日産のFC東京@横浜Fマリノスと迷ったけど、
川崎のパスサッカーが観たくなったので等々力へ向かった
キックオフのかなり前に着いたので、
場外のイベントを楽しんで、席に着いた
川崎は1ヶ月ほど前に@湘南を観て以来、
名古屋はたぶん今年初観戦になる
2015年8月22日 J1 川崎フロンターレ@湘南ベルマーレ
Jリーグのトラッキングデータを見ていると、
名古屋は毎回下位にいるので、
何か秘密があるのかな?と思っていた
川崎がボールを持つことが予想できたので、
走らされるのか?を一つの楽しみにしていた
結果は6-1というサッカーらしからぬスコアで、
川崎の圧勝だった
決定機をほぼ逃さなかったのも大きいが、
内容が完璧に近いと思った
川崎のパスサッカーに酔いしれた90分だった
名古屋からすると、
不運なケガで途中から10人になった
というエクスキューズもあるかもしれない
ただその時点で5-0だったので、あまり言い訳にならない
川崎は、1-3-4-3でスタートして、
名古屋は、1-3-3-2-2でスタートした
名古屋のような並びは初めてで興味深い
WBが小川、矢野とSBの選手ではないので、かなり攻撃的なのかな?
と最初の5分は思っていた
川崎は最終ラインの3人が武岡、谷口、小宮山と本職CBの選手がいない
(谷口はボランチかなと思う)
守る気はゼロに思える超攻撃的な選手起用で面白かった
青を川崎、赤を名古屋として、両チームのフォーメーションを重ねる
簡単な数合わせをすると、川崎から見て、
最終ラインの所で3対2なので、+1
名古屋のボランチが余るので、-1
残りは目の前の相手がはっきりしている
フォーメーションのかみ合わせがいいので、
名古屋はマンツーマンになるかな?と思ったが、
そこまで人に付くことはしなかった
名古屋はポジションチェンジが少なく、
自分のポジション・ゾーンを守ることが約束になっているように感じた
またGKにボールを戻して、全体を落ち着かせる時間が長かった
そうしてたら走る量も少ないわなと思った
長いボールが多く、
2トップとWBがスプリントして何とかするパターンだった
川崎は守りに特長のある選手がいないので、
カウンターで何度がチャンスを作っていた
そこで点が獲れてれば、試合の流れも変わったはずだ
ただフィジカルに特長のある川又が谷口にほぼ完封だったので、
ボールが収まる所がなかった
川崎が90分を通して圧倒できた理由は、2つあるように観えた
1つは、川崎のボランチの中村、大島が自由にボールを触れたこと
もう1つは、サイドで数的優位を作れたことだ
フォーメーションだけを見ると、
川崎のボランチの前には、名古屋のトップ下がいるのだが、
矢田、磯村の2人とも強いプレスをかけなかった
そのため技術の高い2人が自由にパス出しできたので、
かなり精度の高いボールが入ることになった
前半だけで矢田、磯村を下げたのは懲罰的な意図もあったのかな?
と勘ぐりたくなった
西野さんは、90分間そこを修正しなかったのは、
何か意図があったのだろうか?
同じようなパターンでやられていた
そういった事情以上に、中村、大島が素晴らしかった
長短のパスを織り交ぜながら、攻撃を組み立てていて、
パスミスなんて、ほとんどなかった
フリーになる動きも繊細だし、ボールタッチも正確だった
機を見て前線へのフリーランをしていて、
いいアクセントになっていた
2人とも高いレベルでゲームを組み立てられるので、
名古屋も対策に困ったと思う
川崎の試合を観戦する機会は少ないので、
他の試合でどうか?は分からないが、
ゲームの構成力で見ればJリーグでは頭抜けている感すらあった
2人とも自由にさせたら、ゲームを掌握できることが分かった
もう1つ理由のサイドの数的優位について書きたい
川崎はCBのサイドは、SBが本職の武岡、小宮山で、
ポゼッションの時に、ワイドに開く
センターは谷口とボランチで組み立てて、
名古屋の2トップを引きつける
するとサイドでフリーで受けられる
かなり誇張して描いてみる
川崎の左サイドにボールが流れた場合になる
青の2番にあたる小宮山にボールが入った時に、
名古屋の2トップは追い切れていないし、
トップ下も川崎のボランチを気にしている
そこにプレスをかける選手がおらず、
マークが一つずれる
ここがボールの落ち着き所になっていた
川崎はポゼッションに困ると、ここにボールを運んで、
全体のやり直しをしていた感じがした
サイドでフリーが生まれるので、
名古屋のボランチ田口が相当ケアしようとしていた
そうすると守らなければいけないバイタルが空いてくる
そのバイタルに大久保が下りてくることが多く、
CBの闘莉王は付いて行かない
そこに精度が高いパスが通って、チャンスが来るというシーンが多かった
誇張した言い方をすれば、バイタルはツーツーでボールが通っていた
後半からダニルソンを入れて、ダブルボランチにしたが、
パスの出し手がフリーなので、効果は小さかった
また名古屋は3バックで守り、川崎は3トップなので、
名古屋のサイドの選手は1人しかいない
そこに川崎のボランチやCBがフリーランで入ってくるので、
捕まえるには、かなり無理があった
川崎の選手は技術が高く、
ボール一つ分でもコースが開けばパスを入れるくらいの印象だった
この2つの理由で、
効果的なポゼッションができていたように観えた
川崎の選手はボールを出して、動くという作業を徹底していた
間で受けたり、スペースに動き出したりと変幻自在だった
細かいポジショニングの修正をしながら、
いい距離感でパス交換をしていた
パスを受けて、前を向けないなら、
バックパスでやり直して、次のギャップを狙う動きは秀逸だった
パススピードも速く、ファーストタッチも正確なので、
名古屋は取り所がなかった
4点目、5点目は美しい流れのゴールで震える思いだった
バックスタンドの4600円の席で観戦していたが、
値段以上の試合で魅せてくれた
このクオリティーが毎試合続くのであれば、
来年のシーズンシートは、FC東京から切り替えるかもしれない
それくらい素晴らしいサッカーだった
yas-miki
川崎の観戦の感想記事は、こちら
2015年8月22日 J1 川崎フロンターレ@湘南ベルマーレ
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