シーズンシートを持っているFC東京がガンバを迎えるので、
ガンバファンとしては行かない理由はない
ということで味スタに向かった
気合を入れて開門前に着いたので、
いつもの席を確保できた
上位同士の試合なのでクオリティの高い試合を期待していた
試合1時間前くらいから大雨が降ったので、ボールが回るか?心配だったが、
選手の技術の高さもあって問題ないように観えた
もう一つはピッチが重くなるので、スタミナ面の心配もあった
やはり間延びする時間があったが、楽しく観戦できた
東京は2節前の仙台戦以来なので約半月ぶり
ガンバの現地観戦は覚えていないくらいなので、
たぶん5月の横浜FM戦以来
両チームともそれなりに知っているので、
すんなりと試合に入ることができた
ガンバはいつものフラットな1-4-4-2でスタートしたが、
宇佐美をSH、倉田をトップで使ってきた
対する東京は継続してやっているダイヤモンドの1-4-4-2でスタートした
赤を東京、青をガンバとして、フォーメーションを重ねる
簡単に数合わせをすると、ガンバから見て、
両サイドのSBが空くので、+2
ボランチの所が2対1で、+1
東京のSH、ボランチが空くので、-3
といった感じになる
大まかに試合を見ると、
ガンバがボールを持って東京のディフェンスを剥がそうとして、
東京がボールを奪ってカウンターという流れだった
結果的に東京のカウンターがハマって2ゴールだった
初めてバーンズを観たが、スピードとテクニックがあって、
縦に早い東京のサッカーに合っているように感じた
彼の加入があって、武藤が抜けた後も、
早く縦に入れて、前3人でゴールに向かうというサッカーを継続できている
ただガンバに追いつかれて直後に三田を入れて、
フラットな1-4-4-2に修正した
それによってガンバのポゼッションの良さを消したので、
どちらのサッカーも併用していくのかな?
ダイヤモンドの1-4-4-2だと
最終ラインの前にいる中盤の選手は3人になる
3人がスライドしながら、ボールを追うことになるが、
ピッチの横幅を3人で完璧にカバーするのは無理がある
東京の監督も務めた城福さんの本から引用すると
4バックの根底には、68メートルあるピッチの横幅は、最低4人いればなんとかカバーできるのではないか、という考えがあります。
これは最終ラインについての記述になるが、
中盤でも同じ考えが適用できるとyas-mikiは考えている
その場合どうしてもガンバのSBの所で時間ができる
それはフィッカデンティさんが就任してから感じていることで、
ダイヤモンドの1-4-4-2の弱みだろう
特にガンバはボランチに技術の高い選手がいるので、
引きつけてSBに展開されると、東京のSHは走らされる
データは見ていないが、米本と羽生は相当走っていた
スライドするとは言ったものの
東京の中盤3人が横に引っ張られたシーンが多く映った
特にこの日のガンバは宇佐美、阿部のSHが
いつもよりバイタルを意識していたと思う
それに加えてトップの倉田が、中盤に下りてくるので、
東京のボランチ高橋の周りにはガンバの選手がたくさんいる形になった
その分東京は最終ラインに人を残しているが、
倉田がポストに当てたシュートを含めて危ういシーンがあっただけに
(それはフォーメーションを修正した後だが・・・)
完全に東京の守りが機能していた感じもしなかった
途中のフォーメーション変更は、そこを気にして中盤を4人にしたと観ている
東京は前に3人残していて、
トップ下の河野のポジショニングが肝になっている
相手が4バックであれば、2トップには2CBが対応するので、
トップ下の河野はボランチがケアしなければいけない
ただ多くのチームは中盤はゾーンで守るので、
ボランチの後ろから顔を出す河野を見にくい
そこでフリーを作って攻撃している
トップの前田もボールを収められるので、
攻撃の時間を作ることに於いては高いレベルだと思っている
この日は東京のストロングである太田の左足がないので、
その色合いが濃く出ていたと思う
それがゴールという結果にはならなかったが、
ガンバからすると厄介な選手だったのではないか?
この日のMOMはバーンズに譲ったが、
米本の出来は素晴らしかった
前述のようにSHの時は、運動量が求められ、相当走っていたし、
ボランチに移ってからからは、細かいポジショニングでバイタルを埋めていた
ボールを奪う力は元々素晴らしいものがあるし、
攻撃に絡むシーンが増えてきた
効果的な縦パスも出せるようになってきたし、
なぜ代表で使われなかったか?不思議なくらいだった
やはりハイライトは2点目の攻め上がりだろう
途中で背走していた宇佐美が諦めるほどの推進力があったし、
ボールが隠れるような所に置いたコース取りも素晴らしかった
早くから期待されながらケガに泣いてきたが、
ここにきてかなり充実したプレー内容だと思っている
シーズンシートオーナーとしては、是非とも代表で!!という思いだ
ガンバに目を移すと、宇佐美のSH起用が注目点だった
東京が右SBに松田を起用することを狙っていたのかな?と推測している
前述のように中央に入ってバイタルを意識していたのはあるが、
基本的にマッチアップするのは松田になる
先発経験の少ない松田との能力差を狙おうとしたように考えている
ガンバでSHに起用されると守備のタスクが増える
しかしこの日の東京のメンバーではSBが高い位置をとらないので、
そこまで守備に奔走しなくてもいいという考えもあったと思う
SH起用で運動量は求められていて、
試合終盤はスタミナ切れの感があった
今後の試合でどのポジションで使うのか?注目だ
しかしボールを持てば、何かが起きる期待をさせてくれる
遠目からのシュートが多かったが、枠に飛んでいたし、
ドリブルを始めれば、数人を剥がせそうだった
ゴールシーンのパスも何度も見ていた形で、
かなり精度が高いボールだった
得点王レースを引っ張っているし、Jリーグでは一つ違うレベルかな?
贔屓目ながらそう感じたプレー内容だった
チームとしては、東京にボールを持たされた感があるが、
前回の観戦の時よりガンバのポゼッションが戻ってきた感じがする
パスのズレ、トラップのミスが少なくなり、上手く回っていた
もう少し裏を狙うパスが増えると、恐い攻撃が戻ってくると思う
観戦前日が千葉でJ2レベルの試合だったので、
やっぱりJ1のトップレベルは違うなと感じた
日程が厳しくなるが、クオリティの高い試合での勝利を期待してしまう
交代で入る選手がどれだけ活躍できるか?にかかってくると感じた
この日は、大森、赤嶺、リンスが入ったが、
今ひとつインパクトに欠けた
この辺りが活躍できるようになると、かなり楽な試合にできるので、
一段の頑張りを期待したい
ここ数年東京を見てきて愛着も出てきて、
応援しているガンバとの試合でかなり楽しめた
東京は年間1位も視野に入れているので期待しているし、
ガンバにはACLを頑張って欲しい
(もちろんリーグも諦めていないが・・・)
yas-miki
味スタの雰囲気を紹介する記事は、こちら