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最初に断っておくが、

42試合全てを観ているわけではない

 

 

たぶん半分強くらいの観戦になっているし

テレビ観戦もあるので、チームの全てを追っていない

 

 

そんな中で、思うことを書いていきたい

 

DSC_3032

 

今シーズンは15勝15敗12分けで、

勝ち点57、9位でフィニッシュした

 

 

得点は50点、失点45点で得失点差+5だった

 

 

何が良くて、何が足を引っ張ってということが言えない結果だった

 

 

シーズン最終戦のセレモニーで島田社長は、

『続けるものは続ける』、『変えるべきものは変える』という挨拶をした

 

 

シーズンシートオーナーへのありがとうメールにも、

同様の言葉が並んでいた

 

 

挨拶を聞いているだけでは、

何を続けるのか?何を変えるか?というメッセージは伝わらなかった

 

 

話の雰囲気では、関塚さん続投なのかな?と感じた

 

 

それはそれでいいと思っている

 

 

さらに公式発表では、GMを変えるようだ

 

 

これからの監督、選手の人事で、

クラブの方向性が示されると思う

 

 

記憶では、千葉の経営規模は20数億円だった

 

 

人件費は10億円強だろう

 

 

これは湘南のほぼ倍で、

仙台や鳥栖、新潟と同じくらいだった

 

 

お金でサッカーをやるものではないが、

資金と順位には、ある程度の相関がみられるはずだ

 

 

そうなるとJ2では巨大戦力と言っていいはずが、

結果は9位に沈んだ

 

 

お金の使い方を間違ったフロントの怠慢以外の何物でもない

 

 

新GMには、そこにメスを入れて欲しい

 

 

ピッチ内に目を移すと、

今シーズンを観た感想は、「何が積みあがったのだろう?」だった

 

 

ここ数年、毎年のように監督を変え、

継続性がないという批判があったと認識している

 

 

そのため今シーズンは関塚さんを続投させ、

昨シーズンからの上積みを強調していた

 

 

しかしシーズン中にサッカーの軸がぶれていた

 

 

シーズン序盤は、前に出るプレスと速い攻撃を軸にしながらも、

ポゼッションのエッセンスを残した戦いだった

 

 

パウリーニョを獲得したメリットを最大限に発揮していた

 

 

パウリーニョがスタメンを外れることが多くなり、

積極的なプレスが影を潜めた

 

 

ブロックを作って、相手の攻撃を待つ守備がメインになり、

2014年シーズンに戻った印象だった

 

 

勝ち点を積み上げられない試合が続くと、

攻撃も徐々にポゼッションのエッセンスを棄て、

前に長いボールを入れて、セカンド勝負のJ2仕様のサッカーに変化した

 

 

戦力的には巨大戦力と言えると思っているので、

能力の高い選手を前に4人揃えれば、

90分間でチャンスは来るでしょうという考えだと理解している

 

 

それは何度もこのサイトで書いてきた

(ほとんど批判的な意味合いだけど・・・)

 

 

それでも状況が改善されないと、パウリーニョを戻した

 

 

しかしシーズン序盤の積極的なプレスではなく、

ブロックの中で確実に奪うことを狙いとした起用だった

 

 

またJ2仕様の攻撃だったのを、

再度ポゼッションの色を出してきた

 

 

プロセスは改善されたが、結果が付いて来ず

 

 

結局は、縦への長いボールを中心に据えたサッカーに戻ってしまった

 

 

このざっくりとした振り返りを書いているだけで、

二転三転しているのが分かる

 

 

相手に研究されることもあるし、

より良いサッカーを目指して、チューンアップを図ることは必要だと思う

 

 

しかし今シーズンの迷走ぶりは、

チューンアップの範囲ではないと観ている

 

 

シーズンを通して、

『どう攻撃をして、点を獲るか?』という課題への答えが出なかった

 

 

最終節の讃岐戦に象徴されるように、

相手がブロックを低く設定し、

ポゼッションをさせられると、攻撃を組み立てられない

 

 

何かをストロングポイントにしないといけないのだが、

それが見当たらないシーズンだった

 

 

ペチュニクの高さ、強さに依存したいと考えていたかもしれないが、

彼の良さが分からないままシーズン終了だった

 

 

サイドで起用すると、

ボールを触る回数が増えるし、ドリブルを仕掛けられるので、

彼のストレスは軽かったかもしれない

 

 

ただそれを許さないチーム事情になってしまったのが、

非常に残念だった

 

 

讃岐戦の記事にも書いたが、

『J1昇格』、『J1定着』を考えれば、ある程度のポゼッションは必要だ

 

 

攻撃にフォーカスすれば、

『継続する』ポイントはないように思う

 

 

関塚さんと言えば、川崎フロンターレのイメージが強い

 

 

その時に核にしていたのは、ゲームを作る中村憲剛だ

 

 

前線に能力の高い選手を配置して、

それを中村が操るサッカーだと認識している

 

 

さながらサーカスの猛獣ショーのようだ

 

 

それを千葉に当てはめた時に、

猛獣がいないのもあるが、足りないのは猛獣使いだ

 

 

ゲームを組み立て、

相手の最終ラインの裏、バイタルに縦パスを入れる

 

 

そんな選手がいなかった

 

 

特に縦パスを入れる選手は皆無だった

(アバウトなロングボールでは、話にならない)

 

 

ボランチは、守備に特長のある選手を起用することが多いため、

確実な横パス、バックパスが多くなる

 

 

前線の動き出しはあるが、それに呼応するパスが出なかった

 

 

ここは『変えていく』べき所だと思う

 

 

現有戦力で、それができる選手が見当たらないのが、

クラブとして悲しい所だ

 

 

そうなると補強に動かないといけないだろう

 

 

どこそこの、誰を獲ってこいと具体的な名前は上がらないが、

ゲームを作れる選手は必要だ

 

 

チーム全体としてポゼッションする意識はあるべきだと思う

 

 

いろいろなクラブのピッチ内練習を観ていると、

同じ練習をしていても、J1との差を感じた

 

 

千葉は観衆への挨拶をすると、

3組に分かれて対面のパスから始める

 

 

このプレッシャーのかからない練習ですら、

パスワークがノッキングする

 

 

最近J1で観た鳥栖ですら、そんなことはなかった

(J1の中では、鳥栖はパス成功率が低いクラブになる)

 

 

川崎は、超がつくほど狭いフィールドで、ボールの奪い合いをする

(他のクラブの60%ほどのスペース)

 

 

それが、きれいなポゼッションサッカーを生んでいる

 

 

川崎ほどのポゼッションをすればいいものではない

(川崎も優勝争いには絡めていないので・・・)

 

 

J2では、自分たちの時間ができやすいと観ているが、

その時にどんなプレーを選択するか?という問いに、

アバウトなロングボールでは、芸がないと思っている

 

 

失点のリスクはあるが、

相手の嫌な所に精度の高い縦パスを入れる勇気は欲しい

 

 

今読んでいる本では、松本の反町さんの言葉で、

 

 

相手にとって怖いサッカーができるかどうか。これでもか、これでもか・・・と、相手がうんざりするぐらい前に仕掛けいくチームにしていかなければいけない。

 

あえて厳しいエリアに入れろ。厳しいエリア、縦に入れなければ、いまのサッカーは崩れない。

 

 

と紹介している

 

 

縦に入れる意識は、2016シーズンから『変えていく』べきところだ

 

 

守備にフォーカスすると、どう守るか?をはっきりする必要がある

 

 

失点45は多いが、守備が大崩れした印象はない

 

 

ただ『最後の所で頑張ればない』という大きな問題はあった

 

 

走るサッカーを目指しながら、走り切れない試合が多かった

 

 

湘南を観に行くと、その差は歴然だった

 

 

90分を戦う、走り切る気持ちの面で、

湘南は感動すら与えてくれる

 

 

湘南の選手に出来て、ジェフの選手にできないことはない

 

 

単に普段からの意識づけの違いだと思っている

 

 

シーズン序盤の前に出る守備をしたいなら、

90分継続できない点で、不合格だ

 

 

引いてブロックを作る守備なら、及第点だと思っている

 

 

個人名を出すのは好きではないが、

キムは高いレベルで安定していた

 

 

スピードに多少のウィークポイントはあるが、

強さというフィジカルは、非常に高い

 

 

ラインコントロールをミスる時もあるが、

合格点以上の内容だと思う

 

 

あまり考えたくないが、

J1の下位なら獲得のオファーが来てもおかしくない

 

 

その周りをフォローできなかった印象がある

 

 

終盤で出場機会が多かった富澤が、

シーズン途中加入なのが痛かった

 

 

オフシーズンから積み上げれば、

もっといいプレーができたはずだ

 

 

CBの連携は、『継続する』べきだと思っている

 

 

仮にブロックを作る守備するなら、

基本線は『継続する』べきだろう

 

 

どこでボールを奪うか?をはっきりすれば、もっと良くなるし、

そのポイントが前になれば、縦に速いサッカーという選択肢も出てくる

 

 

2014年シーズンのように守備面から瓦解することはなく、

比較的、同じ方向を向いていけたと思う

 

 

ただブロックを作って守るとなると、

パウリーニョの良さが出ない

 

 

彼のストロングポイントは、

前でボールを奪いに行けるところだと思う

 

 

それを使わないのは、もったいない気もする

 

 

フィッカデンティさんのFC東京に於ける、

米本、高橋のように、

ボールを奪いに行く選手とスペースを埋める選手を組み合わせて、

チームが連動できると面白い

 

 

守備では『継続する』点もあるが、

大事なのは、『どう守るか?』をチームとして打ち出すことだ

 

 

それが決まらないと、

『継続する』こと、『変えていく』ことが、はっきりしない

 

 

かなり前の本になるが、勉強になる言葉を紹介したい

 

 

まずは、どこの監督するの?と

最近話題の城福さんの言葉

 

 

プレシーズンのこの時期には、1年を通して戦い抜くためのフィジカルを鍛えると同時に、もうひとつ大事なことがあります。それは、監督の考える「スタンダード」を選手に示し、共通理解を深めていくことです。

 

 

このスタンダードとは、

チームの基本的なサッカーで、立ち返る場所としている

 


 

 

 

次に年間勝ち点1位を獲得した、森保さんの言葉

 

「原点に返る」とはよく使われるフレーズだが、サッカーのポジションにもその考え方を導入し、チームが苦境に陥ったときに立ち返る、オリジナルポジションを明確にした。

 

 

どちらもチームとしての『立ち返る場所』をインストールすることになる

 

 

今シーズンのジェフに、『立ち返る場所』があったのだろうか?

 

 

答えはNoだと思っている

 

 

2016年シーズンを戦う上では、

それを大事にして、シーズンを通しての継続性を示して欲しい

 

 

特に『どう点を獲るか?』という命題には

明確な答えが欲しい

 

 

いいサッカーができていれば、

結果がついてこなくても、サポーターは応援できる

 

 

それに近い将来に結果はついてくると信じている

 

 

ただ今までから注意すべき曺さんの言葉を紹介すると、

 

 

プロセスがよければ、負けていい。負けてもプロセスは悪くなかったと納得する。最初からプロセスがよければいいと安住してしまったら、やっぱり勝てないんです。

 

 

いいサッカーだけに拘ってはいけないと注意したい


 

 

 

シーズンエンドから数日しか経っていないが、

『早めの行動』と『ぶれない軸』に注目していきたい

 

 

 

yas-miki

 

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