
『ジャイアントキリング』、天皇杯では毎年話題になるワードです。
下位カテゴリーのクラブが、上位カテゴリーのクラブに勝って、次のラウンドに進むことを指すことが多いと思います。
毎年、どこかでジャイアントキリングが起こっているように感じてたので、Jリーグが発足した1993年以降の大会で起こったジャイアントキリングを調べてみました。
Contents
- 1 ジャイアントキリングとは?
- 2 ジャイアントキリングの調査方法
- 3 2025年 第105回大会(現在開催中)のジャイアントキリング
- 4 2024年 第104回大会のジャイアントキリング
- 5 2023年 第103回大会のジャイアントキリング
- 6 2022年 第102回大会のジャイアントキリング
- 7 2021年 第101回大会のジャイアントキリング
- 8 2020年 第100回大会のジャイアントキリング
- 9 2019年 第99回大会のジャイアントキリング
- 10 2018年 第98回大会のジャイアントキリング
- 11 2017年 第97回大会のジャイアントキリング
- 12 2016年 第96回大会のジャイアントキリング
- 13 2015年 第95回大会のジャイアントキリング
- 14 2014年 第94回大会のジャイアントキリング
- 15 2013年 第93回大会のジャイアントキリング
- 16 2012年 第92回大会のジャイアントキリング
- 17 2011年 第91回大会のジャイアントキリング
- 18 2010年 第90回大会のジャイアントキリング
- 19 2009年 第89回大会のジャイアントキリング
- 20 2008年 第88回大会のジャイアントキリング
- 21 2007年 第87回大会のジャイアントキリング
- 22 2006年 第86回大会のジャイアントキリング
- 23 2005年 第85回大会のジャイアントキリング
- 24 2004年 第84回大会のジャイアントキリング
- 25 2003年 第83回大会のジャイアントキリング
- 26 2002年 第82回大会のジャイアントキリング
- 27 2001年 第81回大会のジャイアントキリング
- 28 2000年 第80回大会のジャイアントキリング
- 29 1999年 第79回大会のジャイアントキリング
- 30 1998年 第78回大会のジャイアントキリング
- 31 1997年 第77回大会のジャイアントキリング
- 32 1996年 第76回大会のジャイアントキリング
- 33 1995年 第75回大会のジャイアントキリング
- 34 1994年 第74回大会のジャイアントキリング
- 35 1993年 第73回大会のジャイアントキリング
- 36 過去にジャイアントキリングを起こしたクラブは?
- 37 過去にジャイアントキリングを起こされたクラブは?
ジャイアントキリングとは?
コトバンクから、ジャイアントキリングの意味を引用します。
ジャイアントキリング(giant‑killing)とは、スポーツなどで、下位の者が上位の者を負かすこと。番狂わせ。
【類語】番狂わせ、大物食い、金星、逆転勝ち、サプライズ、アップセット
ジャイアントキリングの由来は、『ジャックと豆の木』として知られる童話で、ジャックが豆の木を切り倒したことで、木の上の巨人を落として勝ったというパートから来ています。
また日本ではサッカー漫画『GIANT KILLIG』が流行り、「ジャイキリ」という略称の方が使われるかもしれません。
天皇杯に限らず、トーナメント式の大会では、少なからずジャイアントキリングは起こると思います。
事実、イングランドのFAカップなどでも、下位カテゴリーのクラブが勝ち進む事例は何度もあります。
ジャイアントキリングの調査方法
コトバンクには「スポーツなどで、下位の者が上位の者を負かすこと」としか書かれていません。
そこで、次のように定義付けしました。
- 上位の者:Jリーグに入会して「いる」クラブ(例えば、J1、J2、J3)
- 下位の者:Jリーグに入会して「いない」クラブ(例えば、JFL、地域リーグ、大学など)
1カテゴリーしか違いませんが、JFLのクラブが、J3のクラブに勝った場合は、ジャイアントキリングです。
2カテゴリー違う、J3のクラブが、J1のクラブに勝った場合は、ジャイアントキリングには含めません。
Jリーグのクラブは、次のようになっています。
- 1993年の第73回大会~1998年の第78回大会:Jリーグ、JFL、地域リーグ、…
- 1999年の第79回大会~2013年の第93回大会:J1、J2、JFL、地域リーグ、…
- 2014年の第94回大会~2025年の第105回大会:J1、J2、J3、JFL、地域リーグ、…
1993年の第73大会~2003年の第83回大会は、Wikipediaの記事から調べました。
2004年の第84回大会から、進行中の2025年の第105回大会は、日本サッカー協会のサイト調べました。
2025年 第105回大会(現在開催中)のジャイアントキリング
調査していた2025年6月現在、第105回大会は開催中です。
Jリーグの最上位カテゴリーである「J1」が敗れた試合は、赤色で印を付けました。
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
2回戦 | 柏レイソル | J1 | 0-2(延長戦) | 東洋大学 | 大学 |
2回戦 | 横浜Fマリノス | J1 | 0-2 | ラインメール青森 | JFL |
1回戦 | 大宮アルディージャ | J2 | 0-1 | 筑波大学 | 大学 |
1回戦 | ガイナーレ鳥取 | J3 | 1-2 | ヴェロスクロノス都農 | 九州 |
2024年 第104回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
2回戦 | 名古屋グランパス | J1 | 0-1 | JAPANサッカーカレッジ | 北信越1部 |
2回戦 | FC町田ゼルビア | J1 | 1-1(PK2-4) | 筑波大学 | 大学 |
1回戦 | FC今治 | J3 | 0-1 | ヴィアティン三重 | JFL |
1回戦 | ガイナーレ鳥取 | J3 | 1-1(PK3-4) | FCバレイン下関 | 中国 |
1回戦 | ツエーゲン金沢 | J3 | 1-1(PK3-4) | 甲南大学 | 大学 |
2023年 第103回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
3回戦 | 横浜FC | J1 | 0-1 | 高知ユナイテッドSC | JFL |
2回戦 | ガンバ大阪 | J1 | 1-2 | 高知ユナイテッドSC | JFL |
2回戦 | 大分トリニータ | J2 | 0-1 | ヴェルスパ大分 | JFL |
1回戦 | アスルクラロ沼津 | J3 | 1-2(延長戦) | レイラック滋賀 | JFL |
1回戦 | ガイナーレ鳥取 | J3 | 0-2 | ヴィアティン三重 | JFL |
1回戦 | ヴァンラーレ八戸 | J3 | 2-3(延長戦) | ソニー仙台FC | JFL |
1回戦 | 奈良クラブ | J3 | 0-1 | Honda FC | JFL |
2022年 第102回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
1回戦 | ガイナーレ鳥取 | J3 | 0-4 | ヴェルスパ大分 | JFL |
1回戦 | FC今治 | J3 | 1-4 | 沖縄SV | 九州 |
1回戦 | ヴァンラーレ八戸 | J3 | 0-1 | 新潟医療福祉大学 | 大学 |
2021年 第101回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名(左) | カテゴリー(左) | 試合結果 | クラブ名(右) | カテゴリー(右) |
---|---|---|---|---|---|
2回戦 | 横浜Fマリノス | J1 | 2-2(PK3-5) | Honda FC | JFL |
1回戦 | FC岐阜 | J3 | 0-2 | Honda FC | JFL |
2回戦 | サンフレッチェ広島 | J1 | 1-5 | おこしやす京都AC | 関西1部 |
2回戦 | FC東京 | J1 | 1-2(延長戦) | 順天堂大学 | 大学 |
2回戦 | モンテディオ山形 | J2 | 1-2 | ヴェルスパ大分 | JFL |
1回戦 | レノファ山口 | J2 | 1-1(PK2-4) | ヴェルスパ大分 | JFL |
1回戦 | ブラウブリッツ秋田 | J2 | 1-1(PK8-9) | 北海道十勝スカイアース | 北海道 |
2回戦 | ヴァンフォーレ甲府 | J2 | 1-2 | 福井ユナイテッドFC | 北信越1部 |
1回戦 | カマタマーレ讃岐 | J3 | 0-1 | 高知ユナイテッドSC | JFL |
2020年 第100回大会のジャイアントキリング
2020年の第100回大会は、新型コロナの影響をモロに受けた大会でした。
Jリーグの出場クラブは、J1リーグで2クラブ、J2リーグで1クラブ、J3クラブで1クラブで、合計4クラブと絞られていました。
- 川崎フロンターレ(J1)
- ガンバ大阪(J1)
- 徳島ヴォルティス(J2)
- ブラウブリッツ秋田(J3)
これらのクラブは、Jリーグ以外のカテゴリーのクラブの挑戦は全て退けました。
そして、川崎フロンターレの優勝で幕を閉じました。
2019年 第99回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
ラウンド16 | 浦和レッズ | J1 | 0-2 | Honda FC | JFL |
3回戦 | 徳島ヴォルティス | J2 | 0-2 | Honda FC | JFL |
2回戦 | 北海道コンサドーレ札幌 | J1 | 2-4 | Honda FC | JFL |
3回戦 | ガンバ大阪 | J1 | 0-2 | 法政大学 | 大学 |
2回戦 | 東京ヴェルディ | J2 | 0-2 | 法政大学 | 大学 |
2回戦 | 湘南ベルマーレ | J1 | 0-4 | ヴィアティン三重 | JFL |
2回戦 | 名古屋グランパス | J1 | 0-3 | 鹿屋体育大学 | 大学 |
1回戦 | ブラウブリッツ秋田 | J3 | 0-3 | 明治大学 | 大学 |
2018年 第98回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
2回戦 | ガンバ大阪 | J1 | 1-2(延長戦) | 関西学院大学 | 大学 |
1回戦 | ブラウブリッツ秋田 | J3 | 0-1 | VONDS市原FC | 関東1部 |
1回戦 | いわてグルージャ盛岡 | J3 | 1-2 | 流通経済大学 | 大学 |
2017年 第97回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
3回戦 | アビスパ福岡 | J2 | 1-2 | 筑波大学 | 大学 |
2回戦 | ベガルタ仙台 | J1 | 2-3 | 筑波大学 | 大学 |
1回戦 | YSCC横浜 | J3 | 1-2 | 筑波大学 | 大学 |
2回戦 | ヴァンフォーレ甲府 | J1 | 0-1 | ヴァンラーレ八戸 | JFL |
2回戦 | 北海道コンサドーレ札幌 | J1 | 2-5(延長戦) | いわきFC | 福島県1部 |
1回戦 | FC琉球 | J3 | 5-5(PK3-5) | FC今治 | JFL |
1回戦 | ブラウブリッツ秋田 | J3 | 1-2 | 国士舘大学 | 大学 |
2016年 第96回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
3回戦 | いわてグルージャ盛岡 | J3 | 1-2 | Honda FC | JFL |
2回戦 | 松本山雅FC | J2 | 1-2 | Honda FC | JFL |
1回戦 | FC岐阜 | J2 | 1-2(延長戦) | Honda FC | JFL |
1回戦 | FC町田ゼルビア | J2 | 0-1 | 神奈川大学 | 大学 |
2015年 第95回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
1回戦 | セレッソ大阪 | J2 | 1-2 | FC大阪 | JFL |
1回戦 | ザスパ群馬 | J2 | 1-2 | FC岐阜SECOND | 東海1部 |
1回戦 | SC栃木 | J2 | 0-0(PK3-4) | 流通経済大学 | 大学 |
2014年 第94回大会のジャイアントキリング
この年からJ3リーグが設置されました。
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
2回戦 | 鹿島アントラーズ | J1 | 2-2(PK1-2) | ソニー仙台FC | JFL |
2回戦 | ベガルタ仙台 | J1 | 1-2 | 奈良クラブ | 関西1部 |
2回戦 | ヴィッセル神戸 | J1 | 1-2 | 関西学院大学 | 大学 |
2013年 第93回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
3回戦 | ギラヴァンツ北九州 | J2 | 0-0(PK2-4) | AC長野パルセイロ | JFL |
2回戦 | 名古屋グランパス | J1 | 0-2 | AC長野パルセイロ | JFL |
2回戦 | 横浜FC | J2 | 0-1 | ツエーゲン金沢 | JFL |
2012年 第92回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
3回戦 | アルビレックス新潟 | J1 | 0-1 | 福島ユナイテッドFC | 東北1部 |
2回戦 | ヴァンフォーレ甲府 | J2 | 0-0(PK3-4) | 福島ユナイテッドFC | 東北1部 |
2回戦 | 北海道コンサドーレ札幌 | J1 | 0-3 | AC長野パルセイロ | JFL |
2回戦 | FC東京 | J1 | 0-1 | 横河武蔵野FC | JFL |
2回戦 | ヴィッセル神戸 | J1 | 1-2 | SAGAWA SHIGA FC | JFL |
2回戦 | サガン鳥栖 | J1 | 0-1 | カマタマーレ讃岐 | JFL |
2回戦 | サンフレッチェ広島 | J1 | 1-2 | FC今治 | 四国 |
2011年 第91回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
3回戦 | アルビレックス新潟 | J1 | 0-1 | 松本山雅FC | JFL |
2回戦 | 横浜FC | J2 | 0-2 | 松本山雅FC | JFL |
2回戦 | 大宮アルディージャ | J1 | 1-1(PK3-5) | 福岡大学 | 大学 |
2010年 第90回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
2回戦 | ベガルタ仙台 | J1 | 0-1(延長戦) | ソニー仙台FC | JFL |
2回戦 | 東京ヴェルディ | J2 | 0-1 | FC町田ゼルビア | JFL |
2009年 第89回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
2回戦 | 浦和レッズ | J1 | 0-2 | 松本山雅FC | 北信越1部 |
2回戦 | 東京ヴェルディ | J2 | 0-1 | ホンダロック | JFL |
2回戦 | セレッソ大阪 | J2 | 1-2 | 福島ユナイテッドFC | 東北1部 |
2回戦 | 徳島ヴォルティス | J2 | 1-3 | 鹿屋体育大学 | 大学 |
2回戦 | 水戸ホーリーホック | J2 | 2-3(延長戦) | 福岡大学 | 大学 |
2回戦 | 湘南ベルマーレ | J2 | 0-1 | 明治大学 | 大学 |
2008年 第88回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
3回戦 | ロアッソ熊本 | J2 | 1-1(PK3-5) | 栃木SC | JFL |
3回戦 | 湘南ベルマーレ | J2 | 1-1(PK4-5) | 松本山雅FC | 北信越1部 |
3回戦 | 徳島ヴォルティス | J2 | 0-1(延長戦) | 国士舘大学 | 大学 |
2007年 第87回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
ラウンド16 | 名古屋グランパス | J1 | 0-2 | Honda FC | JFL |
4回戦 | 柏レイソル | J1 | 2-3(延長戦) | Honda FC | JFL |
3回戦 | 東京ヴェルディ | J2 | 0-1(延長戦) | Honda FC | JFL |
3回戦 | 北海道コンサドーレ札幌 | J2 | 1-1(PK9-10) | TDK SC(現 ブラウブリッツ秋田) | JFL |
3回戦 | 京都サンガFC | J2 | 0-1 | 明治大学 | 大学 |
3回戦 | ベガルタ仙台 | J2 | 1-2(延長戦) | 順天堂大学 | 大学 |
2006年 第86回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
3回戦 | ヴィッセル神戸 | J2 | 2-4 | YKK AP(現 カターレ富山) | JFL |
3回戦 | 東京ヴェルディ | J2 | 0-1 | 栃木SC | JFL |
3回戦 | 横浜FC | J2 | 0-1 | バンディオンセ神戸 | 関西1部 |
3回戦 | 水戸ホーリーホック | J2 | 0-1 | 静岡FC(現 藤枝MYFC) | 東海1部 |
2005年 第85回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
3回戦 | 北海道コンサドーレ札幌 | J2 | 0-2 | 佐川急便東京SC | JFL |
3回戦 | 湘南ベルマーレ | J2 | 1-2(延長戦) | アローズ富山(現 カターレ富山) | JFL |
2004年 第84回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
4回戦 | セレッソ大阪 | J1 | 1-2 | ザスパ草津(現 ザスパ群馬) | JFL |
4回戦 | 柏レイソル | J1 | 0-1 | 群馬FCホリコシ | JFL |
2003年 第83回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
1回戦 | サガン鳥栖 | J2 | 0-1 | 沖縄かりゆしFC | 九州 |
2002年 第82回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
1回戦 | モンテディオ山形 | J2 | 1-2 | 群馬FCホリコシ | 関東2部 |
2001年 第81回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
3回戦 | 名古屋グランパス | J1 | 0-4 | 佐川急便東京SC | JFL |
2回戦 | 湘南ベルマーレ | J2 | 1-1(PK3-4) | 奈良産業大学 | 大学 |
1回戦 | 大宮アルディージャ | J2 | 0-2 | 東海大学 | 大学 |
2000年 第80回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
1回戦 | ベガルタ仙台 | J2 | 1-2 | 関西学院大学 | 大学 |
1999年 第79回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
2回戦 | ヴァンフォーレ甲府 | J2 | 0-0(PK3-4) | ソニー仙台FC | JFL |
2回戦 | ベガルタ仙台 | J2 | 1-2 | 水戸ホーリーホック | JFL |
1998年 第78回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
3回戦 | セレッソ大阪 | Jリーグ | 4-6 | ヴァンフォーレ甲府 | JFL |
3回戦 | 横浜マリノス | Jリーグ | 0-1 | ブランメル仙台(現 ベガルタ仙台) | JFL |
3回戦 | ガンバ大阪 | Jリーグ | 1-2 | モンテディオ山形 | JFL |
3回戦 | ジェフユナイテッド市原 | Jリーグ | 0-2 | Honda FC | JFL |
1997年 第77回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
準々決勝 | ベルマーレ平塚 | Jリーグ | 2-3(延長戦) | 東京ガス(現 FC東京) | JFL |
4回戦 | 横浜マリノス | Jリーグ | 1-2 | 東京ガス(現 FC東京) | JFL |
3回戦 | 名古屋グランパス | Jリーグ | 1-3 | 東京ガス(現 FC東京) | JFL |
1996年 第76回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
3回戦 | ジェフユナイテッド市原 | Jリーグ | 0-0(PK4-5) | 富士通川崎(現 川崎フロンターレ) | JFL |
3回戦 | ジュビロ磐田 | Jリーグ | 1-2 | 福島FC | JFL |
3回戦 | 名古屋グランパス | Jリーグ | 0-1 | コスモ四日市 | JFL |
3回戦 | 横浜マリノス | Jリーグ | 1-2(延長戦) | 大塚FC徳島ヴォルティス(現 徳島ヴォルティス) | JFL |
1995年 第75回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
2回戦 | ジュビロ磐田 | Jリーグ | 0-2 | ヴィッセル神戸 | JFL |
2回戦 | 横浜マリノス | Jリーグ | 0-1 | 福岡ブルックス(現 アビスパ福岡) | JFL |
1回戦 | 名古屋グランパス | Jリーグ | 1-2 | 京都パープルサンガ(現 京都サンガFC) | JFL |
1回戦 | ジェフユナイテッド市原 | Jリーグ | 1-2 | ブランメル仙台(現 ベガルタ仙台) | JFL |
1994年 第74回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
2回戦 | ヴェルディ川崎 | Jリーグ | 0-1 | セレッソ大阪 | JFL |
1回戦 | 鹿島アントラーズ | Jリーグ | 0-2 | 東京ガス(現 FC東京) | JFL |
1回戦 | ジュビロ磐田 | Jリーグ | 1-3 | 大塚製薬(現 徳島ヴォルティス) | JFL |
1回戦 | 清水エスパルス | Jリーグ | 1-2 | 川崎製鉄(現 ヴィッセル神戸) | JFL |
1993年 第73回大会のジャイアントキリング
ラウンド | クラブ名 | カテゴリー | 試合結果 | クラブ名 | カテゴリー |
---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 名古屋グランパス | Jリーグ | 1-2 | ヤマハFCジュビロ磐田(現 ジュビロ磐田) | JFL |
過去にジャイアントキリングを起こしたクラブは?
これまでに紹介したジャイアントキリングは、全部で122試合です。
1回の大会で複数のジャイアントキリングを起こす計算方法ですが、通算の勝利数が多いクラブはどこでしょうか?
3勝以上を記録した10クラブです。
クラブ名 | 試合数 |
---|---|
Honda FC | 13 |
筑波大学 | 5 |
ソニー仙台FC | 4 |
東京ガス(現 FC東京) | 4 |
松本山雅FC | 4 |
ヴェルスパ大分 | 4 |
福島ユナイテッドFC | 3 |
明治大学 | 3 |
AC長野パルセイロ | 3 |
ヴィアティン三重 | 3 |
関西学院大学 | 3 |
高知ユナイテッドSC | 3 |
最多は「Jリーグへの門番」としても名高いHonda FCの13勝でした。
「2019年の第99回大会」と「2007年の第87回大会」では、ベスト8まで勝ち上がっています。
続いて筑波大学の5勝、ソニー仙台FCや東京ガス(現 FC東京)、松本山雅FC、ヴェルスパ大分の4勝でした。
今ではJリーグに入会しているクラブも、過去には「しっかりと?」ジャイアントキリングを起こしています。
勝利数の多く、且つJ3クラブライセンスを持つヴェルスパ大分やヴィアティン三重も、この仲間入りする可能性は高いのではないでしょうか?
最も大きなジャイアントキリングは?
「大学クラブのカテゴリーをどう定義するか?」問題はありますが、一旦、大学は外して考えます。
大学を外して集計すると、2017年の第97回大会、2回戦で当時「福島県サッカーリーグ1部(7部相当)のいわきFC」が、当時「J1の北海道コンサドーレ札幌」を破った試合になります。
この年のいわきFCは、福島県大会でも当時J3の福島ユナイテッドFCを破って、天皇杯本戦に参入しています。
他のクラブよりも「フィジカル強化」を重視した、いわきFCの取り組みが注目されていました。
そして、北海道コンサドーレ札幌との試合では、延長戦でもJ1相手に走り負けない戦いぶりを見せ、衝撃を与えました。
最も勝ち進んだジャイアントキリングは?
1997年の第77回戦で、準決勝(ベスト4)まで勝ち進んだ東京ガス(現 FC東京)です。
当時は、大きな話題を呼んだ記憶があります。
最もジャイアントキリングを起こしたカテゴリーは?
ジャイアントキリングを起こしたクラブを、JFL、地域リーグ、都道府県リーグ、大学の4つに分類しました。
これまでのジャイアントキリング122試合を分析した結果を紹介します。
カテゴリー | 試合数 |
---|---|
JFL | 72 |
大学 | 29 |
地域リーグ | 20 |
都道府県リーグ | 1 |
最多はJFLクラブの72勝でした。
JFLはアマチュア最上位カテゴリーですので、後のJリーグクラブが所属しています。
また、「Jリーグへの門番」として名高いクラブもいるため、Jリーグクラブとの実力差が少ないと考えられます。
過去にジャイアントキリングを起こされたクラブは?
ジャイアントキリングが起こるということは、負けてしまったJリーグクラブもいます。
122試合をクラブ別に集計し、3敗以上を喫してしまった18クラブです。
クラブ名 | 試合数 |
---|---|
名古屋グランパス | 9 |
ベガルタ仙台 | 6 |
東京ヴェルディ | 6 |
横浜Fマリノス | 6 |
湘南ベルマーレ | 6 |
北海道コンサドーレ札幌 | 5 |
ブラウブリッツ秋田 | 4 |
横浜FC | 4 |
ヴァンフォーレ甲府 | 4 |
ガンバ大阪 | 4 |
セレッソ大阪 | 4 |
ガイナーレ鳥取 | 4 |
大宮アルディージャ | 3 |
柏レイソル | 3 |
ジェフユナイテッド千葉 | 3 |
ジュビロ磐田 | 3 |
ヴィッセル神戸 | 3 |
徳島ヴォルティス | 3 |
最多は名古屋グランパスの9敗でした。
名古屋グランパスはオリジナル10のクラブですので、全ての大会をJリーグクラブとして戦っています。
母数の試合数が多いので、ジャイアントキリングの試合数も増えてしまったのだと思います。
続いてジャイアントキリングの試合数が多いのは、ベガルタ仙台や東京ヴェルディ、横浜Fマリノス、湘南ベルマーレの6敗です。
この4クラブも古くからJリーグに入会しているクラブですので、同じような理由かと思います。
ジャイアントキリングが無いクラブは?
ジャイアントキリングが無いクラブはあるのでしょうか?
「ジャイアントキリングが無い=負けるときはJリーグクラブに負ける」ということになります。
まずオリジナル10のクラブを調べました。
1998年の第78回大会が最後の試合となってしまった横浜フリューゲルスが該当します。
次にJ2が創設された1999年シーズンをJ1、またはJ2のクラブとして過ごした26クラブを調べました。
26クラブの調査した結果、ジャイアントキリングが無いクラブは、川崎フロンターレだけでした。
- リーグ戦とのターンオーバー制でメンバーが変わる
- 上位クラブの方がプレッシャーを感じ、下位クラブの方がモチベーションが高い
- 上位クラブの方がデータを取られやすい
- そもそも、天皇杯は1発勝負でチャンスが大きい
これらの要因を覆す力を持ったクラブと言えるかもしれません。
yas-miki(@yas-miki)