別の用事もあってフクアリに着いたのは、
キックオフ15分前だった
それでもいつもの席を確保できた
お互いにとって、どれくらいのメンバーで臨むか?というのは、
試合の大きな興味だった
岐阜の選手は、ほとんど知らないので分からないが、
千葉はベストより少しだけ落としたメンバーで臨んだ
メンバーは変わりながらも、フラットな1-4-4-2でスタートし、
岐阜は、1-4-3-3でスタートした
赤を千葉、青を岐阜として、フォーメーションを重ねる
簡単な数合わせをすると、千葉から見て、
CBの所で2対1なので、+1
相手のボランチが空いて、-1
そのため中盤では、2対3の数的不利になっている
この数的不利をどうするか?が鍵になると思っていた
千葉はFWの一角(特に松田)が下がることで、
数的同数にしようとするシーンが多かった
試合を通すと岐阜がボールを持つ時間も長かったが、
岐阜は2CB+ボランチの3人でゲームを作る
それに対して千葉は、FW2人で対応するので、
どうしてもフリーの選手を作られやすかった
特に前線から激しく追うことはせず、
コースを切りながら、縦に入れたボールに食いつくという形だった
そのため左右に振られる時間が長かったかな?
ただそれは織り込み済みで、8人のブロックを作り、
大事な部分は抑えていた
パウリーニョ、佐藤勇人は前に出ることで良さを発揮できると観ているが、
この日は自重気味だったと思う
その分バイタルを閉めて、クサビのパスを通させないことを、
重視した守りのように観えた
岐阜は後ろの3人でゲームを作っている間に、
SBを少し上げて戦っていたし、バイタルに縦に入れるシーンもあって、
J2で下位に甘んじているチームとは思えなかった
ポゼッションをするというのは、ラモスさんの哲学なのかな?
千葉としては、重要な所はやらせてないので、
それでOKという大人の対応だったかな?と思った
岐阜の試合を観ていないので、はっきりしたことは言えないが、
もっとバイタルの縦パスを入れたかったのかな?と観えた
サイドに振って、千葉の中盤を横に広げて、縦パスというのが狙いだった
前線と合わなかったが、いくつか面白い縦パスが入っていたので、
そのクオリティがJ2なのかな?と思った
たぶんもっと縦にボールを入れて、
バイタルで前を向くシーンを増やしたい意図はあったと思うが、
少し横パス、バックパスが多く、時間がかかった印象もある
ただ狙いがはっきりしていて分かりやすかった
千葉ボールの時は、簡単に前に入れてポイントを作り、
時間ができたら、サイドに展開して、クロスという流れだった
それをやりたいのは分かったが、
前が孤立気味でボールの収まりが悪い
千葉は2CB+2ボランチの4人でゲームを作るが、
岐阜は前線に3人残しているので、窮屈なポゼッションになってしまった
そのため前線との距離がある長いパスになりがちだった
それをピタリと合わせられる精度がないので、
フィフティーのボールになってしまい、ロストするシーンが多かった
あまり攻撃の形が見えにくい試合展開になってしまった
ただこれはここ数ヶ月ずっとなので、
千葉としてもあまり気にしていないのかもしれない
松田のスピードは武器なので、
裏への抜け出しを使おうという考えが多かった
そこにピタリのボールが出れば、一つの形になると思う
(それができればJ1のクオリティだが・・・)
やや岐阜ペースで試合が進んだが、
前半終了前に、千葉が先制できたのは大きい
右CKからいいボールが入り、中で高い打点のヘッドがあり、
こぼれ球を押し込んだゴールだった
ゾーンで守る岐阜に対して、長身の選手が後ろから走りこんで、
打点の高いヘッドをするというゾーンの崩しは素晴らしかった
誰が合わせたのか?は覚えていないが、
ヘッドで合わせた時点で千葉の勝ちだった
失点してからは、岐阜はCKでマンツーマンに変えたので、
やられたのは気にしているんだなと思った
後半になって岐阜は1-4-4-2にフォーメーションを変えてきた
これによって目の前の選手がはっきりする
恐らく2トップにすることで、トップの距離を狭めたいという狙いだったかな?
中盤の数的優位を使うということができなくなったので、
あまり得策だとは観えなかった
ただ後ろを3人で作って、縦に入れたいという狙いは変わらなかった
対する千葉もバイタルは閉めて、大事な所を抑えた大人の守備だった
「前で回される分にはいいですよ」というのが観てとれた
時間の経過とともにオープンな展開になってからは、
最終ラインの上げ下げで苦労するシーンがいくつかあった
特に千葉の左サイドにボールがある時に、
中村の後ろのスペースへロングボールを狙う
その時左CBの栗山はラインを上げたいのだが、
右CBのキムはラインを下げてしまった
そのためオフサイドが取れず、
相手のトップにボールが渡るシーンが何度かあった
やや急造のコンビなので仕方ない面もあるが、
どちらがリーダーシップをとってラインコントロールできるともっと良くなる
チームのやり方の問題だけれど、
時折ボランチの2人が前に出て、ボールを追い始めていたが、
周りが呼応しないシーンがあったのはもったいない
せっかく守備のスイッチが入ったので、
全体のラインを上げて連動させると、ボールを奪う位置が高くなると思う
それは今後の課題なのか?チームとしては後ろで構えるのを正とするのか?
それは今後の試合で注目していきたい
パウリーニョを使うのであれば、前からボールを奪いに行った方が、
彼の良さが出るので、思案のしどころだ
攻撃は相手の前線が2人に減ったこともあって、
後ろでゲームを作りやすくなった
井出、松田、水野に縦パスを入れようという意図が増えて、
そのパスが入るようになった
ポゼッションサッカーとは言えないが、
バイタルで受けて前を向くシーンが増えたのはいいことだと思っている
特に井出は、それで良さが出る選手だと思うので、
もっと使ってあげられると、攻撃の形になるかな?と思う
やや森本が消えてしまったのが、少し残念だった
彼をどういう役割に置くのか?は考えないといけない
ボールを収められる選手で、2トップの相方が松田になると、
どうしても潰れ役になりがちだ
それが森本の良さを引き出しているのか?疑問だが、
千葉の攻撃パターンなので仕方ないかもしれない
攻撃の明確な形ができるともっと良くなると思う
まだまだできるはずだと思っているし、
それがないと今後のリーグ戦で3ポイント獲るのが難しくなる
今後の準備に期待したい
もう少し中村に高い位置でボールを触らせてあげたいというのが、
yas-mikiの理想だ
彼の左足は間違いなく武器になるので、
彼のカバーはボランチに任せて、高い位置をとるようにして欲しいな
最後に前回の記事でも書いたが、
スローインの戦術にはもう少し気を使って欲しい
改善の兆しはあったのだが、投げるタイミングが遅く、
スペースを消されているのが多いので、
早く準備するというのは徹底して欲しい
天皇杯は勝ち進んだので、
サポーターと一緒に一戦必勝でがんばりたいところだ
次はリーグ戦に戻るので、確実に3ポイントを積み上げたい
そのためには攻撃の形を構築が急がれる
松田という武器を手に入れたので、上手く融合させながら、
新しいジェフを見せて欲しい
来週のフクアリも参加予定なので、
しっかりとした準備を見せて欲しい
yas-miki
前回の試合感想は、こちら
2015年8月29日 天皇杯1回戦 東京国際大学@ジェフ千葉
ただいまJリーグに関するアンケートをやってます
宜しければ、ご意見を聞かせて下さい
【急募】 来たれJリーグファン! Jリーグを良くするには?アンケート