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せっかくの神奈川ダービーなので、平塚まで足を伸ばした

 

試合の前日に平塚行きを決めたので、バックスタンドは完売で、

メインスタンドの指定席を買うことになった

 

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湘南サポーターはもちろん、川崎のサポーターも集結して、

スタジアムの客入りは素晴らしかった

 

 

積極的なプレスを売りにする湘南

ディテールにこだわるパスサッカーの川崎

 

 

この戦いはどんな試合になるか?期待感が大きい

 

 

今年は等々力での試合も観戦していて、

かなり面白い試合だった

 

 

2015年6月7日 J1 湘南ベルマーレ@川崎フロンターレ

 

 

夏の試合、海に近い平塚での試合なので、

湘南のプレスがどこまで持つか?がキーになると思っていた

 

 

湘南はトレードマークとも言える1-3-4-2-1でスタートし、

川崎はフラットは1-4-4-2でスタートした

 

 

赤を湘南、青を川崎として、フォーメーションを重ねる

 

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簡単な数合わせをすると、川崎から見て、

最終ラインが4対3で、+1

ボランチが浮いて、+2

相手のボランチが浮いて、-2

前線が2対3で、-1

 

 

川崎の最終ラインの所は、数的優位だが、

湘南がどのくらいの強度のプレスをかけるか?を楽しみにしていた

 

 

試合としては、

湘南の凡ミスから、開始20秒で川崎が先制し、

今度は川崎の凡ミスから、前半の半ばに追いつく、

一進一退の攻防が続いた後半に湘南のカウンターが決まり、

危ないシーンもありながら逃げ切った試合だった

 

 

湘南のGK秋元のビッグセーブがなかったら

負けていた試合かもしれない

 

 

ベルマーレでもプレーした小島さんの言葉を借りれば、

大切なことは、練習から最後まで悪あがきをすることだ。(中略)その1本に対してどれだけ執念を燃やせるか。

とシュートに食らいつくメンタルを重要視している

 

DFを含めて最後まで諦めない姿勢が結果になったと思う

 

 

試合を大局的に見れば、

ポゼッションの川崎、カウンターの湘南という図式だった

 

 

川崎は前の4人がバイタルに出入りしながら、裏と足元を狙い、

中村、大島が正確なパスを供給するという考えだった

 

 

湘南のボランチはバイタルを閉めるために、最終ラインの前に立ったり、

川崎のボランチに猛プレスをかけたりと

様々な手を使って守備をしていた

 

 

川崎はCB+ダブルボランチでゲームを作り、

湘南は前の3人で追いかける時間が長かった

 

 

4対3で、技術の高い選手を追うので、

湘南のプレスがハマっていたとは言えない

 

 

特にボランチがサイドに流れて、受けると

湘南のシャドーが追いつかないのでフリーになるシーンが多かった

 

 

川崎の選手はバックパスを有効に使いながら、

前を向いて、縦パスを供給しようとしていた

 

 

供給先のスペース(主にバイタル)には、

湘南の選手がたくさんいるにも関わらず、

どんどん入れていく姿勢は、観ていて面白かった

 

 

誇張した言い方をすると、

ボール1個分でもコースが空いてたら入れるという感じだった

 

 

湘南は体を張って、最後はやらせなかったので、

ボール支配率ほどのチャンスは来なかったかな?

 

 

前半を観た印象は、

湘南が猛プレスをかけようとしても、

川崎のショートパスでいなされていた

 

 

後半から川崎は1-3-4-2-1にシステムを変えてきた

 

 

前半同様に、赤を湘南、青を川崎として、フォーメーションを重ねる

 

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同じフォーメーションなので、全ての選手のマークがはっきりする

 

 

この場合、10ヶ所で1対1があるとも言えるので、

個人能力の高い方が有利になる

 

 

この試合で言えば、川崎有利と言える

 

 

なぜ後半から戦い方を変えたのか?は不思議だった

 

 

前半は悪くなかったし、継続してやれば

湘南の選手が終盤にへばってしまうことが予想できた

 

 

自分たちのサッカーを捨ててまで、

ミラーゲームをする意味は分からなかった

 

 

湘南からすると、目の前の選手がはっきりするので、

体を張って、1対1で負けないようにするというプランができた

 

 

そのため前半ほど川崎のパスが回らなくなった印象だ

 

 

プレッシャーを感じながらの縦パスなので、

引っかけられてカウンターを食らう回数が増えた

 

 

湘南のカウンターのスゴい所は、

行けると思った選手が雪崩のようにスプリントすることだ

 

 

ポジションは関係なく、縦に疾走する姿は感動すら覚える

 

 

技術的なクオリティは高くないが、

カウンターでスペースは広いので、走力でなんとかなってしまう

 

 

決勝ゴールもそんな流れからだった

 

 

アシストした古林は、相当後ろからスプリントしていた

 

 

かなり縦に早いカウンターだったが、ゴール前の人数も多かったし、

誰に合わせてもゴールになっただろう

 

 

リードを奪ってから、川崎はより前がかりになった

 

 

中村を高い位置に置いて、

観方によっては1-3-1-5-1のようになっていた

 

 

湘南も運動量が落ちたのと引いて守りに入ったので、

川崎が後ろでフリーの選手を作って、バイタルに入れるという

前半と同じ図式になった

 

 

湘南のボランチの永木、菊地の周りには川崎の選手でいっぱいだった

 

 

前のプレスも効いていないので、コースを限定できずに、

バイタルで前を向かれることが多くなり、危ないシーンが増えた

 

 

前述のように最後の頑張りで得点を許さなかったのは、

川崎の前線のクオリティと運のおかげだろう

 

 

夏の暑い中での試合だったが、

お互いのやりたいサッカーをしたのかな?

 

 

観ている側は、かなり面白い試合だった

 

 

川崎のパスサッカーのディテールは細かく華麗に映るし、

湘南のハードワークは痛快だった

 

 

サポーターもお互いをリスペクトした雰囲気を作っていたし、

Jリーグの底力を見せてくれたように感じた

 

 

観戦計画を立てていると、湘南に来るのは最初で最後かもしれないが、

予定を変更してでも来たいなと思えるサッカーだった

 

 

 

yas-miki

 

 

前回の対戦の感想は、こちら

2015年6月7日 J1 湘南ベルマーレ@川崎フロンターレ
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