは継続されていて、彼がパスを出すので、
ボランチが上がれるようになったと思う
1-4-2-3-1だろうが、1-4-4-2だろうが、
前の4人が孤立していた感があったが、
5人目が出てきたことで選択肢が増えた
ただSBの上りが遅くなったので、プラスマイナス0になっている
そこに「現実路線」を感じた
攻撃のバリエーションを増やすという観点で見れば、
SBも高い位置をとって、攻撃の人数を増やすべきだ
それをしないのは、カウンターのリスクを減らしたいという目的だろう
それが悪いとは言わないが、もったいないなと思う
「現実路線」は守備でも見られた
元々、11人で守るという思想でやってきたが、
この日は、今まで以上に守備意識が高かった
前がコースを限定して、後ろでボールを奪う
という狙いがはっきりしていた
それが故にライン設定が低く観えた
全体が引いて、徳島が攻めるスペースを消していた
徳島は、CB+ボランチの4人でゲームを作っていたが、
千葉は2トップしかいないので、自由にパス出しさせていた
そのパス出しを待ち構えていて、ある程度成功していた
徳島の攻撃パターンを把握していないので、確たることは言えないが、
千葉はライン設定を下げて、裏をケアしてボールを持たせたと思う
前節は裏をやられたので、その対策を打った感じだった
徳島も裏を狙わず、前線の4人でバイタルを狙っていた
なので千葉の最終ラインは、前で勝負できたので楽できたかな?
バイタルでフリーの選手を作られていたシーンも多かったが、
そこにボールが出なかったのは救いだった
千葉のボランチが付ききれていなかった
(相手の方が人数が多いので仕方ないが・・・)
これまでの戦い方とは変えてきた印象だった
まだチューンアップ中なので仕方ないが、
連動したプレスができていなかった
ボランチの佐藤勇人は、時を見て前で奪おうとプレスをかけていたが、
その動きに周りが呼応しなかった
個人的には全体を押し上げて、前からプレスして、
高い位置で奪ってショートカウンターという王道で勝負するべきだと思う
(それが王道だと思っているのは、自分だけかもしれないが・・・)
酷暑のゲームなので難しいとは思うが、
湘南にできて、千葉にできないことはないだろう
湘南のやり方が正解とは思わないが、
「走る」ことをスローガンに掲げてたはずなので、
目標にしていいと感じている
前から行かないので必然的にボールを奪う位置が低くなる
その結果として相手のゴールが遠く、
ロングボールになったのかな?とも思う
悪い言い方をするとJ2クオリティだと思う
今後もこの路線を継続するのか?注目したい
来週は、さっそくC大阪戦なので試されてる感がある
この現実路線への転換は、仕方ないという気持ちもあるが、
寂しい思いもある
今年の目標は、「J1昇格」
それを疑う人は誰もいないし、yas-mikiも昇格して欲しいと思う
磐田との9ポイントを逆転するための転換として納得できる
ただその先であるJ1をどう戦うか?という疑問が浮かんだ
「昇格してないくせに早過ぎる」という批判を覚悟で書くと、
今のスタイルでは、J1を戦えないと思う
J2の戦力でできる最高のパフォーマンスをするという印象があった
昇格組の松本も山形も降格レースに巻き込まれている
湘南は「走る」というスタイルをここ数年追求して戦ったと見ている
その結果として、中位に踏みとどまっていると思っている
11年の柏、14年のG大阪など、
J1昇格した年に結果を残すチームは、ほぼ毎年現れている
今はJ2にいるがC大阪も、そんなチームの仲間だと思う
彼らはJ2で「J1クオリティ」のサッカーを磨いていた結果として、
J1での活躍があると考えている
今の千葉がそれをしているのか?という質問に対しては、
「Yes」と言えないのではないか?
重ねて書くが、千葉には昇格して欲しいと願っている
そうでなかったら何年もシーズンシートを買わないし、
往復5時間かけてフクアリに行かない
ガンバファンが東京に住んでる以上、千葉に重心を置いて観戦している
今では千葉の方が詳しいくらいかもしれない
だからこそ心配なのだ
考えたくないが、
J2クオリティのサッカーをして昇格できなかったら・・・
すでにJ2に定住し始めているのに、それが永住になる恐れもある
試合の感想の前に、動員という観点でJ2レベルという話をしたが、
サッカーもJ2レベルになれば、目も当てられない
時々の観戦になっているが、東京Vが苦労しているのを見ると、
今が頑張り時だと感じている
その東京Vが調子がいいのは羨ましい思いだ
熊本戦の感想で、一週間の準備が楽しみと書いたが、
確かに準備した結果が出た
今後もこのスタイルなのか?分からないが、
次のC大阪戦は試されてる
yas-miki
前回観戦の感想は、こちら