2025年シーズンのDAZN年間視聴パスが発売され始めました。
以前、2020年シーズンのDAZN年間視聴パスでは、購入特典の金額などを比較した記事を書いています。
久しぶりに2025年シーズン版を作成すべく、各クラブの公式サイトを読み比べてみました。
特に、以下の4点に注目しました。
- DAZN年間視聴パスを販売しているクラブは?
- どのような購入特典があるのか?
- どこで購入できるのか?
- リリース(発信日、記載している文章など)はどのような内容か?(今後、記事にします)
それぞれのクラブで違いが見られて、面白かったです。
Contents
DAZN年間視聴パスとは?
この記事を読んでいる方であれば、ご存じかと思いますが、確認のために紹介します。
DAZNとは?
DAZNは、スポーツに特化した動画ストリーミング配信サービスです。
再生ボタンを押せば、再生されるオンデマンド配信ですので、自分のペースで観られるのが特長かと思います。
サッカーは、Jリーグや、スペインの『ラ・リーガ』、イタリアの『セリエA』などが観られます。
その他、日本の『プロ野球』やモータースポーツの『F1』、アメリカンフットボールの『NFL』などもラインナップされています。
「スポーツ全般が好き」という方にピッタリの動画配信サービスだと思います。
DAZN公式ホームページによると、以下の料金プランです。
「年間の金額を一括で支払う」方法が、32,000円/年(税込)で、最も安いです。
逆に、「月々の金額を毎月支払う」方法が、50,400円/年(税込)で、最も高くなります。
DAZN年間視聴パスとは?
Jリーグファンへ向けて、『DAZN Standard』の年間プラン(一括払い)を、30,000円/年(税込)で販売しているプランです。
この記事を書いていながらも、私は、DAZNを『NFL Game Pass』で契約しています。
そのため、『DAZN Standard』年間プランと『DAZN年間視聴パス』で、配信内容が同じか?を調べられませんでした。
配信内容についての記載が特にないので、同一だと思います。
DAZN年間視聴パスを含めた、料金プランは、以下の通りです。
DAZN年間視聴パスは、30,000円/年(税込)で最安値となります。
『DAZN Standard』月額プランとは、20,400円/年もお得ですので、「Jリーグを年間通して観るよ」という方は入った方が良いサービスです。
また、DAZN年間視聴パスの販売サイトに書かれている文章を引用します。
「DAZN年間視聴パス」をご購入いただくと、その金額の一部はクラブの強化費用としてクラブに還元される
おそらくアフィリエイトのような形で、売上の一定割合が、クラブに支払われるのではないでしょうか?
そのため、2019年に販売した「2020年シーズンの年間視聴パス」では、多くの購入特典を用意しており、クラブの特色が出ていました。
しかし、コロナ禍となった2020年に販売した「2021年シーズンの年間視聴パス」からは、購入特典が激減してしまいました。
その後は調べていませんでしたが、4年ぶりに調べてみたいと思います。
DAZN年間視聴パス購入特典の調べ方
いたって原始的な方法です。
各クラブの公式ホームページにアクセスし、「お知らせ」や「NEWS」にある「2025 DAZN年間視聴パス販売開始」を探しました。
「2025 DAZN年間視聴パス販売開始」のページに記載されている内容を比較しました。
今回、注目ポイントにしたのは、以下の4点です。
- DAZN年間視聴パスを販売しているクラブは?
- どのような購入特典があるのか?
- どこで購入できるのか?
- リリース(発信日、記載している文章など)はどのような内容か?(今後、記事にします)
2025シーズン DAZN年間視聴パスを販売しているクラブは?
J1~J3までの60クラブの内、41クラブがDAZN年間視聴パスを販売していました。
表にしてみます。
J3は多くのクラブがDAZN年間視聴パスを販売しておらず、販売していたのは3クラブのみでした。
- 大宮アルディージャ
- カターレ富山
- FC今治
「販売するクラブ」と「販売しないクラブ」が分かれる理由については全く分かりません。
単純に「せっかくのチャンスだし、売ればいいのに…」と思ってしまいました。
各クラブで気になったこと
アルビレックス新潟は、「DAZN年間視聴パスの販売予定はあるが、シーズンシートの販売と時期を合わせる」旨のリリースが出ていました。
2025DAZN年間視聴パスの販売について、当クラブではシーズンパスのご購入者へ先行してご案内する予定です。25シーズンパスのご購入者につきましては、2025年1月中旬からの販売を予定しております。
そのため、この記事を書いている2024年10月20日時点では、販売していませんでした。
他のクラブが販売開始する中で、「どのように進めていくのか?を、すぐにリリースするのは素晴らしいな」と感じました。
ベガルタ仙台は、J2のクラブですので、販売しているのかな?と思っていましたが、公式ホームページや公式オンラインショップには見つかりませんでした。
リリースしていないだけで、アルビレックス新潟と同様の事情があるのかもしれません。
鹿児島ユナイテッドFCは、リリースはないものの「Jリーグオンラインショップ」を見ると販売していました。
過去の記事でも書きましたが、「『ECプラットフォームパートナー Rakuten』の価値が出た瞬間だ」と感じます。
販売数に上限はあるのか?
各クラブのリリースを読んでいると、販売数について色々な記載がありました。
一番多いのは、「数量に限りがございますので、販売期間中でも販売を終了させていただく場合がございます。」という内容です。
水戸ホーリーホックは、「販売数150枚」と明記していました。
どのクラブも同じなのか?カテゴリーによって違いがあるのか?は分かりません。
これらに共通しているのは、「販売数には上限がある」というリリースです。
一方で、名古屋グランパスのリリースでは、こちらの画像が掲載されていました。
「数量の上限はありません」という文言が、どういった意味なのか?が気になりました。
クラブとしての販売数に上限が無いという意味かもしれません。
1つのJリーグIDにつき、DAZN年間視聴パスを1枚購入可能なので、1人で何枚も購入できるという意味かもしれません。
DAZN年間視聴パスの購入特典を比較すると
2019年に販売していた2020シーズンの年間視聴パスでは、グッズ購入に使えるクーポンなどで、2000円以上の購入特典がありました。
それから5年が経過した結果を、以下の表にまとめました。
前提として、DAZN年間視聴パスは、2000円お得にDAZNを見られる商品です。
ですので、追加の購入特典は、謂わばクラブからのサービスに近いのではないでしょうか?
この考え方が浸透したからか?、購入特典を用意したクラブは、3クラブだけでした。
コロナの影響なのか?、クラブやDAZNの経営環境なのか?分かりませんが、昔とは変わってしまったといえます。
そのような状況で、「2000円分の公式ショップで使えるクーポン」が購入特典になっている川崎フロンターレがスゴイ!
- DAZNから還元される強化費用が、2000円分のクーポンを用意しても、損をしないだけ額なのかもしれません。
- 強化費用に加えて、後述する配分金が入るので損をしない算段なのかもしれません。
- もしかすると、年に1度の出血サービスなのかもしれません。
またFC東京は、購入時に登録したメールアドレスへ、4タイプの「オリジナル壁紙」が贈られるようです。
壁紙を作成するコストはかかりますが、購入者全員へサービスがあるのは、とてもありがたいなと思いました。
またヴィッセル神戸は、抽選でのプレゼントとしていました。
「Jリーグオフィシャルショップ」での購入では、ご購入の方から抽選で3名様に選手直筆サイン入りユニフォームをプレゼント!
「本拠地・神戸にあるクラブのオフィシャルショップ」での購入では、直筆サイン入りグッズが当たる!抽選会実施(選手の直筆サイン入りグッズや店舗で使えるクーポンが当たる抽選会を実施します!)
恩恵を受けられる人が、当選者に限られてしまいますが、他のクラブは何も動きかがない中での取り組みは、ファンに優しいなと感じました。
DAZN年間視聴パスのタイプ
カードタイプとデジタルコードタイプで販売している
販売形態として、「カード」タイプと「デジタルコード」タイプがあります。
どちらのタイプも、DAZNで「通知されたコードを入力する」方法で使用します。
そのコードを、「カードに書いて通知する」カードタイプ、「メールに書いて通知する」デジタルコードタイプに分かれています。
値段は同じですので、どちらで販売するか?は、各クラブの好みではないでしょうか?
- カードタイプ: カードが記念として残る
- デジタルコードタイプ: すぐにコードが通知される/(送料がかからない?)
J1の証:クラブエンブレムのカード
カードタイプを販売する場合、カードのデザインが2つに分かれています。
「クラブのエンブレムが描かれた」デザインと「Jリーグのロゴが描かれた」デザインです。
クラブのエンブレムが描かれたデザインの例です。
Jリーグのロゴが描かれたデザインです。
FC町田ゼルビアのリリースを引用します。
2025DAZN年間視聴パスは、クラブ初のオリジナルデザインにて販売を行います!
他のクラブを参考にしても、J1のクラブは「クラブのエンブレムが描かれた」デザインでした。
分かりやすいステータスですので、J1初昇格のクラブであれば、記念に残るカードタイプがいいなと思いました。
DAZN年間視聴パスはどこで販売しているか?
大きく分けると、以下の4つに分かれていました。
- Jリーグオンラインストア
- Jリーグチケット
- クラブのオンラインショップ
- 現地販売(試合会場、地元のショップなど)
この4つの販売パターンに、先程紹介した「カード」タイプと「デジタルコード」タイプを掛け合わせて集計しました。
アルビレックス新潟は未発表ですので集計できませんでした。
一番右の列に、「いくつの販売パターンを用意しているか?」を集計しました。
最も多いのは、ヴィッセル神戸の4つでした。
JリーグオンラインストアがRakutenですので、クラブのオフィシャルショップと同じという見方ができるかもしれません。
先程紹介した購入特典と併せて、ファンに優しい対応だと感じました。
1つの販売パターンに絞るクラブは多いですが、特に珍しいと感じたのは柏レイソルです。
昔から同じ対応ではありますが、現地販売(オフィシャルショップ「サッカーショップKAMO 柏店」)に絞っています。
オンライン販売であれば、どこからでも購入できます。
一方で、現地販売は柏に行かないと購入できないので、購入層は限られるでしょう。
「ホームはスタジアム!アウェーはDAZN!」というメッセージを強く出していると感じます。
DAZN配分金のルール
北海道コンサドーレ札幌のリリースには、配分金のルールが書いていましたので、引用します。
またDAZNでコンサドーレの試合を“視聴”するとクラブに配分金が還元されます。
配分金は「原資をJリーグのクラブで分け合うもの」・「視聴数9位以上のクラブに支払われるもの」の2種類あり、視聴が多ければ多いほどクラブの強化につながります。北海道コンサドーレ札幌の試合をDAZNのライブ配信、見逃し配信、ハイライトでぜひご視聴ください!
「視聴数9位以上」というのを初めて知ったので、面白いと感じました。
調べてみると『理念強化配分金』の一部になるようです。
人気順位:年間ファン指標順位(DAZN視聴者数等1~9位)に基づく受給資格分 総額約5億円
この「等」に何があるのか?DAZN視聴者数がどれだけインパクトがあるのか?は分かりません。
しかし、DAZN視聴者数が重要な指標であることは事実です。
5億円の配分についても、引用します。
1位だと1億7000万円、9位でも1500万円ですので、大きな金額に感じます。
前述の川崎フロンターレは、この配分金を原資に、購入特典を用意したのかな?とも思いました。
これらの情報はJリーグの公式サイトに掲載されていました。
その他のルールも書いていて、とても面白かったです。
次回は、各クラブのリリースについても比較したいと思います。
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