首都圏のスタジアムを一回りしたいなと思ったので、
今年はまだ行けてない日立台に向かった
小さいスタジアムでバックスタンドの高さがない中で、
引いたのがかなり低い席だった
NACK5に負けず劣らずな臨場感&全体の観にくさだった
しかも小雨が降っていたので、
普段通っている味スタとフクアリの充実ぶりを実感した
自分が柏に行くと、毎回雨が降っている気がする
柏は今年初観戦、
甲府は4月にFC東京戦を味スタで観て以来2回目になる
ただ監督もメンバーも変わっているし、
どんなサッカーをしていたか?記憶があまりない
柏は2ndステージの調子が良く、サポーターの士気も高かった
柏は1-4-3-3でスタートして、
甲府は1-3-4-2-1でスタートした
赤を柏、青を甲府として、フォーメーションを重ねる
簡単な数合わせをすると、柏から見て、
CBの所が2対1なので、+1
ボランチが空いているので、+1
トップの所が1対3なので、-2
中盤の数的優位をどう活かすか?が鍵だと思っていた
柏の雰囲気は、川崎に近いのかな?と思った
甲府は1-3-4-2-1のチームにお決まりの1-5-4-1にして、
ベタ引きに近かった
それに対して柏はショートパスをつないで攻撃をした
後ろは2人のCBとボランチの3人で組み立てるのに対し、
甲府はトップのバレーしかいないので、
フリーでパス出しできた
特にボランチの茨田からパスを出せるのは大きかった
前線の5人(3トップ+2インサイドハーフ)が入れ替わりながら、
バイタルに入ってくる
甲府のボランチは、それをケアしようとしていたけど、
2対5に近いので、周りは柏の選手ばっかりという感じだった
その上で、後ろからフリーでパスが出るので、
かなり苦労していた
この辺りは、先日平塚で観た光景と同じだった
2015年8月22日 J1 川崎フロンターレ@湘南ベルマーレ
柏の前線の動きにオートマティックな感じはなく、
それぞれの選手の判断で、ギャップに入ってくるように観えた
パスが来て、前を向けないなら、
簡単にバックパス、横パスでやり直すのも上手い
ダイナミズムはあまりないが、細かいパスを多用する辺りは、
ガンバや川崎近くて、観ていて面白い
ただ前半の2点は、どちらも相手CKからのカウンターだった
1点目は甲府の選手のパスミスが原因だったはずだが、
カウンターの切れ味は抜群だった
前の選手だけで決めきってしまうのもクオリティが高い
逆に言えば、湘南のような行ける選手が、
後ろから湧いてくるようなカウンターではない
大人のカウンターという印象だった
ポゼッションで点が獲れなかったのは残念で、
工藤の周りに人がいなかったのが原因かな?と観ている
前述のようにバイタルを狙う意識が高く、ボールが入るけど、
工藤との距離が遠かった感じがした
特に両WGが張ってしまうと、3トップの距離が開いてしまうし、
前で大きな数的不利が生じていた
かなりリスクがあるが、
WGが中に入って、SBが高い位置をとれれば、
攻撃に厚みが出ると思う
そういうシーンは少なかったように感じる
そこのリスクを冒さないのも大人のチームということかな?
甲府は守備に追われて、攻撃のパターンが見えなかった
基本的に1-3-4-2-1のまま前に出る
バレーの所はボールが収まるので、
そのサポートを早くすることを大事にしていた
WBの攻め上がりもあるので、ポイントができれば、
それなりの脅威のある攻撃になる
ただ2シャドーにボールが入らなかったかな?
1トップ+2シャドーのメリットとしては、
対4バックにおけるシャドーの曖昧さがあると思っている
ピッチを4分割して守るのに対し、
3人で攻めるので、ギャップに入りやすい
ギャップに入ったシャドーを誰が見るか?曖昧になるので、
守りに不安定さを生む
この日を見る限りは、
柏のインサイドハーフがバイタルまで戻るので、
甲府の2シャドーへのパスコースが切られていた
超大雑把に書くと、柏の中盤はピッチを5分割している
(1ボランチ+2インサイドハーフ+2WG)
そのため、甲府のシャドーの曖昧さが消えてしまった
柏からすると理想的な前半45分だった
それが後半開始直後のゴールでひっくり返ってしまった
バレーの所で収まって、落としたボールを蹴りこんだもので、
シュートがスーパーだった
柏からするとシュートを打った阿部をケアできなかったか?
と悔やみたくなると思うが、
シュートを決めた阿部を褒めるしかない
このゴールで甲府が息を吹き返した
縦に、横に長いボールを使って、柏を揺さぶるようになった
柏はそれを受けてしまった感じだった
甲府のWBを、WGが追いかけると、
前線の工藤が孤立する
でも帰らないとサイドで数的不利になるという悪循環に陥った
結果論になってしまうが、
勇気を持って最終ラインの設定を上げて、
前からプレスした方が良かったと思う
涼しいナイトゲームの割には、運動量が少ない印象だった
走ればいいってものではないが、
ロングボールの精度を落とすという狙いで、
前に出ても面白かった
前半はハマっていた攻撃も、甲府に修正されたように観えた
前半は両ボランチがバイタルを気にしてたが、
後半はマルキーニョス・パラナが前に出るシーンが増えた
茨田に激しく行くことはないが、
好き勝手にパスを出させないように睨みを利かせていた
ほんの5メートルほど前に出ていることで、
柏のパス回りが悪くなった
後ろもベタ引きを止めて、
少しラインの設定を上げたように観えた
ビハインドなので当たり前かもしれないが、
前に出て戦う意識を見せてくれた
柏は交代で入った選手が機能していなかった感じがした
大津はボールに絡めず、残念な内容だった
栗澤を入れた意図は今ひとつ分からなかった
秋野の運動量を気にしたのか?
バイタルの守備を気にしたのか?
インサイドハーフに入ったのだが、
ボランチの癖が出て、後ろでボールを受けに来てしまうので、
前の人数が減ってしまった
その分SBを上げる意図なのかもしれないが、
明確な変化がなく、どちらかと言えばマイナスに出てしまった
SBを高い位置に置く意図なら、今井の投入が遅かった
移籍したことすら知らなかったが、前への推進力のある選手なので、
追いつかれてすぐに投入しても面白かった
後半は完全に甲府にしてやられた
甲府は3人の交代枠のうち2つをCBに当てていて、
面白い使い方をするなと思った
1-3-4-2-1をやっていると、WBをシャドーに負担がかかるので、
そこに交代カードを切ることが多い
そこに直接代えずに、選手をスライドしてCBを変えたのは、
考えられていて興味深かった
結果的にドローになったが、
柏がこんなに面白いサッカーをしているとは思わなかった
噂にはボールを大事にするサッカーをするようになったと聞いていたが、
ネルシーニョさんのサッカーから大きく変わっていた
選手の選択肢の多いポゼッションサッカーの方が好きなので、
また観たいなと思うサッカーだった
ただ良かった前半は、甲府がベタ引きだったという理由もあるので、
他のチームとの対戦を観てみたい
最大のチャンス@FC東京は終わっていたのが残念だ
(その日は日産に行っていたようだ)
柏の優先順位を上げて、予定を調整しようかと思っている
レイソルさんはACL勝ち上がる気マンマンで、
決勝まで予定空けとけよ!と言っている
@広州恒大は頑張ってもらって、
ガンバに来てもらいましょう
それなら槍が降ろうと行く試合になるな~
yas-miki
スタジアム紹介の記事は、こちら
日立柏サッカー場の歩き方 J1 2015年8月30日 ヴァンフォーレ甲府@柏レイソル
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